近鉄6401系電車
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現在の近鉄名古屋線は建設時の経緯などから、1959年(昭和34年)まで1,067 mm軌間(狭軌)であり、大阪線や山田線など、他の近鉄基幹路線の1,435 mm軌間(標準軌)とは異なっていた。このため名古屋線と大阪線系統は直通運転ができず、1950年代まで専用の狭軌車両が投入されてきた。本形式はそのひとつである。
1947年(昭和22年)に現在の近鉄特急網の起源となる「名阪特急」が運行を開始した当初、名古屋線では専用車両としてモ6301形(1937年〈昭和12年〉製造。近鉄の前身のひとつである関西急行電鉄〈関急電・関急〉が製造)を整備して投入した。この名阪特急は、戦後の混乱期において着席乗車が保証された快適性から乗客の好評を得、数年のうちに増発されることになったが、車両が不足する事態となり、新たに新造投入されることになったのが本形式である。
戦後の名古屋線系統では、6301形の流れを汲むデザインの電車が輸送力増強のため増備されていた。しかし、1947年(昭和22年)製造のモ6261形(7両、一部は当初モ6321形)は3扉の通勤車で車体の仕上げも粗悪であり、1948年(昭和23年)製造の2扉車モ6331形(10両)は固定クロスシートで、転換クロスシートの6301形と比較して設備の質で劣っていた。
このため、転換クロスシートの新車として本形式が新造されることになった。結果としては、戦前からの近鉄名古屋線電車の伝統的スタイルで製造された最後の形式となった。