メアリー・ロビンソンの肖像
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| 英語: Portrait of Mary Robinson | |
| 作者 | トマス・ゲインズバラ |
|---|---|
| 製作年 | 1781-1782年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 233.7 cm × 153 cm (92.0 in × 60 in) |
| 所蔵 | ウォレス・コレクション、ロンドン |
『メアリー・ロビンソンの肖像』(メアリー・ロビンソンのしょうぞう、英: Portrait of Mary Robinson)は、18世紀イギリスの巨匠トマス・ゲインズバラが1781-1782年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。女優で作家のメアリー・ロビンソンを描いている。作品は、ロンドンのウォレス・コレクションに所蔵されている[1][2]。
作品は、ロビンソンの愛人であったプリンス・オブ・ウェールズ (後のジョージ4世) に委嘱された。ロビンソンは等身大で、ウィリアム・シェイクスピアの『冬物語』の登場人物パーディータとして表されている。パストラル的な設定で、ゲインズバラは、ジョージが実生活でロビンソンを愛人として捨てたことをパーディータが王家の愛人に捨てられることに重ね合わせているのかもしれない。ジョージは、劇場でのロビンソンの元召使エリザベス・アーミステッド (Elisabeth Armistead) と関係を結んだのである[1]。

ロビンソンに付き添う犬は彼女の忠誠心をほのめかしているが、周囲の風景同様に自然に見える[1]。彼女が右手に持つロケットペンダントには、ジョージとの恋愛関係を示す彼のミニチュア肖像が入っている。おそらく彼から送られたものである。ロケットペンダントは開けられており、かつてジョージが書いたハート形のメモの入っていた内部が見えている。ロビンソンはおそらく、本作をジョージとの新たな関係を公的に言明するものとして意図したと思われる[1]。
ロビンソンは、エマ・ハミルトンとともに当時最もよく肖像画に描かれた女性であった[3]。この肖像画は、サマセット・ハウスにおいて開催された1782年のロイヤル・アカデミーの展覧会で展示された[1]。しかしながら、彼のライバルであったジョシュア・レノルズが描いたロビンソンの肖像より劣る本人に似ていない肖像と批判され、ゲインズバラは展覧会から本作を取り下げた。1818年に、作品は当時摂政のジョージからフランシス・イングラム=シーモア=コンウェイ (第2代ハートフォード侯爵) に譲渡され、その後は侯爵の子孫に相続された。なお、ジョージ・ロムニーによる別のロビンソンの肖像がやはり1782年にロイヤル・アカデミーで展示され、現在、本作同様にウォレス・コレクションに所蔵されている[1]。