カナル・グランデのレガッタ
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| イタリア語: Una regata sul Canal Grande 英語: A Regatta on the Grand Canal | |
| 作者 | カナレット |
|---|---|
| 製作年 | 1740年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 122.1 cm × 182.8 cm (48.1 in × 72.0 in) |
| 所蔵 | ナショナル・ギャラリー、ロンドン |
『カナル・グランデのレガッタ』(伊: Una regata sul Canal Grande、英: A Regatta on the Grand Canal)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1740年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。作品は1929年に第2代レヴェルストーク男爵から遺贈されて以来[1]、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている[1][2]。同じく、ナショナル・ギャラリーに所蔵されている『ヴェネツィア: 昇天祭の日のサン・マルコ湾』の対作品である[1]。
作品
本作と対作品の『ヴェネツィア: 昇天祭の日のサン・マルコ湾』は、カナレットが富裕な旅行者のために描いたヴェネツィアとその水上で行われた盛大な祝祭を表す最も見事な作品のうちに数えられる[1]。

本作に描かれているのは、カナル・グランデ(大運河)とヴェネツィアにやってきた多くの旅行者を魅了した毎年恒例のレガッタの眺めで[1]、この眺めは現在のヴェネツィア大学の建物となっているカ・フォスカリから見たものである[2]。14世紀初めに始まったレガッタは通常2月2日の聖燭祭の日に開催され、ヴェネツィアの最も古い祝祭の1つであるカーニバルと同時に行われた。前景と遠方の群衆の中に、伝統的なカーニバルの衣装を着けた人々が見て取れる。彼らは、目立つ白い仮面と黒いケープ、黒い三角帽子を被っている。レガッタのコースはカナル・グランデの全流域に渡るものであった。左側には、木材、漆喰、張り子で作られた仮設の「マッキナ・デッラ・レガッタ (Macchina della Regatta)」が水面に浮かんでいる。レガッタのために特別に造られたもので、ここで競技者に賞品が与えられた[1]。
すべての観衆は、運河の真ん中を進んでいく櫂が1本のバテッリ (batelli) と呼ばれるゴンドラに釘付けになっている[1]。観衆は「マッキナ」から観戦し、色とりどりの旗が掛けられている窓と運河の両岸に停泊している舟から声援を送っている。豪華に装飾された、8本から10本の櫂のあるビッソーネ (bissone) には貴族たちが乗っており、彼らはベルベットのクッションに寄りかかっている。一方、漕ぎ手たちは色彩豊かな制服を身に着けている。神話の人物や動物たちが描かれた船もあれば、東洋的な主題を表した舟もある[1]。
カナレットは競技のドラマに焦点を合わせており、観衆と建築物は急激に遠景に後退する、急激な角度で配置されている。生き生きとした観衆と場所を巡ってぶつかる舟により、熱狂した感覚が生み出されている。間近で見ると運河上のさざ波は粗く描かれているだけのように見えるが、距離を置いて見ると水面には深さと動きが与えられている[1]。