ワーグ
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ワーグ(Warg、魔狼)は、北欧神話に登場する狼の種族である。またはファンタジー作家J・R・R・トールキンの作品世界中つ国に棲息する、狼のような生き物である。

概要
起源
北欧神話における架空の狼の種族、ワーグ(WargまたはVargrやVarg)を基に創造された。古期スカンジナビア語に見られるVarg(オオカミの意)が発生源と言われ、Wargという単語には「巨大な狼」という意味がある。特に魔神狼フェンリルとその子らのスコルとハティを指すと言われる。古叙事詩『ベーオウルフ』には、人食いの怪物グレンデルの母を古英語でGrund-wyrgen、すなわちWarg of the depthsと指す表現がある。また、フンネシュタットのルーン石碑(Hunnestad Monument)に、狼にまたがる女巨人ヒュロッキンの絵が残されており、この狼をワーグとする説が強い。
→「en:warg」を参照
生態
歴史
その他
他の多くの魔法生物同様、トールキン作品に登場するワーグは後代の多くのファンタジー作品やテレビゲームなどに強い影響を与えた。
- ピーター・ジャクソン監督による実写映像作品では二つのタイプが見られる。『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』でのワーグ(通称”東のワーグ”)は、目の細くて胴体が大きなハイエナのような姿をしており、四肢がとても太く力強い。アイゼンガルドとモルドールのオークを乗せ、霧り降り山脈の東方地域などを中心に暗躍していた。ローハン付近でセオデンとその民、アラゴルン一行を襲撃した際と、後のペレンノール野の合戦などで参戦しているシーンを確認できる。
- 『ホビット (映画)』では、「グンダバド(Gundabad)のワーグ」と呼ばれる種類が登場。前者と異なるのは、こちらの方がより大型で、より洗練された容姿は実在の狼により近くなっていることである。登場時間も前者に比べて長くなっており、オークとの連携などより知性を感じさせる描写もある。また、原作では殆ど出番のないアゾグと共に、リーダー格となる白斑の雌ワーグが新たに製作された。
- 2022年から始まったドラマシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』シーズン1第3話に登場したワーグは、より小型でハイエナあるいはチワワに類似する姿で描かれた[5]。
いずれにせよ共通するのは、野蛮で不潔感を漂わせる、悪魔のようなイヌ科の巨大な猛獣であるという点である。また両作品とも、たとえば大鷲がそうであるように、原著に見られる言葉を話す描写もない。