氷河湖

From Wikipedia, the free encyclopedia

氷河湖(ひょうがこ、英語: glacial lake)とは、氷河および氷河作用に関係し形成されたのことである[1]

氷河湖とは、氷河の侵食作用や堆積作用、あるいは氷河の融解水の集積によって形成された湖沼の総称である。主に寒冷地域や高山帯に分布し、氷期の進行および後退に伴って形成される。

形成メカニズム

氷河湖には、氷河消耗域表面の融解により形成されたもの、氷河前面に形成され氷河の氷体と接することで形成されたもの(氷河前縁湖英語版)、氷河の前進時に河川をせき止めることで形成されたものなどがある[2]

氷河湖は、氷河の侵食作用、堆積作用、ならびに融解水の集積など、複数の形成過程によって生じる。主な形成型は以下の3つに分類される。

氷食湖(侵食型)は、氷河の移動に伴う強力な侵食作用によって岩盤が削られ、形成された凹地に水が溜まることで生じる湖沼である。一般に規模が大きく、水深も深い。代表例として、フィンランドの湖沼群、北アメリカの五大湖、シベリアのバイカル湖などが挙げられる。

モレーン堰止湖(堆積型)は、氷河が運搬・堆積した土砂や岩屑(モレーン)が谷をせき止めることで形成される湖沼である。氷河の後退に伴って形成される例が多く、山岳地域に多数分布する。

融氷水湖は、氷河の融解水が低地や凹地に集積して形成される湖沼であり、氷期の末期や氷河後退期に多く出現する。短命な湖沼となる場合も多いが、大規模なものでは長期間存続することもある。

分布

日本にはU字谷に淡水が入り込んでできた氷河湖の例はない(氷河によって運ばれた岩石(モレーン)によってせき止められた湖としては豊似湖がある)が、ヨーロッパアメリカ大陸などには氷河湖が多く存在し、代表的なものにボーデン湖などがある。アメリカ大陸の五大湖も全て氷河湖である。

フィンランドでは氷河湖が多く見られる[3]

災害

氷河前縁湖において、モレーンが決壊し洪水土石流が発生することがあり、これを氷河湖決壊洪水という[2]

ヒマラヤ山脈では、多くの氷河湖が形成され、地球温暖化の影響で夏に雪が降らず、雨が降ることにより、氷河が縮小し、氷河湖の貯水量が増える傾向があると指摘されており、その危険性が指摘されている。

ネパールのイムジャ氷河のイムジャ湖は最も決壊の危険性が大きい湖として、警戒されている。

雪食湖と氷食湖の違い

脚注

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI