アルストン夫人の肖像
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| フランス語: Portrait de Lady Alston 英語: Portrait of Lady Alston | |
| 作者 | トマス・ゲインズバラ |
|---|---|
| 製作年 | 1761-1762年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 228 cm × 166 cm (90 in × 65 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『アルストン夫人の肖像』(アルストンふじんのしょうぞう、仏: Portrait de Lady Alston, 英: Portrait of Lady Alston)は、18世紀イギリスの巨匠トマス・ゲインズバラが1761-1762年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1947年にロスチャイルド家から寄贈されて以来[1][2]、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3]。
ロンドンで絵画を学んだゲインズバラは、当初自身の画風を確立するのに苦労したが、1759年にバースに移り住んだことが転機となった。高級温泉地バースは18世紀に保養と娯楽を求めた富裕層の極めて重要な滞在地となっていたが、ゲインズバラはここで上流階級を主な顧客とする肖像画家としての地位を確立したのである[3]。
本作もバースで制作された。アルストン夫人、本名ガートールド・ダーンフォード (Gertrude Durnford) は、1753年にジョン・アルストン2世 (John Alston II) と結婚した。後に、アルストン2世は兄から準男爵の地位を継承している。本作が描かれた当時30歳であったアルストン夫人は、ジョージ王朝時代に流行した服装を身に着けた全身像で表されている。彼女は青いタフタのドレスを纏い、光沢のある銀色のマントを手に持って、茂みの中の洞窟か壁龕のように見える暗い背景の中に立っている[3]。
暗い配色で描かれている作品中の夫人の視線は、正面から逸らされている。彼女は神秘的で人を寄せ付けない、それでいて物憂げな美しさを放っている。豪華なドレスとふんだんに用いられたレースの縁取りが対照をなし、大きな効果を上げている[3]。夫人のポーズは、17世紀フランドルの画家アンソニー・ヴァン・ダイクのアン・クリフォード婦人の肖像に触発されているようである。