ドルチェモア
日本の競走馬
From Wikipedia, the free encyclopedia
ドルチェモア(欧字名:Dolce More、2020年2月21日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2022年の朝日杯フューチュリティステークス、サウジアラビアロイヤルカップ。
| ドルチェモア | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
2022年朝日杯フューチュリティステークス | |||||||||
| 欧字表記 | Dolce More[1] | ||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
| 性別 | 牡[1] | ||||||||
| 毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
| 生誕 | 2020年2月21日(6歳)[1] | ||||||||
| 抹消日 | 2024年11月14日(JRA) | ||||||||
| 父 | ルーラーシップ[1] | ||||||||
| 母 | アユサン[1] | ||||||||
| 母の父 | ディープインパクト[1] | ||||||||
| 生国 |
| ||||||||
| 生産者 | 下河辺牧場[1] | ||||||||
| 馬主 | (株)スリーエイチレーシング[1] | ||||||||
| 調教師 |
須貝尚介(栗東) →上原佑紀(美浦)[3] →高橋一哉(栗東) →藤田輝信(大井)[1] | ||||||||
| 競走成績 | |||||||||
| タイトル | JRA賞最優秀2歳牡馬(2022年)[1] | ||||||||
| 生涯成績 |
21戦3勝 中央:15戦3勝 地方:6戦0勝[1] | ||||||||
| 獲得賞金 |
1億1344万円 中央:1億1154万円 地方:190万円[1] | ||||||||
| |||||||||
馬名の意味は、甘い(イタリア語)+もっと[4]。2022年のJRA賞最優秀2歳牡馬である。
戦績
父はクイーンエリザベス2世カップ (香港)を制したルーラーシップ、母は2013年の桜花賞を制したアユサンである。
2歳(2022年)
8月20日に札幌競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。鞍上に横山和生を迎えて1番人気に推された。レースではスタートを決めて先手を取り、そのまま危なげなく逃げ切り2着のランフリーバンクスに3馬身差をつけ優勝した。鞍上の横山和は「課題はありますが、持っている物は良いものを見せてくれました」とコメントした [5]。
続いて10月8日に東京競馬場で行われたGIIIサウジアラビアロイヤルカップに出走[6]。これを控えた追い切りでは、府中牝馬ステークスの2週間前追い切りを行う同厩舎のGI競走3勝馬ソダシの調教パートナーを務めることとなり、ドルチェモアが1馬身半追走[注 1]したところから併入まで持ち込んだ[7]。新馬戦を完勝した父モーリスと母チェッキーノの良血馬ノッキングポイントが単勝1.4倍の支持を集める中、本馬が2番人気に推された[8]。競走では、確たる逃げ馬不在の少頭数戦から7番人気グラニットが大逃げを打つ展開となった[6][8]。本馬は、グラニットから離れた2番手で競走を進め、直線を迎えるとグラニットを強襲[8]。上がり3ハロン33秒4の末脚を繰り出して逃げ粘る同馬をゴール前でを交わし、これに1馬身1/4差をつけ優勝[6][8]。2連勝で重賞初制覇を果たした[8]。須貝尚介調教師は2020年のステラヴェローチェに続く同競走2勝目[6]。須貝は、3着以下を離して入線し、最後まで脚を伸ばしていたこと、また、東京の芝1600メートルの重賞を勝利したことを評価した[注 2][7]。
次走のGI朝日杯フューチュリティステークス (FS, 阪神芝外1,600m)では、新たに坂井瑠星とのコンビを結成。1番人気で迎えたレースでは、好スタートから好位のインを追走。直線半ばで逃げ粘るオールパルフェを捉えると、外から来るダノンタッチダウン、レイベリングを振り切って優勝。無敗の3連勝でG1制覇を達成し、また桜花賞の勝ち馬である母アユサンとの母子G1制覇を達成した[9]。鞍上の坂井は「先生と打ち合わせした通り、良いレースができました。イメージしていた通り、凄く上手くいったと思います。」とコメントした[10]。
3歳(2023年)
1月10日、ホープフルSを制したドゥラエレーデなどを抑え、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したことが発表された[11]。同月30日に行われた『2022年度JRA賞授賞式』では、2023年の初戦としてNHKマイルカップに向かうことが馬主のスリーエイチレーシングから明らかにされた[12]。しかしその後、予定を変更して4月8日に中山競馬場で開催されるニュージーランドトロフィーに出走する。単勝1.7倍の圧倒的1番人気に支持されたレースは好スタートを決めて楽にハナに立ったものの、直線でズルズルと後退しまさかの7着に沈んだ。鞍上の横山和生は「ゲート裏の雰囲気だったり、ゲート入りを渋ったりしていたので、休み明けのぶんか、気持ちの面が違いました。馬なりでゲートを出てしまったので、あれ以上下げることはできませんでした。それにしても負けすぎですが、休み明けを使って良くなりそうな雰囲気はあった。とはいえ人気を背負っていたので、今日は結果を出せず申し訳ありませんでした」と語った[13]。
5月7日、当初予定していたNHKマイルカップに出走。新たに三浦皇成を鞍上に迎えるも、見せ場なく12着に大敗[14]。6月4日の安田記念は離された最下位、距離短縮で挑んだ秋のセントウルステークスとスプリンターズステークスも共に二桁順位に沈んだ。
その後、環境を変えるために10月18日付で美浦の上原佑紀厩舎に転厩した[3]。12月9日に行われた中日新聞杯では好位中団でレースを進めたが直線では全く伸びず最下位の17着に終わり、3歳シーズンはニュージーランドTの7着が最高着順だった。
4歳(2024年)
1月6日の京都金杯で始動。好スタートから積極的に先手を主張するも直線で失速し18着と2戦続けて殿負けを喫する。その後、東京新聞杯は13着、ダービー卿チャレンジトロフィーでも14着と大敗し休養に入る。休養中に栗東の高橋一哉厩舎に転厩するも、9月8日に行われた京成杯オータムハンデキャップは16着と4度目の殿負けとなる。この後ダートに矛先を変えるも10月6日のグリーンチャンネルカップと11月9日の武蔵野ステークスでは共に15着に終わり、11月14日付けでJRAの競走馬登録を抹消され[15]、大井競馬場・藤田輝信厩舎に移籍した。
12月3日、地方競馬への移籍初戦となるビオラ賞に出走。道中は先行集団のやや後ろを追走すると、直線では渋太く脚を使い5着に入る。2歳時以来の入着となった[16]。
5歳(2025年)
5歳シーズンは1月15日の’25ウインタースプリントで始動したが11着と大敗を喫する。その後、多摩川オープンと梅花賞では5着に入賞するも、6月のゆりかもめオープンは9着、7月のジュライ賞では8着と精彩を欠いた。7月14日、下河辺牧場のX(旧ツイッター)で現役引退を発表した[17]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[18]およびJBISサーチ[19]の情報に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 [kg] | 1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022.8.20 | 札幌 | 2歳新馬 | 芝1500m(稍) | 12 | 5 | 6 | 3.9(1人) | 1着 | 1:32.2(35.6) | -0.5 | 横山和生 | 54 | (ランフリーバンクス) | 480 | |
| 10.8 | 東京 | サウジアラビアRC | GIII | 芝1600m(良) | 9 | 7 | 7 | 6.8(2人) | 1着 | 1:33.4(33.4) | -0.2 | 横山和生 | 55 | (グラニット) | 472 |
| 12.18 | 阪神 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 17 | 1 | 2 | 3.1(1人) | 1着 | 1:33.9(35.8) | -0.1 | 坂井瑠星 | 55 | (ダノンタッチダウン) | 474 |
| 2023.4.8 | 中山 | NZT | GII | 芝1600m(稍) | 16 | 4 | 8 | 1.7(1人) | 7着 | 1:34.3(36.6) | 0.6 | 横山和生 | 56 | エエヤン | 482 |
| 5.7 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(稍) | 17 | 7 | 13 | 7.6(4人) | 12着 | 1:34.9(35.9) | 1.1 | 三浦皇成 | 57 | シャンパンカラー | 476 |
| 6.4 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 4 | 8 | 166.9(17人) | 18着 | 1.34.3(36.1) | 2.9 | 坂井瑠星 | 54 | ソングライン | 474 |
| 9.10 | 阪神 | セントウルS | GII | 芝1200m(良) | 15 | 3 | 4 | 27.2(8人) | 13着 | 1:08.3(33.6) | 1.1 | 池添謙一 | 55 | テイエムスパーダ | 474 |
| 10.1 | 中山 | スプリンターズS | GI | 芝1200m(良) | 16 | 6 | 12 | 149.8(16人) | 12着 | 1:09.0(34.8) | 1.0 | 西村淳也 | 56 | ママコチャ | 478 |
| 12.9 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 17 | 2 | 3 | 34.7(12人) | 17着 | 2:00.3(35.5) | 1.5 | 団野大成 | 57 | ヤマニンサルバム | 476 |
| 2024.1.6 | 京都 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 16 | 125.9(16人) | 18着 | 1:35.7(39.0) | 1.9 | 団野大成 | 56 | コレペティトール | 474 |
| 2.4 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 3 | 190.5(16人) | 13着 | 1:33.5(33.6) | 1.4 | 石橋脩 | 57 | サクラトゥジュール | 478 |
| 3.30 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1600m(稍) | 16 | 8 | 16 | 127.5(16人) | 14着 | 1:34.3(34.3) | 1.4 | 内田博幸 | 56 | パラレルヴィジョン | 474 |
| 9.8 | 中山 | 京成杯AH | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 231.3(16人) | 16着 | 1:33.6(36.1) | 2.8 | 北村友一 | 55 | アスコリピチェーノ | 470 |
| 10.6 | 東京 | グリーンChC | L | ダ1600m(重) | 16 | 1 | 2 | 120.5(14人) | 15着 | 1:37.8(39.6) | 3.6 | 西村淳也 | 60 | ショウナンライシン | 472 |
| 11.9 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 15 | 4 | 6 | 226.8(15人) | 15着 | 1:46.1(39.1) | 10.1 | 三浦皇成 | 57 | エンペラーワケア | 474 |
| 12.3 | 大井 | ビオラ賞 | OP | ダ1200m(良) | 16 | 6 | 12 | 9.9(4人) | 5着 | 1:13.0(37.9) | 1.1 | 矢野貴之 | 56 | イグザルト | 475 |
| 2025.1.15 | 大井 | ’25ウインタースプリント | 準重賞 | ダ1200m(良) | 11 | 1 | 1 | 28.0(6人) | 11着 | 1:13.9(38.7) | 1.5 | 安藤洋一 | 57 | デュアリスト | 474 |
| 2.6 | 川崎 | 多摩川OP | OP | ダ1600m(良) | 13 | 7 | 11 | 57.2(7人) | 5着 | 1:44.2(39.7) | 2.4 | 山崎誠士 | 57 | アランバローズ | 469 |
| 2.26 | 浦和 | 梅花賞 | OP | ダ1400m(良) | 7 | 5 | 5 | 29.6(5人) | 5着 | 1:28.3(38.4) | 1.9 | 山崎誠士 | 56 | ロードグラディオ | 473 |
| 6.10 | 大井 | ゆりかもめOP | OP | ダ1200m(稍) | 10 | 8 | 9 | 9.2(5人) | 9着 | 1:13.3(38.1) | 1.4 | 矢野貴之 | 56 | ポリゴンウェイヴ | 488 |
| 7.3 | 大井 | ジュライ賞 | OP | ダ1400m(良) | 8 | 1 | 1 | 18.8(4人) | 8着 | 1:29.0(41.7) | 4.2 | R.クアトロ | 56 | サトノテンペスト | 484 |
血統表
| ドルチェモアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
| 父系 | キングマンボ系 |
[§ 2] | ||
父 ルーラーシップ 鹿毛 2007 北海道安平町 |
父の父 キングカメハメハ鹿毛 2001 |
Kingmambo | Mr. Prospector | |
| Miesque | ||||
| *マンファス | *ラストタイクーン | |||
| Pilot Bird | ||||
父の母 エアグルーヴ鹿毛 1993 |
*トニービン | *カンパラ | ||
| Severn Bridge | ||||
| ダイナカール | *ノーザンテースト | |||
| シャダイフェザー | ||||
母 アユサン 鹿毛 2010 北海道日高町 |
ディープインパクト 鹿毛 2002 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | ||||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | |||
| Burghclere | ||||
母の母 *バイザキャット栗毛 1995 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
| Terlingua | ||||
| Buy the Firm | Affirmed | |||
| By the Hand | ||||
| 母系(F-No.) | バイザキャット(USA)系(FN:9-f) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Northern Dancer 5×5 | [§ 4] | ||
| 出典 |
| |||