フィリピーノ・スパゲッティ

From Wikipedia, the free encyclopedia

フィリピーノ・スパゲッティ: Filipino spaghetti)とは、イタリアのスパゲッティ・ボロネーゼフィリピン風にアレンジした料理。トマトソースにはブラウンシュガーもしくはバナナケチャップが使われており、独特の甘さがある。ソースの具はフランクフルト・ソーセージもしくはスモークしたスペイン風ソーセージ(ロンガニーサ)とひき肉ギニリン英語版)で、粉チーズをトッピングする。フィリピンの食文化の中ではコンフォート・フードに位置付けられ、子供の誕生日のような特別な行事では必ずと言っていいほどこの料理が供される[1][2][3]

アメリカ人が植民地時代の同国へ持ち込んだスパゲッティ・ボロネーゼに、甘い味付けを好むフィリピン人が多少のアレンジを加えてこの料理が生まれた[4]。起源は1940年代から1960年代にまでさかのぼると考えられている。主材料の一つであるバナナケチャップがフィリピンに広まったのは、アメリカ自治領時代に第二次世界大戦の影響でトマトの供給が不足したためである[1][2][5]

調理法と盛り付け

ギニリン英語版とおろしチーズをかけたフィリピーノ・スパゲッティ。

フィリピーノ・スパゲッティは比較的安価で容易に自作できるのも人気の理由である。まず、にんにく玉ねぎみじん切りを大きなフライパンでしんなりするまで炒めるギニリン英語版を加えて茶色になるまで火を通す。みじん切りにした赤ピーマン・緑ピーマンニンジンのような材料が入ることもある[6][7]。次にスライスしたフランクフルトソーセージを加えるが、加工肉としてはスモークしたロンガニーサ・ソーセージ、ハムウィンナーソーセージミートボールランチョンミート、さらにはコンビーフも用いられる[8][9]。数分炒めたらトマトソーストマトペーストをフライパンに入れる。ビーフストックキノコクリームスープ英語版無糖練乳を加えることもある[4]バナナケチャップブラウンシュガーを少量入れて甘さを出し、塩と黒コショウで味を調える[6]。甘味には加糖練乳シロップ、時には炭酸清涼飲料なども用いられる[10][11]。その後、適度な濃さになるまで煮詰める[6]フィリピンで市販されているローカルフレーバーのスパゲッティソースを土台にした簡便な作り方もある[7][9]

スパゲッティは市販の麺を使うことがほとんどで、通常アルデンテに茹でる。事前にフライパンでソースと混ぜておくこともあるが、先に盛ったパスタの上にソースをたっぷりかけて出すやり方もある[7]。最後にチーズ(チェダーが多い)をおろすかさいの目に切ってトッピングする。チーズはソースに混ぜ入れたりパスタの上で溶かしたりする場合もある[5][8]

文化的重要性

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI