1960年シーズンのダラス・テキサンズ
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ハンク・ストラム体制と革新的な攻撃
1960年シーズンのダラス・テキサンズは、最終成績8勝6敗を記録し、AFL西地区2位で創設1年目を終えた。オーナーのラマー・ハントが設立したこのチームは、同じ年に創設されたNFLのダラス・カウボーイズと「ダラスの覇権」を争いながら、華々しいスタートを切った。
ヘッドコーチに就任したのは、後に名将として知られるハンク・ストラムであった。ストラムは「ムービング・ポケット」などの革新的な戦術を導入。 攻撃の核となったのは、QBコットン・デイビッドソンと、新人RBアブナー・ヘインズであった。ヘインズはラン875ヤード、9TDを記録し、リーグのラン王に輝くとともに、AFL初の年間最優秀選手(Player of the Year)に選出された。彼の圧倒的なスピードと多才さは、誕生したばかりのリーグに「華」を添える存在となった。
カウボーイズとの競合
1960年は、ダラスに2つのプロフットボールチームが同時に誕生した歴史的な年であった。 NFLのカウボーイズが0勝11敗1分と苦戦する一方で、AFLのテキサンズは8勝を挙げる健闘を見せた。本拠地コットン・ボウルを共有する両チームの集客争いは熾烈を極め、テキサンズは成績で圧倒しながらも、NFLというブランド力を背負うカウボーイズとの消耗戦を強いられることとなった。この「共倒れ」に近い状況が、後のカンザスシティへの移転へと繋がっていく[2]。
強固な守備とシーズン終盤の快進撃
守備陣は平均失点18.1点(リーグ1位)と非常に強固であった。特にシーズン終盤の3試合では、相手を合計7得点に抑え、うち2試合でシャットアウト(完封)を記録。 LB シェリル・ヘドリックやS デイブ・ウェブスターらを中心とした守備ユニットは、荒削りなAFLの攻撃を次々と封じ込めた。第13週のオイラーズ戦(24-0)、第14週のペイトリオッツ戦(34-0)での完封勝利は、テキサンズがリーグ屈指の実力であることを証明するものであった[3]。