羊飼いの牧歌
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| フランス語: L’idylle du berger 英語: Shepherd's Idyll | |
| 作者 | フランソワ・ブーシェ |
|---|---|
| 製作年 | 1768年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 240 cm × 237.5 cm (94 in × 93.5 in) |
| 所蔵 | メトロポリタン美術館、ニューヨーク |
『羊飼いの牧歌』(ひつじかいのぼっか、仏: L’idylle du berger, 英: Shepherd's Idyll)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠フランソワ・ブーシェが1768年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1953年にジュリア・A・バーウィンド (Julia A. Berwind) 氏から寄贈されて以来[1]、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2]。本作は同じくメトロポリタン美術館に所蔵されている『洗濯女』の対作品で、両作品はおそらくデノンヴィル城 (Château d'Hénonville) のためにロスラン・ディヴリー (Roslin d'Ivry) により委嘱された[1]。

本作は、『牧歌的情景』 (エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク) [3]や『噴水のそばに男女のいる牧歌的情景』 (ウォレス・コレクション、ロンドン) [4]などブーシェがたびたび描いてきた「パストラル」 (牧歌) を表す作品の1つである[2]。
彫像で飾られた噴水のそばに、男女の羊飼いたちがのんびりと集っており、右側では少年が犬と戯れている。彼らの周囲にある豊かな緑色の木々が静穏な感覚を生みだしている。情景は牧歌的な田舎の風景を想起させ、余暇、自然、素朴な田園生活を主題としている。暖色の使用や柔らかな筆致が場面の平和な雰囲気をいっそう高めている[2]。
なお、18世紀イギリスの画家ジョシュア・レノルズは本作と『洗濯女』が描かれた1768年にブーシェの工房を訪れているが、その時に見て言及している絵画はおそらく両作品のことである[1]。