昇天祭の日のブチェンタウロの帰航

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製作年1745-1750年ごろ
寸法93.8 cm × 59.5 cm (36.9 in × 23.4 in)
『昇天祭の日のブチェンタウロの帰航』
スペイン語: El retorno del Bucintoro el día de la Ascensión
英語: Return of 'Il Bucintoro' on Ascension Day
作者カナレット
製作年1745-1750年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法93.8 cm × 59.5 cm (36.9 in × 23.4 in)
所蔵カタルーニャ美術館 (ティッセン=ボルネミッサ美術館から寄託)、バルセロナ

昇天祭の日のブチェンタウロの帰航』(しょうてんさいのひのブチェンタウロのきこう、西: El retorno del Bucintoro el día de la Ascensión: Return of 'Il Bucintoro' on Ascension Day)、または『ブチェンタウロ』(西: El Bucintoro: The Bucintoro)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1745-1750年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。ティッセン=ボルネミッサ美術館の所蔵品であるが、現在、バルセロナカタルーニャ美術館に寄託展示されている[1][2]

カナレットは、1725年までに「ヴェドゥータ」 (都市景観画) の専門家になっていた。彼がヴェネツィアを描いた絵画はグランド・ツアーに出かけた上流階級イギリス人子弟の間で非常な人気を博し[3]、彼らが帰国する際にはヴェネツィアの絵葉書、お土産代わりに購入された[4]。現在、イギリスには、彼の故郷ヴェネツィアを含むイタリア全土にあるよりも多くのカナレットの作品が所蔵されている[3]

来歴

本作は、ヒュー・ジョン・レヴリー (Hugh John Reveley)[5]、スナッパー 夫人など様々なイギリス人の所有を経た。1961年には競売に掛けられ、アグニュー画廊に所有された後の1962年にハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵に取得されている[1]

作品

フランチェスコ・グアルディ昇天祭の日にリード島に出航するブチェンタウロ』 (1775-1780年)、ルーヴル美術館パリ

本作は、イエス・キリスト昇天祭の日にヴェネツィアで行われる祝祭の場面を表している。この日には、998年にヴェネツィアがダルマチアの海賊に勝利し、結果としてダルマチアを領有したことが祝われた[2]が、その祝祭は、「海との婚礼の祭典英語版」と呼ばれた厳粛な祭典を通して行われた。祭典では、ドージェ (ヴェネツィア共和国総督) が共和国の高官に付き添われ、海との結婚を象徴する指輪を海に投げ込んだ。ドージェは、この行事が行われたアドリア海にもっとも近いヴェネツィアのサン・マルコ湾の沖合に向けて、ドゥカーレ宮殿前の埠頭から非常に美しい芸術的な船ブチェンタウロを出した[1][2]

カナレット『ヴェネツィア: 昇天祭の日のサン・マルコ湾』 (ナショナル・ギャラリー (ロンドン)

この祭典の場面は長年、レアンドロ・バッサーノガブリエレ・ベッラ英語版フランチェスコ・グアルディ、そしてカナレットなどの画家たちによって描かれた[1]。カナレットは、海との婚礼の祭典が始まる前の情景を『ヴェネツィア: 昇天祭の日のサン・マルコ湾』 (ロンドン・ナショナル・ギャラリー)に描いている[6]が、本作が表しているのは、ブチェンタウロに乗ったドージェがドゥカーレ宮殿に戻る場面である。宮殿の背後には鐘楼が見え、画面右端にはスキアヴォーニ河岸英語版の一部が見える。ブチェンタウロの先にはマルチャーナ図書館、造幣局、穀物倉庫が望まれる。さらにその先にはカナル・グランデ (大運河) に沿った建物があり、大きなドームのあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂も見える[1][2]

この絵画は、イギリスの美術史家ウィリアム・ジョージ・コンスタブル英語版が作成したカナレット作品のカタログ・レゾネ (総目録) に記されている[7]

脚注

参考文献

外部リンク

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