フォーエバーヤング (競走馬)
日本の競走馬
From Wikipedia, the free encyclopedia
フォーエバーヤング(欧字名:Forever Young、2021年2月24日 - )は、日本の競走馬[1]。
| フォーエバーヤング | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
第26回ジャパンダートクラシック出走時 (2024年10月2日) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 欧字表記 | Forever Young[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 生誕 | 2021年2月24日(5歳)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 父 | リアルスティール[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 母 | フォエヴァーダーリング[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 母の父 | Congrats[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 生国 |
| |||||||||||||||||||||||||||||
| 生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 馬主 | 藤田晋[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 調教師 | 矢作芳人(栗東)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||
| 調教助手 | 渋田康弘、岡勇策[2]、荒木裕樹彦 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 競走成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| タイトル |
JRA賞年度代表馬(2025年) 最優秀4歳以上牡馬(2025年) 最優秀ダートホース(2025年) 特別賞(2024年) エクリプス賞最優秀古牡馬(2025年) NARダートグレード競走特別賞(2024年) 特別表彰馬(2025年) | |||||||||||||||||||||||||||||
| 生涯成績 |
15戦11勝[1] 中央:1戦1勝 地方:5戦5勝 海外:9戦5勝 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 獲得賞金 |
49億3699万3600円[3] 日本:2億9420万円[1] (中央)720万円 (地方)2億8700万円 海外:2985万米ドル (SAU)2090万米ドル[4][5][6] (UAE)418万米ドル[7][8][9] (アメリカ)477万米ドル[10][11][12] (2026年3月29日現在) | |||||||||||||||||||||||||||||
| WBRR |
I121 / 2024年[13] M128 - I128 / 2025年[14] | |||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
2025年に日本調教馬として初めてブリーダーズカップ・クラシックに優勝し、同年度のJRA賞年間表彰では、JRAで不出走の競走馬としてはエルコンドルパサー以来2頭目、ダートのみを走った馬としては初めて年度代表馬に選出された[15] 。WBRRで与えられたレーティング128ポンドは、ダート区分における日本馬史上最高値である。
主な勝ち鞍は2023年の全日本2歳優駿、2024年のジャパンダートクラシック、東京大賞典、2025年・2026年のサウジカップ連覇、2025年のブリーダーズカップクラシック。2026年2月現在、日本調教馬獲得賞金ランキング歴代1位[16]。
経歴
デビュー前
2021年2月24日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。2022年のセレクトセール1歳市場にて9800万円(税抜)でサイバーエージェント社長藤田晋により落札された[18]。
2歳(2023年)
新馬戦
10月14日京都ダート1800mの2歳新馬戦に2番人気で出走。道中4・5番手追走から直線で抜け出すと最後はシーリュウシーに4馬身差をつけ圧勝した[19]。その翌日、JBC2歳優駿の出走予定馬として登録され、中2週での出走が決定した。
JBC2歳優駿
11月3日に行われたJBC2歳優駿(JpnIII)では後方2番手追走から3コーナー付近で徐々に進出し、最後の直線では先に抜け出したサンライズジパングを交わして先頭に立ち、後続に1馬身半差をつけ、デビューから僅か20日で重賞初制覇を果たした[20]。リアルスティール産駒の地方・ダート重賞制覇はローカル重賞も含めても本馬が初めてとなった。
全日本2歳優駿
続く12月13日に行われた第74回全日本2歳優駿(JpnI)でも単勝1番人気で出走すると、後方からの前走と変わり好位から進め、最後の直線は後続を7馬身突き放し優勝した[21]。JBC2歳優駿に続く重賞連勝で、2歳ダート王の座に就いた[21]。リアルスティール産駒のG1級競走制覇は本馬が初めてとなり、同馬を所有する藤田晋も中央・地方合わせて初のG1級競走制覇となった[21]。
- 新馬戦口取り式
3歳(2024年)
サウジダービー
2月24日、3歳初戦はキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジアラビア国際競走のサウジダービー(G3)に出走したがゲートで出遅れ、中団馬群の外から押し上げるように追走した。レース後半から好位につけて最終コーナーを迎えるも、直線入口から突き放されて一時は3馬身ほど差を広げられるが、最後に末脚を伸ばし粘ったBook'em Dannoをゴール寸前僅か(現地公式ではアタマ差)に捕らえて優勝した。勝ちタイムは従来のレコードを1.8秒近くも更新する1:36.17であった。また、調教師の矢作にとってはサウジ国際競走は4勝目[22]、騎手の坂井は2023年の1351ターフスプリントに次ぐ2勝目、馬主の藤田晋にとっては海外重賞初制覇となった[23]。
UAEダービー
3月30日、ドバイミーティングに行われるUAEダービー(G2)に出走。大外の11番枠から五分のゲートを決めたフォーエバーヤングは、先行態勢に入るも内で並ぶGuns And Gloryが譲らず、最初のコーナーで1列後ろに置かれる格好となった。しかし、先行勢を前に見ながら4、5番手を手応え良く追走すると、直線では逃げ込みを図るAuto Bahnを追撃し、残り200m付近から抜け出してゴールで2馬身離して優勝した。この勝利によってロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーの100ポイントを獲得し、ケンタッキーダービー(G1)の出走権を獲得した[24]。
ケンタッキーダービー
5月4日(日本時間5月5日)アメリカクラシック第1冠のケンタッキーダービーに出走。スタートは出遅れて中段のやや後方を追走。3コーナー手前から外めにつけて動き始め、前方から6番手のあたりから3コーナーから4コーナーを周り、最後の直線に入ると先頭で逃げ粘るミスティックダンをフォーエバーヤングの隣で並走する形で追走していた、いとこにあたるシエラレオネと共に追撃するも、クビ差(現地では「ハナ+ハナ」と標記)の3着に敗れた[25]。
ジャパンダートクラシック
帰国後は着地検疫検査ののちノーザンファーム早来での休養・調整を経て、10月2日に大井競馬場で行われたダート三冠最終戦となるジャパンダートクラシック(JpnI)に出走。東京ダービー馬ラムジェットやレパードS勝ち馬ミッキーファイト、不来方賞勝ち馬サンライズジパング等有力馬を抑えて1番人気に支持される。ゲートを出た直後躓く事象はあったものの、出遅れることなく好スタートを切ると道中は馬群中段のやや前方を追走。3コーナーを過ぎたあたりで徐々に順位を上げ、直線入口で先頭に並びかけそのまま後続を突き放す正攻法の競馬で人気に応えて勝利。JpnI2勝目をあげた[26][27]。
次走となった11月3日に行われたブリーダーズカップ・クラシック(G1)では同レースでは鬼門とも言える最内枠となる1番枠を引き、レースでは4,5番手の内でレースを進め、直線追い込むも、ケンタッキーダービーで競り合ったシエラレオネに逃げ切りを許して3着となった。矢作調教師はレース後「枠に泣かされました。作戦が限られました」と振り返った[28]。
東京大賞典
3歳シーズンの最後に大井競馬場で行われる東京大賞典(GI)に出走。レースでは好スタートを切って2番手をキープ、直線半ばで先頭に立つと後続のラムジェットとウィルソンテソーロの追い上げを振り切りG1初制覇、日本国内で5戦全勝を飾った[29][30][31]。
2024年度のJRAの年度表彰では、特別賞を受賞した[32]。なお、最優秀3歳牡馬部門では、記者投票で103票を獲得したが、41票差の144票でダノンデサイルが受賞している[33]。なお、年度代表馬、最優秀ダートホースでも2位となっている[34]。また、地方競馬全国協会の「NARグランプリ2024」では、地方競馬唯一のGI競走である東京大賞典を、好メンバーが揃った中で古馬相手に勝ち切った点が評価され、全会一致で「ダートグレード競走特別賞」を受賞した[35]。
- ジャパンダートクラシック(優勝レイ着用時)
- ジャパンダートクラシック、馬上で手を挙げる坂井
- 東京大賞典(優勝レイ着用時)
4歳(2025年)
サウジカップ
4歳春は前年同様に海外遠征に臨み、2月22日のサウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるサウジカップ(G1)から4月5日にドバイ・メイダン競馬場で行われるドバイワールドカップ(G1)へ向かうローテーションを組んだ。1月15日にサウジカップへの招待を[36]、さらに2月7日にドバイワールドカップへの招待をそれぞれ受諾した[37]。2月22日のサウジカップは新馬戦から手綱を取る坂井瑠星の鞍上で臨み、レースでは先行勢の中の2、3番手を追走。最後の直線ではダート初挑戦となったロマンチックウォリアーが一旦先頭に立ったが、末脚を見せて追い込んでマッチレースとなり、ゴール前でこれを首差差し切って勝利。GI級競走4勝目、海外G1競走初制覇を果たした。これにより優勝賞金1000万ドル(約15億7024万円)を加算し、賞金ランク歴代3位に到達した[38]。また管理する矢作はレース史上初となる2勝目を挙げ、海外ではG1・9勝を含む重賞16勝目とし、ともに自身の持つJRA最多記録を更新。坂井と馬主の藤田晋にとっては海外G1初制覇となった[38]。
次走は予定通りドバイワールドカップへ転戦し、同日に行われたネオムターフカップを制してドバイシーマクラシックへ転戦するシンエンペラーとともに、サウジアラビアから直接ドバイへ移動することとなった[39]。
なお、管理する矢作調教師によれば、2026年の5歳シーズンも現役続行する方針を示した上で、2025年の秋の目標について「当然、BCクラシックを秋の目標にしています」とした[40]。
ドバイワールドカップ
4月5日、単勝オッズ1.1倍の圧倒的1番人気で出走。好スタートから好位を追走し直線で追い上げるも手応えが悪く、逃げ粘るミクストと後方から追い込み1/2馬身差をつけ勝利したヒットショーの2頭に次ぐ3着に敗れた[41][42]。レースの直後に、矢作調教師は「ちょっとアウエーの洗礼を受けたので…。言い訳になるからあまり言いたくないけど、ひどい仕打ちを受けたので、ちょっと馬がイレ込んでいましたね」と話していたが、4月24日に矢作厩舎の公式Xで、発走前の尿検体採取の際にトラブルがあったことが明らかにされた[42]。これについて、UAEの競馬統括機関にあたるエミレーツレーシングオーソリティは、今後の改善策として、レース前の検体採取の最大待機時間を確定することに加え、海外遠征馬の関係者に対して書面や口頭という形で手順を説明することを示した[42]。これについて、矢作調教師は「フォーエバーヤングとスタッフが受けた行為に対する悔しさは晴れませんが、ERAが来年以降の再発防止に向けて建設的な回答をしてくれた事に敬意を表します。今後とも、フォーエバーヤングへのご声援を宜しくお願いいたします」と公式Xに投稿している[42]。
そして、4月9日、管理する矢作調教師は、当初の予定通り、この秋の大目標を11月1日に開催されるデルマー競馬場でのアメリカのG1のブリーダーズカップ・クラシックに据えたうえで、ステップレースは10月1日に船橋競馬場で開催される日本テレビ盃が(JpnII)有力だと明らかにした[43]。9月3日に放牧先から栗東トレーニングセンターに帰厩した[44][45][46]。担当する渋田助手は「体重は570キロで、春と体高は変わらず。体調は良さそうですし、そこまで苦労しないで調整できそうです。ブリーダーズCはやりがいがありますね。(フォーエバー)ヤングの経験値より、エスコートする人の経験値を生かせれば」と話している[45]。
日本テレビ盃
前哨戦となった日本テレビ盃では、道中で4番手から5番手あたりを追走して早めに先頭を捕まえに行き、直線コースに向くと後続を突き放して2馬身半差の快勝を見せ、国内での無敗を継続した[47]。また、この勝利で国際グレードのG1からG3、国内グレードのJpnIからJpnIIIの全てを制覇することとなった。
ブリーダーズカップ・クラシック
そして、11月1日に行われるブリーダーズカップ・クラシックの枠番は5番ゲートに決まり、矢作調教師は「珍しくいい枠が引けました」と述べた上で、「できればラビット(2番目の抽選で(4)番に決まっていたコントラリーシンキング)の外を引きたいと思っていました。外の2頭も差し馬なので、並びも最高です」と喜びを見せた[48]。レースではシエラレオーネ陣営のペースメーカーであるコントラリーシンキングの2番手で追走し、3コーナー途中で先頭に立つとそのまま直線でもリードを保ち、シエラレオーネの追撃を半馬身差で振り切って勝利を収めた[49]。
この勝利は、北米外調教馬としては1993年のアルカング・2008年のレイヴンズパス(この年はオールウェザーでの開催)に続く史上3頭目、ダートで開催された同レースとしては史上2頭目の勝利であり、1996年タイキブリザードの同レース初挑戦(13着)以来日本調教馬として29年越しの悲願達成となった[50]。また、この勝利により獲得した賞金を加えると、獲得総賞金額は29億9350万4900円となり、それまで1位だったウシュバテソーロの26億131万1100円を上回り、獲得総賞金額歴代1位となった[51]。
12月28日、「サウジカップでロマンチックウォリアーに競り勝ち、米G1ブリーダーズカップ・クラシックを日本調教馬として初制覇したこと」が評価され、2025年度「関西競馬記者クラブ賞」を受賞した[52]。また、12月29日には、「日本調教馬として初めて米G1ブリーダーズカップ・クラシックを勝った」ことが評価され、2025年度「東京競馬記者クラブ賞」の特別賞を受賞した[53]。2026年2月1日の東京競馬では昼休みに「フォーエバーヤング関係者優勝記念セレモニー」を実施することとなり、同日のメイン第11競走の根岸ステークス(GIII)に副題を付し「フォーエバーヤング ブリーダーズカップクラシック優勝記念 根岸ステークス(GⅢ)」として実施した[54]。
現地時間の2026年1月4日に、2025年度の「エクリプス賞」のダート古牡馬部門の最終候補の3頭の中の1頭に選出され[55]、その後、現地時間の2026年1月22日に開催された「エクリプス賞」の授賞式で、最優秀ダート古牡馬に選出された[56]。また、2025年の11の北米競馬の印象的な出来事の中から選出される「エクリプス賞」の2025年度の「モーメント・オブザイヤー」に、「フォーエバーヤングのブリーダーズカップ・クラシック制覇」が選出された[57]。
2026年1月6日に、2025年度JRA賞の年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬・最優秀ダートホースに選出された[58]。なお、対象年度にJRA不出走の競走馬が年度代表馬に選出されるのは1999年のエルコンドルパサー以来で、3部門での同時選出では1998年に年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬・最優秀短距離馬に選出されたタイキシャトル以来となった[58]。年度代表馬以外の2部門の同時選出は2023年のソングライン[注 2]以来。牡馬では2000年のダイタクヤマト[注 3]以来25年ぶりで、2007年限りで廃止された最優秀父内国産馬も除くと前述のタイキシャトル以来27年ぶりとなる。
2026年1月19日には、「Sports Graphic Number」制定の「Number MVP賞」に主戦騎手の坂井瑠星と共に選出された[59]。
5歳(2026年)
サウジカップ
今後のローテーションとしては、サウジカップに直行し、その後は、ドバイワールドカップを目指すという[60][61]。矢作調教師は、ドバイワールドカップの後に現役の引退の可能性があるのかという問いに「馬が元気であれば来年(2026年)いっぱい走らせるつもりです」と話している[61]。
2月14日(現地時間)、キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジカップでは、直線コースで追いすがるナイソスを寄せ付けずに1馬身差をつけて、レース史上初めての連覇を達成した[62]。このサウジカップの連覇によって総賞金は45億円を突破し、世界歴代トップであるロマンチックウォリアーのおよそ49億8097万円を視界にとらえた[63]。レース後、馬主の藤田は公式会見で「勝った瞬間、来年もう一度ここへ戻ってきたいと思いました。今年いっぱいで引退予定でしたが、選択肢として2月のサウジアラビアで引退というのができました」というコメントをした[64]。
また、馬主の藤田はサンケイスポーツの取材に対し、アメリカから種牡馬入りのオファーが届いていることを明らかにし、「結構、熱烈なオファーがアメリカなどから複数来ています。(北海道の)ノーザンファームで生まれた馬なので、もちろん日本で種牡馬になることを第一の選択肢には考えていますけど、ひと通り話は聞こうと思っています」という意向を示した[65]。
ドバイワールドカップ
次走は前年同様に3月28日のドバイワールドカップへ向かう事となり、帰国せずそのままドバイ入りし、現地で調整されることとなった。しかし、同年2月28日にイスラエル・アメリカ軍によるイラン攻撃が勃発した事で中東情勢が一気に緊迫化し、ドバイもイランから攻撃を受けて一部の民間施設が損害を受けるなど周辺情勢が悪化しており、また中東地域への輸送便が欠航するなど移動が制限されていることから、ドバイワールドカップの実施が不透明な状況となった。フォーエバーヤングは同厩でドバイゴールデンシャヒーンに出走を予定するアメリカンステージなど、サウジアラビアから直接移動した日本調教馬6頭とともに現地で調整を続けている[66]。
そして、3月11日に矢作調教師は、予定通り、ドバイワールドカップへ出走させる方針であることを明らかにした[67]。その上で、矢作調教師はレースの2週間前にあたって「去年(2025年)の経験を踏まえて、少しゆっくりめに立ち上げました。先週ぐらいからようやく普通のメニューで調整しています。今、向こうでは日曜日を休みにしているけど、今週初めからやはりフォーエバーヤングらしい動きが戻ってきたと。きょう、この後ですね、大体いつも日本時間の12時ぐらいに、アメリカンステージと2頭ともいい感じなので単走で、2週前追い切りをやります。馬に関しては至って順調です」と状況を説明した[67]。
レースの方は、好スタートを決め、道中は逃げたマグニチュードを見ながら2番手を追走し、4コーナーに入ると馬なりでリードを広げるマグニチュードに対して食い下がり、直線コースで末脚を伸ばしたものの、0.98馬身差届かずの2着に終わった[68]。
そして、一連の中東遠征を予定通り終えて、4月5日11時8分に関西国際空港に到着し、その後、14時25分に輸入検疫のために兵庫県三木市にある三木ホースランドパークに入厩[69][70]。
矢作調教師は、4月1日に栗東トレーニングセンターで、今後のローテーションについて「電話では話しているけど、最終的には(藤田晋)オーナーと直接会って話さないといけないので。あまりにも選択肢がありすぎて」と述べ、この4月下旬に馬主の藤田と協議を行った[71]。
そして、4月25日に矢作厩舎の公式Xで、今後のローテーションについて、2通りで検討していることを正式に発表した。1つ目は、9月12日にレパーズタウン競馬場で開催されるアイリッシュチャンピオンステークスから10月4日にパリロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞へ出走するというローテーションで、2つ目は9月18日にベルモントパーク競馬場で開催されるジョッキークラブゴールドカップから10月31日にキーンランド競馬場で開催されるブリーダーズカップ・クラシックの連覇を目指すというローテーションとなっている[72][73][74][75]。さらに、矢作調教師は4月26日に京都競馬場で取材に対し、「帰国して使うなら、有馬記念か東京大賞典ということになってきます。(藤田晋)オーナーの希望もあって最後に国内で1回。それがラストランになります」と明らかにして、12月27日に中山競馬場で行われる有馬記念か、12月29日に大井競馬場で行われる東京大賞典に出走させる見通しだと明らかにした[76]。
実際に、矢作調教師は、ブリーダーズカップ・クラシックを制したその翌日の2025年11月2日(現地時間)にアメリカのデルマー競馬場の厩舎で「(来年)使うとなれば…、有馬記念なのかな。馬の能力を100%引き出す、可能性を否定しない。そういう考えです」と述べた上で「使うとしても、どこかで1回だけと思っています」と話している[77]。馬主の藤田もサンケイスポーツのインタビューで有馬記念の出走について「やっぱり(芝のレースに)一回出したいですね」と、芝に初めて挑戦させる意向も示していた[65]。
アスコット競馬場の公式Xによれば、6月17日に開催されるプリンスオブウェールズステークスに出走登録を済ませたという[78]。ただし、矢作調教師は4月26日にサンケイスポーツの取材に対して、「思ったよりも疲れがあるので、春に使う可能性は限りなく低いです」と話している[78]。
エピソード
- ケンタッキーダービー遠征の際に、現地のメディアからインタビューを受ける担当する渋田調教助手がフォーエバーヤングのことを「ヤン子(やんこ)」という呼び名を明らかにした[79]。
- 撮影するカメラに興味を示すことが多く、ケンタッキーダービーやサウジカップ、ドバイワールドカップ、ブリーダーズカップ・クラシックでそれぞれの公式Xがその様子をアップしている[80]
- 2025年のサウジカップにて現地で出走馬の紹介PVが流れた際、フォーエバーヤングの紹介はアニメーションによるものが流れた[81]。
ウマ娘プリティーダービー
サイバーエージェントの子会社であるCygamesが運営するゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(以下『ウマ娘』)と関連するエピソード。
- フォーエバーヤングの誕生日である2021年2月24日は、アプリ版『ウマ娘』の配信開始日でもある。(そのため、ウマ娘としてのフォーエバーヤングも2月24日生まれの設定で、「ウマ娘世界におけるとある記念日と同じ」と語られている)
- 全日本2歳優駿勝利時、坂井は藤田に対して「これで『ウマ娘』出られますね」と発言したとのこと。
- BCクラシック優勝直後に『ウマ娘』の公式Xアカウントがフォーエバーヤングと思われる新キャラクターのティーザー画像を発表[82][83][84]。詳細こそ語られなかったが、サウジカップ連覇後に藤田はIdol Horseとのインタビューで近い内にウマ娘に登場すると明言し[85]、翌週の配信番組『ぱかライブTV』内にて正式にフォーエバーヤングのウマ娘登場が発表された[86][87][88]。実装発表時には主戦騎手の坂井へのインタビューも放映された。
- 現役競走馬がウマ娘として登場するのはデアリングタクト[注 4]に続き2頭目[88]。現役中に勝負服姿の公開、またサポートカードの実装まで行われたのは史上初の事例である。
- 矢作のトレードマークである帽子や、藤田がよく身に着けているサングラスなどの意匠が散りばめられている。他ウマ娘からは先述の実馬の愛称である「ヤン子」や「ヤン子さん[89]」と呼ばれている。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[90]、netkeiba.com[91]、Equibase[92]、Racing Post[93]およびエミレーツ競馬協会[94]の情報に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上がり3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 [kg] | 1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023.10.14 | 京都 | 2歳新馬 | ダ1800m(良) | 14 | 2 | 2 | 4.2(2人) | 1着 | 1:54.8(37.7) | -0.7 | 坂井瑠星 | 56 | (シーリュウシー) | 526 | |
| 11.3 | 門別 | JBC2歳優駿 | JpnIII | ダ1800m(稍) | 12 | 3 | 3 | 2.2(1人) | 1着 | 1:54.3(38.2) | -0.3 | 坂井瑠星 | 55 | (サンライズジパング) | 524 |
| 12.13 | 川崎 | 全日本2歳優駿 | JpnI | ダ1600m(稍) | 12 | 8 | 12 | 2.1(1人) | 1着 | 1:43.5(40.1) | -1.5 | 坂井瑠星 | 56 | (イーグルノワール) | 525 |
| 2024.2.24 | KAA | サウジダービー | G3 | ダ1600m(Fs) | 12 | 9 | 6 | 1着 | R1:36.17 | -0.02 | 坂井瑠星 | 55 | (Book'em Danno) | 計不 | |
| 3.30 | メイダン | UAEダービー | G2 | ダ1900m(Fs) | 13 | 11 | 5 | 1着 | 1:57.89 | -0.36 | 坂井瑠星 | 55 | (Auto Bahn) | 計不 | |
| 5.4 | チャーチルダウンズ | KYダービー | G1 | ダ10F(Fs) | 20 | 10 | 11 | 8.03(3人) | 3着 | 坂井瑠星 | 57 | Mystik Dan | 計不 | ||
| 10.2 | 大井 | ジャパンDクラシック | JpnI | ダ2000m(良) | 15 | 1 | 1 | 1.7(1人) | 1着 | 2:04.1(38.1) | -0.2 | 坂井瑠星 | 57 | (ミッキーファイト) | 533 |
| 11.2 | デルマー | BCクラシック | G1 | ダ10F(Fs) | 14 | 1 | 1 | 5.1(3人) | 3着 | 坂井瑠星 | 55.5 | Sierra Leone | 計不 | ||
| 12.29 | 大井 | 東京大賞典 | GI | ダ2000m(良) | 10 | 4 | 4 | 1.3(1人) | 1着 | 2:04.9(36.5) | -0.3 | 坂井瑠星 | 56 | (ウィルソンテソーロ) | 543 |
| 2025.2.22 | KAA | サウジカップ | G1 | ダ1800m(Fs) | 14 | 14 | 5 | 1.9(1人) | 1着 | R1:49.09 | -0.05 | 坂井瑠星 | 57 | (Romantic Warrior) | 計不 |
| 4.5 | メイダン | ドバイWC | G1 | ダ2000m(Fs) | 11 | 5 | 1 | 1.1(1人) | 3着 | 2:03.85 | 0.35 | 坂井瑠星 | 57 | Hit Show | 計不 |
| 10.1 | 船橋 | 日本テレビ盃 | JpnII | ダ1800m(稍) | 10 | 7 | 7 | 1.1(1人) | 1着 | 1:52.2(38.6) | -0.5 | 坂井瑠星 | 58 | (レヴォントゥレット) | 551 |
| 11.1 | デルマー | BCクラシック | G1 | ダ10F(Fs) | 9 | 5 | 5 | 4.5(2人) | 1着 | 2:00.19 | 坂井瑠星 | 57 | (Sierra Leone) | 計不 | |
| 2026.2.14 | KAA | サウジカップ | G1 | ダ1800m(Fs) | 14 | 5 | 3 | 1.2(1人) | 1着 | 1.51.02 | -0.19 | 坂井瑠星 | 57 | (Nysos) | 計不 |
| 3.28 | メイダン | ドバイWC | G1 | ダ2000m(Fs) | 9 | 6 | 1 | 1.6(1人) | 2着 | 2:04.55 | 0.17 | 坂井瑠星 | 57 | Magnitude | 計不 |
- 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
- 競走成績は2026年3月29日現在
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
- 海外レースの馬場状態は主催者の基準で記載、JRAの翻訳基準は馬場状態#ダートコース参照。
血統表
| フォーエバーヤングの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
| 父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 リアルスティール 2012 鹿毛 |
父の父 ディープインパクト2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | ||||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | |||
| Burghclere | ||||
父の母 *ラヴズオンリーミーLoves Only Me 2006 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
| Terlingua | ||||
| Monevassia | Mr.Prospector | |||
| Miesque | ||||
母 *フォエヴァーダーリング Forever Darling 2013 栃栗毛 |
Congrats 2000 鹿毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
| Weekend Surprise | ||||
| Praise | Mr.Prospector | |||
| Wild Applause | ||||
母の母 Darling My Darling1997 鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | ||
| Mint Copy | ||||
| *ローミンレイチェル | *マイニング | |||
| One Smart Lady | ||||
| 母系(F-No.) | (FN:2-b) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Mr. Prospector 4 × 4・ 5 = 15.63% Northern Dancer 5 × 5・5 = 9.38% Secretariat 5× 5 = 6.25% |
[§ 4] | ||
| 出典 | ||||
- 父リアルスティールの全妹は2019年の優駿牝馬(オークス)、2021年米G1ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフなどの勝ち馬ラヴズオンリーユー。
- 母フォエヴァーダーリングは米G2サンタイネスステークスの勝ち馬。
- 3代母ローミンレイチェルは米G1バレリーナハンデキャップなどアメリカで重賞3勝。
- 祖母Darling My Darlingの半弟に2004年秋古馬三冠のゼンノロブロイ(父サンデーサイレンス)、半妹にタガノエリザベート・キャットコイン・ワンブレスアウェイ・ロックディスタウンの母ストレイキャット(父Storm Cat)がいる。
- 母の半妹に米G1アルシバイアディーズステークス勝ちのヘヴンリーラヴ(父Malibu Moon)、その仔に米G1ブルーグラスステークス、ブリーダーズカップ・クラシック、ホイットニーステークス勝ち馬シエラレオネがいる[97]。
- 本馬の半妹に2024年のアルテミスステークスの勝ち馬であるブラウンラチェット(父キズナ)。