シヴ

北欧神話の女神 From Wikipedia, the free encyclopedia

シヴ[1]古ノルド語: Sif, シフ[2]とも)とは、北欧神話に登場する女神である。アース神族に属している。

概要 シヴ, 配偶神 ...
シヴ
スウェーデンで刊行された『エッダ』の挿絵に描かれたシヴ。
配偶神 トール
子供 モージ, スルーズ
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解説

古エッダ』の「ロキの口論」の序文によるとトールの妻[3]で、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第31章によると狩猟の神ウルの実の母[4]である。ウルはトールとの結婚以前に巨人との間にもうけた子で、その他ロキと浮気をしていたという。

しかし、トールはシヴを信じ切っており、『詩のエッダ』の「ハールバルズの歌」では、彼女の浮気を告げる主神オーディンの言葉を「最も辛い嘘」と否定している[5]

John Charles Dollmanが描いたシヴ。遠景に、彼女の金髪を狙うロキが描かれている。

『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』によると、シヴは美しい金髪を自慢にしていたが、ロキの悪戯で丸刈りにされてしまう。その賠償の品として、ドヴェルグ族の「イーヴァルディの子ら」に、黄金製のかつらを作ってもらった。「黄金のかつら」は、細く、長く伸ばされた魔法の黄金で、頭の上に乗せればくっついて本物の髪のように伸びるという代物だった。このかつらのおかげで、シヴは以前より美しい髪を手に入れることになり、その結果に神々は大いに満足だったようだ[6]。この出来事によって、スカルド詩などで黄金に対して用いるケニング「シヴの髪」が生まれたという[7]

また『詩語法』では、「トールの妻」「ウルの母」「美髪の女神」などの他、「ヤールンサクサのライバル」というケニングも紹介している[8]

古い記述が少ないため何の女神かはよくわかっていない。金髪を刈り取られる説話は、穀物を収穫した後の冬の畑の情景を表現しているとも考えられている[9]

脚注

参考文献

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