ヴェネツィアのサン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ
From Wikipedia, the free encyclopedia
| スペイン語: El Gran Canal desde San Vío, Venecia 英語: The Grand Canal from San Vio, Venice | |
| 作者 | カナレット |
|---|---|
| 製作年 | 1723-1724年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 140.5 cm × 204.5 cm (55.3 in × 80.5 in) |
| 所蔵 | ティッセン=ボルネミッサ美術館、マドリード |
『ヴェネツィアのサン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ』(ヴェネツィアのサン・ヴィオひろばからみたカナル・グランデ、西: El Gran Canal desde San Vío, Venecia、英: The Grand Canal from San Vio, Venice)は、18世紀イタリアの画家カナレットが画業初期の1723-1724年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。元来、ウィーンのリヒテンシュタイン候のコレクションにあったが、1958年にハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵に取得され[1]、現在、男爵のコレクションを引き継ぐマドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている[1][2]。
カナレットは、18世紀にヴェネツィアの風景を描いた画家の中で間違いなく最も傑出している。ヴェネツィアとその近郊のパノラマを描いたカナレットの「ヴェドゥータ」 (都市景観図) は地誌学的に正確に表され、グランド・ツアーをした旅行者や美術愛好家に非常に高く評価された[1]。また、ヴェドゥータは、外国人旅行者が帰国する時の絵葉書、お土産代わりに購入された[3]。
本作は、ヴェネツィアのヴェドゥータを描いた4点の連作のうちの1点であった[1][2]。それらのうち、『サン・マルコ広場』[4]は本作同様ティッセン=ボルネミッサ美術館に、ほかの2点『リオ・デイ・メンディカンティ (Rio dei Mendicanti)』と『バルビ宮殿からリアルト橋を北東に望むカナル・グランデ (The Grand Canal Looking Northeast from the Palazzo Balbi towards the Rialto Bridge)』はヴェネツィアのカ・レッツォーニコ (博物館) に所蔵されている[1][2]。
サン・ヴィオ広場からカナル・グランデ (大運河) を見たヴェネツィアの主題は、カナレットが何度も取り上げたものである[1][5]。本作では、右側に窓から身を乗り出す女性と煙突を掃除する男性のいるバルバリーゴ宮殿が見える。広場に面した宮殿の正面には何人かの人々がいる。壁には船の絵が描かれ、銘文が記されている。鑑賞者の視線は、運河の右岸の建物からサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂のドームとプンタ・デッラ・ドガーナ (税関)に導かれる[1]。カナレットは、運河の左側にコルネ―ル宮殿とスキアヴォーニ河岸の一部を描いている。本作は、キアロスクーロの効果に対する画家の関心を示しているが、それはとりわけ右側前景の舟に見て取れる。画家は色彩とそのニュアンスの効果を巧みにとらえており、大きく広がる青空と対照的な水面の緑色がかった色調を見事に伝えている[1]。
サン・ヴィオ広場からカナル・グランデを望む景観を描いたカナレットの絵画は、ロイヤル・コレクション[5]、スコットランド国立美術館 (エディンバラ) 蔵[6]の作品のほか、個人蔵[7]のものもある。
ギャラリー
- 1727-1728年ごろ、ロイヤル・コレクション
- 1727年、スコットランド国立美術館、エディンバラ