昇天祭の日のブチェンタウロの帰航
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| スペイン語: El retorno del Bucintoro el día de la Ascensión 英語: Return of 'Il Bucintoro' on Ascension Day | |
| 作者 | カナレット |
|---|---|
| 製作年 | 1745-1750年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 93.8 cm × 59.5 cm (36.9 in × 23.4 in) |
| 所蔵 | カタルーニャ美術館 (ティッセン=ボルネミッサ美術館から寄託)、バルセロナ |
『昇天祭の日のブチェンタウロの帰航』(しょうてんさいのひのブチェンタウロのきこう、西: El retorno del Bucintoro el día de la Ascensión、英: Return of 'Il Bucintoro' on Ascension Day)、または『ブチェンタウロ』(西: El Bucintoro、英: The Bucintoro)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1745-1750年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。ティッセン=ボルネミッサ美術館の所蔵品であるが、現在、バルセロナのカタルーニャ美術館に寄託展示されている[1][2]。
来歴
本作は、ヒュー・ジョン・レヴリー (Hugh John Reveley)[5]、スナッパー 夫人など様々なイギリス人の所有を経た。1961年には競売に掛けられ、アグニュー画廊に所有された後の1962年にハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵に取得されている[1]。
作品

本作は、イエス・キリストの昇天祭の日にヴェネツィアで行われる祝祭の場面を表している。この日には、998年にヴェネツィアがダルマチアの海賊に勝利し、結果としてダルマチアを領有したことが祝われた[2]が、その祝祭は、「海との婚礼の祭典」と呼ばれた厳粛な祭典を通して行われた。祭典では、ドージェ (ヴェネツィア共和国総督) が共和国の高官に付き添われ、海との結婚を象徴する指輪を海に投げ込んだ。ドージェは、この行事が行われたアドリア海にもっとも近いヴェネツィアのサン・マルコ湾の沖合に向けて、ドゥカーレ宮殿前の埠頭から非常に美しい芸術的な船ブチェンタウロを出した[1][2]。

この祭典の場面は長年、レアンドロ・バッサーノ、ガブリエレ・ベッラ、フランチェスコ・グアルディ、そしてカナレットなどの画家たちによって描かれた[1]。カナレットは、海との婚礼の祭典が始まる前の情景を『ヴェネツィア: 昇天祭の日のサン・マルコ湾』 (ロンドン・ナショナル・ギャラリー)に描いている[6]が、本作が表しているのは、ブチェンタウロに乗ったドージェがドゥカーレ宮殿に戻る場面である。宮殿の背後には鐘楼が見え、画面右端にはスキアヴォーニ河岸の一部が見える。ブチェンタウロの先にはマルチャーナ図書館、造幣局、穀物倉庫が望まれる。さらにその先にはカナル・グランデ (大運河) に沿った建物があり、大きなドームのあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂も見える[1][2]。
この絵画は、イギリスの美術史家ウィリアム・ジョージ・コンスタブルが作成したカナレット作品のカタログ・レゾネ (総目録) に記されている[7]。