ウォールトン橋の眺め
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| イタリア語: Una vista del ponte di Walton 英語: A View of Walton Bridge | |
| 作者 | カナレット |
|---|---|
| 製作年 | 1754年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 48.8 cm × 76.7 cm (19.2 in × 30.2 in) |
| 所蔵 | ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー、ロンドン近郊 |
『ウォールトン橋の眺め』(ウォールトンばしのながめ、伊: Una vista del ponte di Walton、英: A View of Walton Bridge)は、18世紀イタリアの画家カナレットがキャンバス上に油彩で制作した風景画である。キャンバス裏側の銘文によれば、画家がイギリスに滞在していた時代の終わりの1754年にトーマス・ホリスのために描かれた[1][2]。現在、ロンドン近郊にあるダリッジ・ピクチャー・ギャラリーに所蔵されている[1][2]。
カナレットは、1725年までに「ヴェドゥータ」 (都市景観画) の専門家になっていた。彼がヴェネツィアを描いた絵画はグランド・ツアーに出かけた上流階級のイギリス人子弟の間で非常な人気を博し[3]、彼らが帰国する際にはヴェネツィアの絵葉書、お土産代わりに購入された[1][4]。現在、イギリスには、彼の故郷ヴェネツィアを含むイタリア全土にあるよりも多くのカナレットの作品が所蔵されている[3]。
1741年にオーストリア継承戦争が勃発すると、外国人によるイタリアへの旅行が危険となり、カナレットは自身の絵画の顧客が最も多かったイギリスに赴くこととなった[1]。しかし、彼がイギリスを描いた風景画は人気がなかったので[3]、1756年までには故郷のヴェネツィアに帰還した[1]。
作品
カナレットが表しているのは、テムズ川を北側のミドルセックスから上流方向に望む眺めである[2]。画面右側には、旧ウォールトン橋が見える。本作が描かれる4年前に建設されたこの橋は見事な技術の結晶と見なされ、ロンドン中心部から25マイルほど南西に行ったところにあった[1]。
画家は、自然の細部描写と人間の営みを加えて場面を生き生きとしたものにしている。滝のように雨を降らす嵐の雲が白い格子模様の橋と効果的に対比され、橋の上を立派な馬車が通っている。前景では、舟が橋のアーチの下を通り抜けられるようにそのマストが降ろされている[2]。絵画の依頼者ホリスのコレクション目録によれば、前景に立っている黄色い服の人物はホリス自身である。その横には、彼の生涯の友人で遺産相続者トーマス・ブランド (Thomas Brand) とイタリア人の召使フランチェスコ・ジョヴァンニ (Francesco Giovanni)、そしてホリスの犬も見える[1]。少し離れた場所に座って、スケッチをしている人物は、カナレット本人である[1][2]。