Dele

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dele』(ディーリー)は、本多孝好による、日本の小説およびテレビドラマメディアミックスプロジェクトである[1]

意味は校正用語で「削除」のことで、パソコンやスマホに残された不都合なデジタル記録を依頼により抹消する仕事屋・坂上圭司と真柴祐太郎を通して「デジタル遺品」に光を当てる[2]

小説とドラマではキャラクターは同一ながらそれぞれ異なった内容となる。

作家の金城一紀KADOKAWAによるプロジェクト「PAGE-TURNER」によるもので、金城が友人でもある本多に映像作品の企画を依頼し[3]、本多がかねてストックしてあった構想の中から本作品が選ばれた[4]

小説執筆前に企画が立ち上がり、その時から山田孝之菅田将暉に出演をオファーし、主人公コンビは小説ドラマともこの二人を想定して当て書きされている[5]

小説とドラマでは、圭司、祐太郎、舞の3人は共通だが、他のキャラクターや各種の設定は異なっている。また、小説版は祐太郎視点で祐太郎の生活が描かれているが、ドラマ版は圭司の事務所で圭司中心に終始物語が進み、祐太郎の日常は一切出てこない。

あらすじ

dele.LIFE」(ディーリー・ドット・ライフ)は、あらかじめ登録しておくと、依頼人の死後、パソコンやスマホに遺るデジタル記録を内密に抹消する業務を請け負う会社である。

依頼人が設定した時間を超えてパソコンやスマホが操作されなければ、所長の坂上圭司の「モグラ」と呼ばれる端末に信号が届く。ひょんなことから雇われた真柴祐太郎の仕事は、車いすの圭司に代わって依頼者の死亡確認をすることだった。

しかし、データ削除に至る過程で、2人は図らずも依頼人の人生や秘密に触れていき、そこに隠された真相をひも解かねばならない状況へと追い込まれる。

依頼人の人生に立ち入らない主義の圭司と、依頼人の遺した「思い」をできるだけかなえようと奔走する祐太郎は、互いに相反する立場で葛藤しながらも、徐々に絆を深めていく。

登場人物

坂上圭司(さかがみ けいし)〈33〉
「dele.LIFE」を経営しているプログラマーで、deleのアプリ開発者。原因不明の難病により下半身の麻痺が進行し、車いす生活を送っている。
常に冷静沈着、偏屈でプライドが高い。物事に対する洞察力・観察力は非常に優れている。本人はハッカーではないと語るがハッキング技術も高い。依頼人には干渉しようとせず冷淡に接することが多いが、祐太郎に絆されて依頼人への優しさを見せることもある。
事務所に併設されている部屋で生活していて、難しい依頼のときは祐太郎に車を運転させて自ら現場に出向く。車椅子の扱いには長けていてそれを利用した格闘もこなす。親しい人からは「ケイ」と呼ばれている。
非常に知識欲旺盛で、ドラマ版では音楽などの趣味を持ち様々なカルチャーに詳しく、興味を持った依頼には自分から積極的に関わっていく。事務所にあるボールで日々上半身を鍛えている。またドラマ版ではかつて沢渡明奈(演:柴咲コウ)という恋人がおり現在は別れて年に一度会う関係となっているが、小説版では登場していない。
真柴祐太郎(ましば ゆうたろう)〈25〉
「dele.LIFE」に雇われている何でも屋で、依頼人の死亡確認や、所在がわからない依頼人のパソコン、スマホの在り処を探す足を使った業務を担当。
ふらふらしているようでいて、情報収集時には臨機応変に対応するなど仕事の能力は高い。非常に身軽で緊急の場合は高いところから飛び降りて逃げたりするのがうまい。人懐こく人から好かれやすいが、自分の深いところまで他人に立ち入って来られるのは苦手。過去には「フリーランスのガキの使い」と称してグレーゾーンの仕事ばかりしてきたが、黒には染まらない素直さや純粋さも持ち合わせている。
小説版では、祖母が遺した木造一軒家に祖母の飼い猫であったタマサブロウ(タマさん)と共に暮らしていて、料理や家事はすべて自分でこなしている。ドラマ版でも猫に縁があり、スマホに猫の画像を大量に保存したり圭司から猫に例えられたりしている。また小説版では藤倉遥那(ふじくら はるな)という親しい幼馴染みがいるが、ドラマ版には登場していない。
ドラマ版では「そばかす」のある設定だが、演じている菅田に「そばかす」はなくメイクである。
坂上舞(さかがみ まい)〈37〉
圭司の姉で、亡父・坂上真一から受け継いだ「坂上法律事務所」の所長。正義感が強く敏腕な弁護士。
父の時代は企業法務中心の事務所だったが、舞に代替わりしてからは主に富裕層をターゲットにあらゆる相談に応じる個人向け事務所となり、現在7人の弁護士と20人以上のスタッフを抱えている。「dele.LIFE」はこの事務所の地下にあり、業務提携もしていて、坂上法律事務所の存在が会社の信用保証となっている。
ドラマ版では舞の比重が大きくなっていて、彼女が圭司と祐太郎を引き合わせる役割を担う。

小説

dele
著者 本多孝好
発行日 2017年6月
発行元 KADOKAWA
ジャンル ミステリー
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 304
コード ISBN 978-4041049037
ISBN 978-4041068052文庫判
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2016年12月号から翌年4月号まで『小説 野性時代』に本多孝好による連作短編「dele」が連載され、2017年6月29日に単行本が刊行された。その際に映像化の予定であると告知され、イメージ映像もつくられた[6]。2018年5月25日、ドラマ制作発表日に『dele』の文庫本を刊行。

「dele2」が同誌に2017年12月号から2018年4月号まで連載された。

「dele3」が『小説 野性時代』2018年12月号から2019年3月号まで連載。2019年6月14日に『dele3』の文庫本を刊行。

書誌情報

テレビドラマ

脚注

外部リンク

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