ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸

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製作年1724-1730年ごろ
寸法46 cm × 63 cm (18 in × 25 in)
『ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸』
ドイツ語: Die Riva degli Schiavoni in Venedig
英語: The Riva degli Schiavoni in Venice
作者カナレット
製作年1724-1730年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法46 cm × 63 cm (18 in × 25 in)
所蔵ウィーン美術史美術館

ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸』(ヴェネツィアのスキアヴォーニかがん、: Die Riva degli Schiavoni in Venedig: The Riva degli Schiavoni in Venice)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1724-1730年ごろにキャンバス上に油彩で制作した風景画で、ヴェネツィアカナル・グランデ (大運河) 河口の景色を描いた7点の連作のうちの1点である。この連作の本来の委嘱者についてはわかっていない[1]。作品は1918年に取得されて以来[2]ウィーン美術史美術館に所蔵されている[1][2]

カナレットとその甥ベルナルド・ベッロットが確立した地誌学風景画ヴェドゥータ」(都市景観画) は、18世紀ヨーロッパ各地で広く好まれた。寸分狂いのない線遠近法と明瞭な明暗効果の中に捉えられたヴェネツィアなどの都市風景の広がりは、時代精神と共鳴するところがあったと思われれる[3]。1725年までにヴェドゥータの専門家になっていたカナレットが描いたヴェネツィアの風景は、とりわけグランド・ツアーに出かけた上流階級イギリス人子弟の間で非常な人気を博し[1][4]、彼らが帰国する際にはヴェネツィアの絵葉書、お土産代わりに購入された[1][5]

このような状況で、カナレットの作品は大きな変化を遂げた。船での輸送用に作品のサイズは小さくなった。また、旅行者たちは影が多く、芳しくない空模様のヴェネツィアの景色ではなく、その理想的な景色を求めた。魅力的で美しく、はっきりとそれとわかる建物が調和のとれた配置で表され、白い雲がわずかに浮かぶ明るい青空の下、柔らかい色彩で描かれた景色が称賛されたのである[1]。それらは、カメラ・オブスクラの使用にもとづいて、広いパノラマ的景観を表したものとなっている[2]

作品

助手の助けを借りて、カナレットは顧客用に数百点のヴェネツィアの風景を描いた。1730年代には機械的になった制作過程のために、作品の質は確実に落ちていったが、それでも質の高い数々の作品が生み出された。本作は、そうした作品のうちの1点である[1]

カナレット『ヴェネツィアの税関』 (1724-1730年ごろ)、美術史美術館

この眺めはサン・ビアージョ教会英語版近くからのもので、スキアヴォーニ河岸英語版に沿って西側を望んでいる。右から左に、今日の海上歴史博物館一部、アルセナル川 (Rio dell'Arsenal) の角の現存しない建物、倉庫、サン・ジョヴァンニ・イン・ブラゴーラ教会英語版聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂の鐘楼、ドゥカーレ宮殿の埠頭、サン・マルコ広場の鐘楼、そして船のマストの背後にサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が見える[1]。左端には、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂のある島のごく一部が微かに見える。サン・マルコ湾は様々な船舶で満たされ、その中には大三角帆と3本のマストのある2艘も見える。右側の舗道の消失点に向かう線により、鑑賞者の視線は歩行者とともに橋を渡り、河岸に沿って遠方にまで達することとなる。かくして、視線は水平線に導かれ、次いで舟を経由して前景に戻ってくる[1]

なお、美術史美術館蔵には、上記の連作中の1点『ヴェネツィアの税関』も所蔵されている[2][6]

脚注

参考文献

外部リンク

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