ヴィーナスとキューピッド (ブーシェ)

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製作年1742年
寸法58.6 cm × 73.7 cm (23.1 in × 29.0 in)
『ヴィーナスとキューピッド』
ドイツ語: Venus und Amor
英語: Venus and Cupid
作者フランソワ・ブーシェ
製作年1742年
種類キャンバス上に油彩
寸法58.6 cm × 73.7 cm (23.1 in × 29.0 in)
所蔵絵画館 (ベルリン)

ヴィーナスとキューピッド』(: Venus und Amor, : Venus and Cupid)は、18世紀フランスロココ期の巨匠フランソワ・ブーシェが1742年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1783年にブロンデル・ダザンクール (Blondel d'Azaincourt) のコレクションともに競売に付された際、『休息するディアナ』の対作品であった[1]。現在、『休息するディアナ』は行方不明となっているが、本作はベルリン絵画館に所蔵されている[1][2]

横たわるギリシア神話の美の女神ヴィーナスという主題は、女性の肉体の官能性を描き出す格好の主題として、ルネサンス期以来しばしば絵画に表されてきた[2]。本作の場面は、森の中の暗い空き地に設定されおり、泉の水が左側の貝殻の形をした水盤の端から下の水溜まりに流れ落ちている。ヴィーナスとキューピッドは、泉の傍らで休息しているところである。[1]

ヴィーナスは、金糸の見える、高価なインドの布の上に横たわっている。キューピッドは、手に持った青いリボンに結びつけられた2羽の白いハトと戯れている。彼の矢筒は、白と赤のバラで飾られた、ヴィーナスの金色の貝殻型戦車に立てかけられている。バラに加え、ヴィーナスが海から生まれたという神話から、水、貝殻、彼女の髪に見える真珠は、すべて彼女を示すアトリビュート (人物を特定する事物) である。ヴィーナスの洗練されたポーズとなまめかしい白いシャツは、彼女の身体の官能的美を隠す以上にさらけ出している[1]。下着というこのモティーフは、ロココという時代になって、女性の官能性の表現がいっそう手の込んだものになってきたことを示している[2]

なお、ピエール・デュフロ (Pierre Duflot) による本作をもとにしたエングレービングには、モレーヌ (Moraine) の6行詩が添えられている。その詩は以下のとおりである[1]

女神よ、私たちにかくも切迫した欲求を与え、心を情熱で、不安で、嫉妬心と刺さるような不快感で満たした女神よ、この孤独の中で眠りに陥れ、私たちにかくも多くの苦痛を与えるのをやめてくれ、あなたの休息は世界の休息になる。(Déesse, qui donnés si préssants desirs,Qui remplissés nos coeurs d'ardeurs, d'inquiétude,De sentimens jaloux et de vifs déplaisirs. Livrés-vous au sommeil dans cette solitude,Cessés de nous causer tant de tourmens divers:Votre repos sera celui de l'Univers.)

この主題は、ブーシェによって見事に感覚的な色彩に変換させられている。背景の茶色の色調と前景の植物の緑色の中で、輝くような肌色の色調、白、深紅、玉虫色がかった紫色が映えている[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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