ジョヴァンナ・バッチェッリの肖像
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| 英語: Portrait of Giovanna Baccelli | |
| 作者 | トマス・ゲインズバラ |
|---|---|
| 製作年 | 1782年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 226.7 cm × 148.6 cm (89.3 in × 58.5 in) |
| 所蔵 | テート・ブリテン、ロンドン |
『ジョヴァンナ・バッチェッリの肖像』(ジョヴァンナ・バッチェッリのしょうぞう、英: Portrait of Giovanna Baccelli)は、18世紀イギリスの巨匠トマス・ゲインズバラが1782年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。ロンドンのサマセット・ハウスにおいて開催された1782年のロイヤル・アカデミー展で展示された。1975年に購入されて以来、ロンドンのピムリコにあるテート・ブリテンに所蔵されている[1]。
この絵画は、イタリアのバレエダンサーであったジョヴァンナ・バッチェッリ、本名ジョヴァンナ・フランチェスカ・アントニオ・ジュゼッペ・ザネリーニ (Giovanna Francesca Antonio Guiseppe Zanerini) を表している。彼女はヴェネツィアで生まれ、芸名として母親の姓バッチェッリを名乗った[1]。
彼女は、ヘイマーケット (ロンドン) のヒズ・マジェスティーズ劇場の代表的なバレリーナであった。ゲインズバラは多くの舞台関係者と懇意であったが、その中にはヒズ・マジェスティーズ劇場の劇作家兼劇場の所有者の1人であったリチャード・ブリンズリー・シェリダンも含まれていた[1]。
バッチェッリは、絵画を委嘱したジョン・サックヴィル (第3代ドーセット公爵) の最後の愛人でもあった[1][2]。公爵は、1779年10月以前に彼女をケント (イングランド) のノール・ハウス部屋に住まわせた。1783年に公爵がフランス大使に任命された時、バッチェッリは彼といっしょにパリに赴いている。彼女は、バレリーナとして1783-1784年にヴェネツィアで、1788年にパリのオペラ座で大成功を収めた。公爵とバッチェッリはフランス王妃マリー・アントワネットとも親しくなったが、フランス革命が勃発するとノール・ハウスに帰り、1789年に円満に別れるまでともに暮らした[1]。なお、ドーセット公爵は、ゲインズバラ同様にバッチェッリの肖像 (サックヴィル・コレクション) を描いたジョシュア・レノルズの庇護者ともなっている[1]。
1890年までノール・ハウスに所蔵されていた本作は、細かで素早く、軽い筆致に特徴づけられるゲインズバラ円熟期の様式を示す傑作である。最も印象的なのは、画家が彼女の動きを見事に捉えていることである[1]。しかし、ドーセット公爵とバッチェッリ2人の関係と、彼女が舞台で踊っていたという職業のため、絵画は当時の道徳基準に照らし合わせて、きわどいものであると見なされた[3]。