佐原健二

日本の俳優(1932−) From Wikipedia, the free encyclopedia

佐原 健二さはら けんじ[出典 1][注釈 1]1932年昭和7年〉[2]5月14日[出典 2] - )は、日本俳優[5]。本名は加藤 正好かとう まさよし[9]

本名 加藤 正好かとう まさよし
別名義
  • 石原 忠
  • 万城目 淳
生年月日 (1932-05-14) 1932年5月14日(94歳)
概要 さはら けんじ 佐原 健二, 本名 ...
さはら けんじ
佐原 健二
佐原 健二
キングコング対ゴジラ』藤田一雄役(1962年)
本名 加藤 正好かとう まさよし
別名義
  • 石原 忠
  • 万城目 淳
生年月日 (1932-05-14) 1932年5月14日(94歳)
出身地 日本の旗 日本神奈川県川崎市
身長 176 cm
血液型 A型
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1953年 -
事務所 佐原プロモーション
公式サイト 佐原プロモーション
主な作品
映画

テレビドラマ
備考
ゴジラシリーズ最多出演俳優
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神奈川県[出典 3]川崎市[3][11]出身。中央大学[9]卒業。佐原プロモーション社長。

来歴・人物

1953年(昭和28年)、「ミスター平凡コンテスト」で「準ミスター平凡」に選出[出典 4][注釈 2]されたのをきっかけに第六期東宝ニューフェイスとして「東宝演技研究所」に入所[出典 5]。卒業後の1954年(昭和29年)に、東宝と専属契約[出典 6][注釈 3]

1954年2月公開の本多猪四郎監督作品『さらばラバウル』にて特攻隊員の役で石原 忠いしはら ただしの芸名で映画デビューする[出典 7][注釈 4]。同年、同じく本多の監督作品『ゴジラ』にも新聞記者と遊覧船上のアベックの男の2役で出演する[出典 9]

1956年(昭和31年)、鈴木英夫監督『殉愛』で芸名も石原忠から佐原健二に改め、本編クレジットに「佐原健二 石原忠改め」と記載される[17][注釈 5]。芸名は、由来は当時の名優であった佐野周二関口宏の父)にあやかって息の長い俳優に、ということで“佐”と“二”の二文字を使った。命名者は当時東宝の専務だった藤本真澄である[23][25]。同年、『空の大怪獣 ラドン』の主役に抜擢ばってきされる[出典 11]

引き続き『地球防衛軍』『美女と液体人間』と東宝特撮に主演[出典 12]。数多くの特撮映画に出演し[27][21]、「ミスター東宝特撮[6][1]」「ミスター特撮映画[4]」と呼ばれる。その後、東宝のもう一つの看板映画であったサラリーマン物にも主演、出演が続く。都会的な好青年を得意とし[8]、また、新人女優の相手役も多かった[28]

そして円谷プロダクション製作の連続特撮ドラマの第1作『ウルトラQ』万城目淳役に起用された[出典 13]。『ウルトラQ』は結果的に大成功に終わり、円谷プロはその成功を受けて『ウルトラマン』を制作。佐原は『ウルトラQ』の撮影後は東宝との契約のため一旦活動の場を映画に戻すものの、今度は円谷英二監督の長男・円谷一に出演を依頼され、円谷プロ第3作目となる『ウルトラセブン』に出演する。その後もウルトラシリーズゴジラシリーズなどで主に参謀長官などの役で多数出演し、特撮物には欠かせない存在となる。2006年平成18年)の『ウルトラマンメビウス』では『ウルトラセブン』に登場した「タケナカ参謀」の後の姿である「タケナカ最高総議長」、2004年(平成16年)の『ゴジラ FINAL WARS』ではゴジラの生みの親であり、東宝の名プロデューサーであった田中友幸のペンネーム「神宮寺八郎」の役名がついた博士として出演した[6]

1976年(昭和51年)に東宝を退社後も『西部警察』、『スクール☆ウォーズ』、などの人気ドラマに出演。2004年から2007年まで円谷プロダクションに所属していた。

ゴジラシリーズにおいては、第1作の『ゴジラ』(1954年)から、シリーズ第28作の『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)までの13作品に出演し、最多出演俳優である[出典 14][注釈 6]

特技はゴルフ[10]。趣味は散歩[10]

エピソード

  • 『ラドン』以来、本多猪四郎からはリアリティに徹した演技指導を、円谷英二からは特撮、特撮映画のイロハを教わる[6][19]
  • 同期の宝田明、藤木悠とは研究生時代から飲み歩く仲であった[32]。『ゴジラ』以来、共演が多かった平田昭彦とは、『ラドン』の九州ロケで打ち解け兄弟のような付き合いであったと述懐している[6][32]。平田は、『ウルトラQ』で佐原が演じた万城目淳が好きであったといい[6]、佐原に対して万城目を演じたかったと告げたこともあった[33]
  • 東宝の俳優であった中島春雄によれば、新人時代の佐原は先輩俳優によくしごかれていたといい、監督の鈴木英夫からは他のスタッフらが昼食に行く中で一人練習を続けさせられたこともあったという[34]
  • 監督の梶田興治は、助監督時代に『ゴジラ』で出会い、『ウルトラQ』で監督を務めるなど多くの作品で佐原と関わっており、佐原は梶田を「生涯の盟友」と称している[32]
  • 『キングコング対ゴジラ』で共演した若林映子は、佐原について実直であり、現場で無駄口を言うことはなかったと述べている[35]
  • 1956年の『空の大怪獣 ラドン』の撮影中、撮影用のトロッコが佐原を乗せたまま脱線し[23]、これが元で佐原は負傷して自宅療養を余儀なくされる[36][注釈 7]。しかし東宝からの要請で碌に休む間もなく怪我を押して現場復帰することになる[36][注釈 8]。休養中に佐原の見舞いに訪れていた先輩俳優の鶴田浩二は、佐原が撮影所に来ていたことに驚き、東宝演技課に怒鳴り込んだという[36]。後に『キングコング対ゴジラ』でジープを運転するシーンを撮影した際には、佐原はスピードを出しすぎて助監督から「怪我をしたらどうする」と怒られたという[16]
  • 『ラドン』で主人公が記憶喪失になる場面ではリアルな芝居を重視する本多監督の意向に応えるため、目の焦点をぼかす演技を考案して本多から評価された[出典 15]
  • 佐原が『ラドン』で特撮現場を訪れた際に、特技監督の円谷英二から絵コンテを見せてもらい本編と特撮を組み合わせるイメージを教わったが、円谷が俳優に絵コンテを見せることはほとんどなかったといい、佐原はこの時点から円谷との信頼関係が始まったと述べている[15]
  • ゴジラシリーズでは『キングコング対ゴジラ』を最も印象に残っている作品に挙げており、マンションの外にロープでぶら下がるシーンで苦労した旨を語っている[21]
  • 1963年の『マタンゴ』には、悪役の役作りのために歯科治療中に前歯(治療以外の歯)を抜くことを思いつき前歯を1本抜いた状態で出演[38]。しかしヨットの遭難場面でのリハーサルで、抜いた前歯の替わりに作った差し歯を無くすというトラブルに見舞われる[出典 16]。この撮影はセットにドラム缶いっぱいに溜めた水を何本も流す過酷なもので、水圧に耐え切れず紛失してしまったのだが、その場にいたスタッフも一緒になって探したところ、佐原自身が発見した[40][注釈 9]
  • 『ラドン』以降、東宝特撮作品では青年科学者のような役が多かったため、『モスラ対ゴジラ』では悪役を引き受けたと述べている[23][6]。同作品で助監督を務めた梶田によれば、『マタンゴ』での悪役が評価され、本多から勧められたものであった[41][6]。佐原は、後年のインタビューでも同役を印象に残っている役の一つに挙げている[22]
  • 日米合作映画『勇者のみ』(フランク・シナトラ監督、三橋達也主演)撮影中の1964年、本多猪四郎と円谷英二が佐原のロケ現場(ハワイのカウアイ島)に出向き、佐原に円谷プロダクション第1回作品の主演への出演交渉を直接行った[42][26]。本多はその時、「円谷プロ第一回の作品だから失敗できない。お前、行ってやってくれ」と言うと、円谷は「健ちゃん、頼むね」と続き、佐原はすぐにためらうことなく快諾したという。佐原はこの時のことを今でも「宝物」と言って大切にしている。元々佐原は『ウルトラQ』の元になった『WOO』の秋田穣二役に決まっていた[43]
  • 1966年の『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』への出演は、『ウルトラQ』の大成功を受けて本多が「ご褒美」として用意したものであったという[44]
  • ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』では、運転士役として佐原が機関車を実際に運転している[15][19]。当初は本物の運転士が動かす予定であったが、その場合、佐原の前に運転士が座ることになり不自然であったため、佐原が練習して動かすこととなった[15]
  • メカゴジラの逆襲』で佐原が演じた防衛軍の長官は、これまで東宝の先輩である藤田進田崎潤らが東宝特撮作品で演じていた役どころであり、佐原は思い入れの深いゴジラシリーズで憧れていた役柄を演じられたことに感慨深い思いであったという[15]。『ゴジラvsメカゴジラ』公開時のインタビューでも、長官役での出演について同様のコメントを述べている[21]
  • 制服を着る役では、凛とした立ち振る舞いを心がけており、衣裳も必ず自身のサイズにピッタリあったものを着ている[15]。特に帽子は、通常の俳優は自身の顔を見せるために格好良く被りがちであるが、佐原はリアリティを重視し目深に被ることを重視している[15]
  • ビデオが出るようになってからは、孫ぐらいの年代の中学生から過去の作品の似顔絵が送られてくるなどし、驚いたという[22]

出演

映画

特記以外は東宝配給作品

テレビドラマ

日本テレビ系

TBS系

フジテレビ系

テレビ朝日系

  • 華子がいる街(1962年)
  • サラリーマン出世太閤記(1962年)
  • コール・ガール(1962年)
  • 下宿の娘(1964年)
  • 人形佐七捕物帳 第17話「八つ目鰻」(1971年7月31日)- 神崎甚五郎
  • 鬼平犯科帳 第2シリーズ 第26話「はさみ撃ち」(1972年)- 針ヶ谷の友蔵
  • ジャンボーグA(1973年)- 小野寺参謀(準レギュラー)
  • 特別機動捜査隊 (テレビ朝日)
    • 第707話「蒼い殺意」(1975年)- 健一
    • 第720話「待っている女」(1975年)- 有川京二
    • 第787話「ある誘惑の秘密」(1976年)- 相馬功雄
    • 第798話「大都会の魔手」(1977年)- 野田常務
  • ザ★ゴリラ7 第13話「胸に弔いの白い花を」(1975年)
  • 破れ傘刀舟悪人狩り
    • 第50話「恐怖の脱獄者」(1975年)- 同心・杉山
    • 第120話「秘薬の謎をあばけ」(1977年)- 片桐仁十郎
  • 非情のライセンス 第2シリーズ(テレビ朝日)
    • 第37話「兇悪の倒産」(1975年)- 道原(番城電機人事課長)
    • 第78話「兇悪の花粉」(1976年)- 小室健二
  • 遠山の金さん 第1シリーズ 第99話「奈落におちた玉の輿」(1977年)- 福富屋番頭 藤兵衛
  • 達磨大助事件帳(1978年)
    • 第20話「蜆が食った鉄砲玉」- 間部刑部
    • 第24話「愛憎の架け橋」- 兼松源之丞
  • 特捜最前線(テレビ朝日 / 東映)
    • 第63話「痴漢・女子大生被害レポート!」(1978年)- 玉村助教授
    • 第106話「完全犯罪・ナイフの少女!」(1979年)- 久保
    • 第132話「殺意のフラメンコ!」(1980年)
    • 第167話「マニキュアをした銀行ギャング!」(1980年)- 帝都銀行西新宿支店長
    • 第243話「トランプ殺人事件の謎?!」(1982年)- 湯本教授
    • 第319話「一億円と消えた父!」(1983年)
    • 第354話「証言台の女秘書!」(1984年)- 宮治専務
    • 第396話「万引少女の告白!」(1984年)- 田辺代議士
  • 鉄道公安官 第3話「長崎・女ひとり旅」(1979年)- 大山巌
  • 西部警察シリーズ(テレビ朝日 / 石原プロモーション)
    • 西部警察(1979年 - 1982年)- 朝比奈(レギュラー)[3]
    • 西部警察 PART-III 第32話「杜の都・激震!!」、第33話「仙台爆破計画」(1983年)- 布施議長
  • ザ・ハングマンシリーズ(朝日放送)
    • ザ・ハングマンII 第17話「クイズ!? 電気ショックの恐怖!」(1982年)- 佐原専務
    • 新ハングマン
      • 第15話「通り魔に夫の出世を賭ける妻」(1983年)- 徳丸院長(徳丸クリニック)
      • 第26話「女体を生体実験する悪魔の病院長」(1984年)- 北見伸也(内閣情報室長)
    • ザ・ハングマン4 第18話「さらわれた令嬢が乱暴される!」(1985年)- 松永陽介
    • ザ・ハングマンV 第4話「ポルノ女優殺しで玉のこしに乗る!」(1986年)- 徳永伸夫
    • ザ・ハングマン6 第11話「トリック写真に殺人者を現像!」(1987年)- 松岡竜一
    • ハングマンGOGO 第16話「緊急指令・本日限リデ解散セヨ!」(1987年)- 加倉井貞夫
  • 特命刑事ザ・コップ 第5話「女の涙に死でむくえ!」(1985年)
  • 女ふたり捜査官 第12話「張込み・温泉街の母」(1986年、ABC / テレパック)
  • 土曜ワイド劇場(テレビ朝日 / 朝日放送)
  • 痛快!婦警候補生やるっきゃないモン! 第16話「ソフトボールで一発キメろ!」(1987年)
  • はぐれ刑事純情派 第1シリーズ 第8話「赤い花が殺人を告発する」(1988年、ANB/東映) -警視庁 科学捜査研究所 解剖医
  • ゴリラ・警視庁捜査第8班 第1話「ポリス・アドベンチャー」(1989年)- 佐伯専務
  • さすらい刑事旅情編II 第16話「南伊豆グルメの旅・露天風呂で消えた女」(1990年)
  • ザ・刑事 第19話「覗かれた危険な密会」(1990年)- 早瀬和彦(城北署警視)
  • 続続・三匹が斬る! 第19話「さらば三匹、消えた七番目の隠密」(1990年)- 林大炊頭
  • 暴れん坊将軍(テレビ朝日)
    • 暴れん坊将軍IV
      • 第18話「鬼を退治の夫婦饅頭」(1991年)- 本多甲斐守
      • 第53話「みちのく純愛行進曲!」(1992年)- 田沼玄蕃
    • 暴れん坊将軍V 第32話「紀州から来た刺客」(1993年)- 五十嵐豊後守

テレビ東京系

  • 高校教師(1974年)- 坂巻刑事(準レギュラー)
  • 大江戸捜査網(東京12チャンネル→テレビ東京)
    • 第288話「浪人殺しの陰謀」(1977年)- 倉田
    • 第338話「追跡! 哀愁の子守唄」(1978年)- 桑原
    • 第356話「身代り殺人の秘めた謎」(1978年)- 榊原監物
    • 第371話「笑いを売る謎の男」(1978年)- 藤田多聞
    • 第389話「尼僧が秘めた仇討ち七変化」(1979年)- 香山彦九郎
    • 第456話「娘魚屋五万石の涙」(1980年)- 高島郡太夫
    • 第538話「妖艶女風呂殺し針」(1982年)- 脇田長門守
    • 第551話「白昼夢 過去を暴く脅迫状」(1982年)- 板倉屋喜助[注釈 18]
    • 第569話「乱れからくり偽美術品の罠」(1982年)- 早川頼母
    • 新 大江戸捜査網 第4話「密会は殺しの誘い」(1984年)- 田丸備後守
    • 平成版 第2シリーズ 第3話「娘スリ・深川慕情」(1991年)- 石川備前守
  • ザ・スーパーガール (1979年、テレビ東京))
    • 第17話「女囚脱獄・復讐に燃えた女体」- 飯村警部(城西署捜査課長)
    • 第36話「夜の女子寮 狙われたチアガール」- ドリームスポーツ・沢村部長
  • ミラクルガール 第11話「復讐は女の匂い」(1980年)- 高安
  • 風雲!真田幸村 第20話「京の激突! 黄金の太刀を追え」(1989年)- 寺山十内
  • 徳川無頼帳 第13話「千姫乱心、情けあり!」(1992年)
  • お助け同心が行く! 第4話「拘引 -かどわかし-」(1993年)
  • 水曜ミステリー9 / 篝警部補の事件簿 第4作「古都鎌倉・奇跡の石殺人水脈」(2008年)- 錦織達広(ニシキオリ宝石会長)

WOWOW

オリジナルビデオ

DVD

  • 『ウルトラQ』店頭プロモーション映像(2001年)
  • 『モスラ対ゴジラ』オーディオコメンタリー(2003年)

ラジオドラマ

テレビアニメ

  • ソニックX 第47話「緯度0大決戦!!」・第48話「ソニック対地底怪獣」(2004年)- アツミ博士

CM

その他

  • 『ウルトラQ』ソノシート(1966年、朝日ソノラマ)- 万城目淳
  • 『ウルトラセブン』ソノシート(1967年 - 1968年?)- タケナカ参謀
  • 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年?)- 森尾観測員
  • ウルトラ情報局(2002年、ファミリー劇場
  • 『モスラ対ゴジラ』特典オーディオコメンタリー(2003年、東宝)- ゲスト
  • 『美女と液体人間』特典オーディオコメンタリー(2005年、東宝)- ゲスト

ディスコグラフィー

著書

  • 佐原健二『素晴らしき特撮人生』小学館、2005年。ISBN 4-09-387597-9

佐原健二に相当する役を演じた俳優

脚注

参考文献

外部リンク

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