シエラレオネ (競走馬)

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欧字表記 Sierra Leone
性別
シエラレオーネ[1]
2025年BCクラシック
欧字表記 Sierra Leone
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2021年3月31日(5歳)
Gun Runner
Heavenly Love
母の父 Malibu Moon
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Debby M. Oxley
馬主 Derrick Smith, Mrs. John Magnier,
Michael Tabor, Westerburg,
Brook T. Smith & Peter Brant
調教師 Chad Brown
競走成績
タイトル エクリプス賞最優秀3歳牡馬(2024年)
生涯成績 14戦5勝[2]
獲得賞金 $8,196,200[2]
WBRR I125 / 2024年[3]
I127 / 2025年[4]
勝ち鞍
G1ブルーグラスS2024年
G1BCクラシック2024年
G1ホイットニーS2025年
G2リズンスターS2024年
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シエラレオーネSierra Leone2021年3月31日 - )は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2024年ブルーグラスステークスブリーダーズカップクラシック2025年ホイットニーステークス

2024年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬である。

シエラレオーネはケンタッキー州でデビー・オクスリーによって生産された[5]。オクスリー家は長年にわたり、主にデビーの夫であるジョン・オクスリーを中心に、競走馬の生産と所有を営んできた[5]

オクスリー家とシエラレオーネとの関係は、同馬の祖母にあたるDarling My Darlingにまで遡る[5]。ジョン・オクスリーは1998年9月のキーンランド・イヤリングセールにて同馬を30万ドルで購入し、同馬は13戦5勝2着2回3着1回、獲得賞金は352,359ドルで現役を引退した[5]。繁殖入り後は14頭の産駒を残し、うち2頭がグレード制重賞勝ち馬となった。そのうち1頭が2017年のG1アルシバイアディーズステークスを制したHeavenly Loveで、Heavenly Loveとガンランナーとの間に生まれた仔がシエラレオーネである[5]。なお、Darling My Darlingが産んだもう1頭の重賞勝ち馬Forever DarlingはG2サンタネイステークスを制したのち繁殖入りし、産駒にフォーエバーヤングがいる[5][6]。シエラレオーネとフォーエバーヤングはいとこ同士にあたり、のちに2024年ケンタッキーダービー、2024年ブリーダーズカップクラシック、2025年ブリーダーズカップクラシックで3度対戦することになる[7][8]。その他の近親については#血統表を参照のこと。

2022年8月9日、シエラレオーネはゲインズウェイによってファシグ・ティプトン社のサラトガセールに上場され、230万ドルで落札された[9]。落札者はクールモアスタッドのMichael V. Magnierとホワイトバーチファームのピーター・ブラントの共同名義である[9]。翌2023年には共同所有者にデリック・スミス、マイケル・テイバー、ウェスターバーグ、ロケットシップレーシングが加わり、2024年にはロケットシップレーシングに代わってブルック・T・スミスが加わった[5]

経歴

2023年(2歳時)

チャド・ブラウン調教師のもとで[2]、11月4日アケダクト競馬場ダート8fの未勝利戦でデビューして初勝利を挙げると、重賞初挑戦となった12月2日のG2レムゼンステークスでは道中最後方追走から最後の直線で外から追い込んで逃げ粘るドーノックをかわして一旦は先頭に立ったが、ゴール前でドーノックにハナ差で差し返され2着に敗れる[10]

2024年(3歳時)

2月17日のG2リズンスターステークスで始動。道中中団のやや後ろでレースを進め、直線でしぶとく脚を伸ばすと最後は逃げ粘るトラックファントムを半馬身差で差し切り重賞初制覇を飾る[11]。4月6日のG1ブルーグラスステークスでは後方2番手追走から3コーナーで仕掛け、最後の直線で外から抜け出すと後続に1馬身半差をつけ快勝しG1初制覇を果たした[12]。レース前にゲート入りを嫌がる場面があり、発走が数分遅れたが、このことについて鞍上のタイラー・ガファリオン英語版は、ゲート入りが最後だったため大観衆の前で興奮してしまったのだと述べている[13]

リズンスターステークスとブルーグラスステークスでの勝利により、シエラレオネはロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーのポイントランキングで1位となり、ケンタッキーダービーの有力馬の一頭に数えられるようになった[13]。本馬のほかはG1フロリダダービーを13馬身半差で圧勝したフィアースネスが注目を集め、本馬との2強ムードが漂っていた[14]。5月4日のレース本番では、直線でフォーエバーヤングと激しく馬体を併せながら追い込むも、先に抜け出したミスティックダンにハナ差及ばない2着に敗れた[15]。3着フォーエバーヤングとの差もハナ差であり、写真判定にもつれ込む大接戦となった[15][16]。特にフォーエバーヤングとの競り合いでは双方馬体を併せて何度も激しく接触しており、シエラレオーネ鞍上のタイラー・ガファリオンが左手でフォーエバーヤングに接触したことが物議を醸した[17]。シエラレオーネ陣営は馬をまっすぐ走らせるための左ムチを打つスペースを探していたと説明しており、フォーエバーヤング陣営も特に制裁の申立を行っていない[17]。なお、5月10日にはケンタッキー州競馬委員会がタイラー・ガファリオン騎手に対し、「シエラレオーネに騎乗し、ゴール付近でライバルに左手で触った」ために2500ドルの罰金処分を課したことを発表している[16]

6月8日にはG1ベルモントステークスベルモントパーク競馬場が改修工事中のため12ハロンから10ハロンに距離短縮してサラトガ競馬場で開催)に1番人気で出走した[18]。レースでは道中9番手を追走し、最終コーナーで外に張られる不利を受けながらも、直線の追い込みで勝ち馬ドーノックから1馬身半差の3着に敗れた[19]

7月27日、G2ジムダンディステークス(サラトガ競馬場)に出走した[20]。ここではケンタッキーダービーで15着大敗となったフィアースネスとの再戦になった[20]。レースでは直線で内ラチ沿いを馬群を縫うように追い上げるも、道中2番手追走から最終コーナーで先頭に立ったフィアースネスに1馬身及ばない2着に敗れた[20][21]

8月24日にはG1トラヴァーズステークス(サラトガ競馬場)に1番人気で出走した[22] 。レースでは6番手を追走し、直線入口で3番手まで上がったものの、先行していたフィアースネスとソーピードアンナに届かず3着に敗れた[22]

11月2日にはG1ブリーダーズカップクラシックデルマー競馬場)に出走した[23]。レースは前半800m通過が44秒96のハイペースとなり、本馬は先頭集団7頭から5馬身ほど離れた後方集団を追走した[23]。中盤になると先頭集団との差を詰めはじめ、直線入口で先頭を走るフィアースネスを捉えると、そのまま差を広げて1馬身1/2差で勝利した[23]。4月のブルーグラスステークス以来2度目のG1勝利であり、父ガンランナーのと親子制覇を果たした[23]。同レース勝利後、クールモア・アメリカは年内の休養と、翌2025年の現役続行を表明した[24]。また、安定した戦績とブリーダーズカップクラシックでの勝利が評価され、2024年度のエクリプス賞最優秀3歳牡馬を受賞した[25]

2025年(4歳時)

3月23日には2025年の緒戦としてG2ニューオリンズハンデキャップフェアグラウンズ競馬場)に出走した[26]。もともとはサウジカップへの遠征を予定していたが、脚の膿瘍のためこれを回避[27]。4月19日のG2オークローンハンデキャップでの始動を目標としていたが、目標よりも早い戦列復帰となった[27]。レースでは最後方を追走し直線で追い上げを図ったが、前残りの展開となり、逃げたタッチアポンアスターにそのまま押し切られ、4馬身半差で5頭立ての3着に敗れた[26][28]。鞍上のファビアン・プラ騎手は敗因について「リズムに乗ることができませんでした」と述べている[26]

6月28日にはG1スティーブンフォスターハンデキャップチャーチルダウンズ競馬場)に2番人気で出走した[29]。本馬は道中最後方を追走し、第3コーナー手前から追い上げ始める[29]。終始2番手を追走していた1番人気マインドフレーム英語版に1馬身のところまで差を詰めるも、直線でそれ以上差は縮まらず、そのまま1馬身差の2着に敗れた[29]

8月2日にはG1ホイットニーステークスサラトガ競馬場)に2番人気で出走した[30]。レースは前半800メートルが47秒07のペースとなり、本馬は終始最後方を追走した[30]。じわじわポジションを上げて直線入口で中団に取り付くと[31]ハイランドフォールズと馬体を併せて上がっていき、直線入口で先頭に立った1番人気フィアースネスを交わすと、そのままハイランドフォールズを競り落として前年のブリーダーズカップクラシック以来となる2025年の初勝利を挙げた[30][31]。これでG1競走は通算3勝目である[31]。また、ブリーダーズカップクラシックの優先出走権が与えられた[31]

8月31日にはG1ジョッキークラブゴールドカップサラトガ競馬場)に1番人気で出走した[32]。レースでは、開始直後に7番枠のフィリアスフォッグが内に大きく斜行したことで内枠の馬が押され、本馬の一つ外4番枠のマインドフレーム鞍上のイラッド・オルティス・ジュニア騎手が落馬した[32]。本馬は落馬した同騎手を避ける動きを取った影響で最後方を追走する展開となり、その影響とコーナーで大外を回ったことが響き、直線で猛追するも勝ち馬アンティクエリアンから1馬身半差の2着に敗れた[32]

11月1日には連覇のかかるG1ブリーダーズカップクラシック(デルマー競馬場)に出走した[33][34]。本馬の陣営はジョッキークラブゴールドカップに引き続きペースメーカー役としてコントラリーシンキングを出走させた[35]。レースはコントラリーシンキングが前半800メートルを45秒97で通過するペースとなる[36]。序盤は後方で待機するも、ペースが早くなかったため後方集団は早々にポジションを上げ始め、第3コーナーで9頭が一団となる[34]。本馬も直線で猛追し、半ばでフィアースネスを捉えるも先頭を走るフォーエバーヤングには粘られ、1/2馬身差の2着に敗れた[34]。結果は1着フォーエバーヤング、2着シエラレオーネ、3着フィアースネスとなり、前年の同レースで1-3着となった現4歳馬3頭での決着となった[36][33]。なお、現地単勝オッズもフィアースネスが4.4倍、フォーエバーヤングが4.5倍、シエラレオーネが4.9倍と3頭が並んでいた[36]

敗戦について鞍上のファビアン・プラ騎手は「差し切れると思ったけど、勝った馬が止まらなかった。いい感じで走っていて、最後の直線はスゴい走りができると思っていました。そして、そのとおりに脚を使ってくれましたが、勝ち馬を捕まえることができませんでした」と述べている[35]。チャド・ブラウン調教師は敗因について「今日は馬場が不利でした。勝者をおとしめるつもりはまったくありませんが、(先行馬の)スピードが生きる馬場でした。」と述べている[37]

種牡馬時代

BCクラシック後はケンタッキー州アッシュフォードスタッドに移動した[38]。そのまま同地で種牡馬入りする[38]。初年度の種付け料は7万5000ドル(約1125万円)[38]

競走成績

以下の内容は、Racing Post[39]、JRA-VAN Ver. World[40]の情報に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)頭数着順タイム着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
2023.11.4 アケダクト 未勝利戦 1600m(良) 7 1着 1:36.94 0.23秒 M.フランコ 54 (Change of Command)
12.2 アケダクト レムゼンS G2 ダ1800m(重) 10 2着 1:50.32 0.02秒 J.オルティス 53.5 Dornoch
2024.2.17 フェアグラウンズ リズンスターS G2 ダ1800m(不) 12 1着 1:52.13 1/2馬身 T.ガファリオン 55.5 (Track Phantom)
4.6 キーンランド ブルーグラスS G1 ダ1800m(良) 10 1着 1:50.08 0.28秒 T.ガファリオン 56 (Just a Touch)
5.4 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ2000m(良) 20 2着 2:03.35 0.01秒 T.ガファリオン 57 Mystik Dan
6.8 サラトガ ベルモントS G1 ダ2000m(良) 10 3着 2:01.92 0.28秒 F.プラ 57 Dornoch
7.27 サラトガ ジムダンディS G2 ダ1800m(良) 6 2着 1:49.31 0.16秒 F.プラ 56 Fierceness
8.24 サラトガ トラヴァーズS G1 ダ2000m(良) 8 3着 2:02.12 0.33秒 F.プラ 57 Fierceness
11.2 デルマー BCクラシック G1 ダ2000m(良) 14 1着 2:00.78 0.30秒 F.プラ 55.5 (Fierceness)
2025.3.22 フェアグラウンズ ニューオーリンズクラシックS G2 ダ1800m(良) 5 3着 - 4 1/2馬身 F.プラ 55.5 Touchuponastar
6.28 チャーチルダウンズ スティーブンフォースターS G1 ダ1800m(良) 6 2着 1:47.65 0.17秒 F.プラ 56 Mindframe
8.2 サラトガ ホイットニーS G1 ダ1800m(良) 9 1着 1:48.92 0.17秒 F.プラ 56 (Highland Falls)
8.31 サラトガ ジョッキークラブゴールドC G1 ダ2000m(良) 8 2着 2:02.41 0.25秒 F.プラ 57 Antiquarian
11.1 デルマー BCクラシック G1 ダ2000m(良) 9 2着 2:00.26 0.07秒 F.プラ 57 Forever Young
  • 競走名のSはステークス、Cはカップの略。

血統表

脚注

外部リンク

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