ヴェネツィア、サン・マルコ湾

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製作年1738年ごろ
寸法124.5 cm × 204.5 cm (49.0 in × 80.5 in)
『ヴェネツィア、サン・マルコ湾』
イタリア語: Bacino di San Marco
英語: Bacino di San Marco, Venice
作者カナレット
製作年1738年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法124.5 cm × 204.5 cm (49.0 in × 80.5 in)
所蔵ボストン美術館ボストン

ヴェネツィア、サン・マルコ湾』(ヴェネツィア、サン・マルコわん、: Bacino di San Marco: Bacino di San Marco, Venice)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1738年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。1939年に購入されて以来[1]、米国のボストン美術館に所蔵されている[1][2][3]

カナレットは、ヴェネツィアの「ヴェドゥータ」 (都市景観画) の最も代表的な画家で[2]、1725年までにヴェドゥータの専門家になっていた[4]。彼がヴェネツィアを描いた絵画はグランド・ツアーに出かけた上流階級イギリス人子弟の間で非常な人気を博し[2][4]、彼らが帰国する際にはヴェネツィアの絵葉書、お土産代わりに購入された[5]

作品

この絵画は、第4代カーライル伯爵ヘンリー・ハワードイングランドヨークシャーにあった自邸カースル・ハワードのために購入したものと思われる[1][2]。その大きさと複雑さだけをとっても[3]、本作はカナレットの傑作の1つと見なされている[2][3]。広大なラグーン (潟) の内湾にはゴンドラや作業船に加え[2]、ヴェネツィアの国際的性格を表す[1]イギリス、フランスデンマークなどの旗を揚げる大型船などが見え[1][2]、情景は活気あふれるものとして描かれている。よく知られた建物としては左側にドゥカーレ宮殿、右側にサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂が見える。透明な光とまだら模様を水面に映す漂う雲によって、あらゆる細部が1つにまとめられ、大きな世界が構成されている[2]

今日のサン・マルコ湾

同時代の人は、カナレットのヴェドゥータについて以下のように証言している。

彼 (カナレット) はさほどに正確かつ巧妙な方法を用いたから、見る者の眼はそれが画ではなく実際の目の前の光景であるかのようにすっかり信じ込まされた[2]

しかしながら、カナレットは非常に精確な情景を描く[1]と同時に構図に複数の視点を導入し、単一の視点では視線に入らない建物もできるだけ多く画中に含めようとした[1][2]。それは、より「ピクチャレスク」な構図を創造するためであった[1]。本作で、画家は広角レンズを用いて光景を見ているかのように空間を拡大している。地平線を下げることでパノラマ的効果が得られており、画面の半分以上が空によって占められている。結果的に、絵画から受ける壮大なスペクタクルという印象が増している。本作に見られる様式は、カナレットが後に滞在するイギリスで繰り返し用いるものである[3]

脚注

参考文献

外部リンク

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