シンエンペラー

From Wikipedia, the free encyclopedia

欧字表記 Shin Emperor[1]
性別
シンエンペラー
競走馬シンエンペラー
新馬戦(メイクデビュー東京)出走時
(2023年11月4日)
欧字表記 Shin Emperor[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2021年4月30日(5歳)
Siyouni
Starlet's Sister
母の父 Galileo
生国 フランスの旗 フランス
生産者 Ecurie Des Monceaux[1]
馬主 藤田晋[1]
調教師 矢作芳人栗東[1]
調教助手 吉田一成
競走成績
生涯成績 14戦3勝
中央:9戦2勝
海外:5戦1勝
獲得賞金 5億7750万4200円[2]
中央:3億5604万4000円[1]
海外:2億2145万1900円
愛国)15万ユーロ[3][4]
SAU)120万米ドル[5]
UAE)6万米ドル[6]
(2025年12月28日現在)
WBRR L123 / 2024年[7]
I118 / 2025年[8]
勝ち鞍
GIIネオムターフC2025年
GIII京都2歳S2023年
テンプレートを表示

シンエンペラー(欧字名:Shin Emperor2021年4月30日 - )は、フランス生産、日本調教の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年京都2歳ステークス2025年ネオムターフカップ

馬名の意味は、真の皇帝、新しい皇帝[2]

デビュー前

2021年4月30日、フランスのEcurie Des Monceauxで誕生。2022年アルカナオーガストイヤリングセールで210万ユーロ(約2億9400万円)で矢作芳人調教師によって落札された。この落札額はセール開催初日、2日目を通じての最高落札額であった[9]

セール直後のインタビューでは、どのオーナーによる代理落札であるかは伏せられており、「新しい日本人オーナー」とのみ発表されていたが[9]、2022年11月に矢作芳人調教師がゲスト出演したABEMAの競輪番組にて、所有するオーナーが藤田晋であることが判明した[要出典]

本馬は外国産馬であるが、育成先はノーザンファーム早来の小笠原厩舎が担当した[10]

2歳(2023年)

距離は2000m以上欲しいという見解で、かつマル外が出走可能なレースへの出走が模索されていたが、急遽11月4日東京芝1800mの2歳新馬戦に出走することが決定[要出典]。レースでは2番人気に推され好スタートも3番手に控えると、直線で鞍上の横山武史のステッキに応えて早めに抜け出し急加速。2着馬に3馬身差をつけて勝利した[11]。レース後は年内に1走することが明言されると、京都2歳ステークスへ鞍上にジョアン・モレイラを迎えて中2週で出走することが決定した[12]

11月25日に行われた京都2歳ステークスでは、出遅れから後方追走。馬群に包まれる展開となるも、直線で馬群を突き抜ける加速力と勝負根性を見せてゴール前で差し切り、デビュー2連勝で重賞初制覇を達成した。なおレース前日には本馬の母であり、ソットサスシスターチャーリーなどを輩出した名牝スターレッツシスターが疝痛のため14歳で亡くなったと報道されており、母へ捧げる勝利にもなった[13]。フランス産のJRA重賞勝利はダイワカーリアン富士ステークス以来23年ぶりとなる[14]。加えて、ヌレイエフ系のJRA重賞制覇は14年ぶりとなった。また、フランス産のJRA2歳重賞制覇も初である他[要出典]、シユーニ産駒のJRA重賞初制覇であった[15]

続く12月28日に行われたホープフルステークスで初のGI挑戦。直線で好位から抜け出して一旦は先頭に立ったものの、ゴール前に後方から追い込んできたレガレイラに差されて惜しくも2着に終わった[16]

3歳(2024年)

2024年緒戦は、クラシック初戦である皐月賞と同舞台・同距離の前哨戦である弥生賞。鞍上に新たに川田将雅を迎えての出走であった。レース当日は新馬戦・1勝クラスと中山芝2000mを連勝していたトロヴァトーレ、新馬戦・アイビーステークスを連勝していたダノンエアズロックに次ぐ3番人気に推された。スタートで不利がありつつも中団にポジションを取り追走し3コーナー付近から進出、逃げたシリウスコルトは捉えたものの、レース中盤に捲って進出していたM.デムーロ騎乗のコスモキュランダには届かず1馬身1/4差の2着となった[17]

次走の皐月賞からは鞍上に坂井瑠星を迎え、レースに臨んでいくことになった[18]。レース当日は5番人気となり有力馬の1頭としての出走であった。レースはメイショウタバルが前半1000m通過57.5秒の超ハイペースで逃げを打つ。シンエンペラーは中団にポジションを取り直線は4番手まで上がってきたが、最後に外から伸びてきたアーバンシックに交わされての5着となった[19]。レースは、2017年にアルアインが記録した時計を0.7秒も更新する1分57秒1の大レコードとなりジャスティンミラノが1着、7着のエコロヴァルツまでがレコードタイをマークした[20]

その後はクラシック第2戦である東京優駿への出走を表明。鞍上は引き続き坂井瑠星とされた[21]。レース当日は血統面からの高速馬場への適応、上がり勝負となった際の末脚を不安視され7番人気と評価を落とす。レースは逃げを打つと予想されていたメイショウタバルが出走取り消しとなり逃げ馬不在、エコロヴァルツが大外枠からスローペースに持ち込み上がり決着となった。シンエンペラーは中団にポジションを取り直線では後方も他馬の間を縫うように末脚を伸ばしたが、先行策でレースを運んだ1着ダノンデサイルと皐月賞馬の2着ジャスティンミラノには届かず、3馬身1/4差の3着であった[22]。しかし、血統面から不安視されていた上がり勝負であっても上がり2位の末脚を使って3着であったことから陣営の評価は高かった[23]。陣営から秋は欧州遠征を行い、アイリッシュチャンピオンステークスをステップレースとし、生まれ故郷であるフランスの凱旋門賞を大目標とするとされた。この矢作師の発言に対し馬主の藤田晋氏はXにて「もちろん行きますよ」と反応した[24][25]

現地9月14日に行われたアイリッシュチャンピオンステークスでは、道中は4番手で構えたものの、最終コーナーで好位に取り付いたエコノミクスを追随するオーギュストロダンの内に封じられる格好となった。それでも直線ではオーギュストロダンの外に持ち出して進路を取ると、後方から伸びたロスアンゼルスとの間から差し返すように伸び、最後はロスアンゼルスとの争いをアタマ差で制してエコノミクス、オーギュストロダンに次ぐ3着となった[26]。迎えた現地10月6日開催の凱旋門賞では中団外目を追走も、伸びあぐねて力尽き12着と大敗した[27]

帰国後は11月24日のジャパンカップに出走。8番人気と評価は高くなかったが、好スタートから積極的に逃げを打ち、スローペースに落とし込むと直線で空いた最内をついてしぶとく末脚を伸ばし、最後はドウデュースドゥレッツァの競り合いに持ち込む。しかしドウデュースに抜け出され、2着争いもゴール直前までドゥレッツァが優勢に映ったが、最後に再度伸びてドゥレッツァとは2着同着であった[28]。その後は有馬記念への出走を見送り、翌年春に中東遠征を予定していることを発表した[29]

4歳(2025年)

4歳シーズン初戦には、現地2月22日開催のネオムターフカップを選択した。レースでは好スタートからハナを奪い、終盤でも軽快に逃げ続け、終始競りかけたトラストユアインスティンクトを勝負所で振り切ると、残り200mで抜け出しセーフティーリードを築き、最後は最内から追い上げてきた2着カリフに1馬身3/4の差をつけて逃げ切り勝ち。2歳時の京都2歳ステークス以来約1年半ぶりの勝利を飾るとともに、海外重賞初制覇を果たした。鞍上の坂井は「逃げたら勝てると思っていたし、自信を持って乗れた。とにかくスムーズに走って力を出せれば勝てると思っていた。このメンバーでは負けられないと思っていたので良かった」と振り返った。また、矢作調教師は「逃げれば不利はない」と、戦前から逃げることを視野に入れていたことを明かした[30][31]

続く現地4月5日開催のドバイシーマクラシックでも逃げを打ったが、直線で失速しダノンデサイルの7着に終わった[32]。帰国後、昨年同様に愛チャンピオンステークスから凱旋門賞への挑戦を発表[33]

9月14日、愛チャンピオンステークスは道中を3番手で追走したが、直線伸び切れずにドラクロワの6着に終わる[34]。レース後の15日朝に内視鏡検査を行うと、喘息ならびに中程度の肺出血が判明したことで、凱旋門賞をベストな状態で臨むことは難しいと判断し、同競走を回避すると発表。28日に帰国予定とした[35]

帰国後は前年に引き続きジャパンカップに出走したが8着に終わる[36]。次走には有馬記念を選択し、出走したが道中の不利もあり14着に終わる[37]

5歳(2026年)

5歳シーズン初戦には連覇を目指し本年からGIに格上げされたネオムターフカップに出走することが明言された[38]

4月8日に、招待を受諾していた香港のクイーンエリザベス2世カップは辞退し、5月2日にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われるオールドフォレスター・ターフクラシックステークスに出走させることを矢作調教師が明らかにしていたが[39]、このレースの主催者から動画による歩様確認によって、出走が微妙な状況との回答を受けたため、アメリカ遠征を取りやめたうえで、4月22日に京都競馬場で開催される天皇賞・春へ出走させることになった[40]。鞍上は岩田望来の予定である。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[41]netkeiba.com[42]JRA-VAN Ver.World[43]Racing Post[44]、エミレーツ競馬協会[45]およびFrance Galop[46]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2023.11.4 東京 2歳新馬 芝1800m(良) 13 4 4 4.0(2人) 1着 1:48.1(33.8) -0.5 横山武史 56 (トゥルーサクセサー) 474
11.25 京都 京都2歳S GIII 芝2000m(良) 14 4 5 3.7(1人) 1着 1:59.8(35.3) -0.1 J.モレイラ 56 (プレリュードシチー) 480
12.28 中山 ホープフルS GI 芝2000m(良) 16 3 6 3.1(2人) 2着 2:00.3(35.7) 0.1 B.ムルザバエフ 56 レガレイラ 482
2024.3.3 中山 弥生賞ディープ記念 GII 芝2000m(良) 11 5 5 3.5(3人) 2着 2:00.0(34.8) 0.2 川田将雅 57 コスモキュランダ 480
4.14 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 17 7 14 8.4(5人) 5着 1:57.5(34.8) 0.4 坂井瑠星 57 ジャスティンミラノ 482
5.26 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 17 7 13 17.8(7人) 3着 2:24.9(33.4) 0.6 坂井瑠星 57 ダノンデサイル 486
9.14 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝2000m(Gd)[注 1] 8 3 8 7.9(4人) 3着 2:03.4 0.2 坂井瑠星 58.5 Economics 計不
10.6 パリロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m(TS)[注 2] 16 11 10 6.3(3人) 12着 2:33.48(36.55) 1.9 坂井瑠星 56.5 Bluestocking 計不
11.24 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 14 5 7 26.8(8人) 2着 2:25.5(33.1) 0.0 坂井瑠星 56 ドウデュース 488
2025.2.22 KAA ネオムターフC G2 芝2100m(Fs)[注 3] 10 3 6 1.37(1人) 1着 2:07.74 -0.35 坂井瑠星 57 (Calif) 計不
4.5 メイダン ドバイSC G1 芝2410m(Gd)[注 4] 9 1 8 5.3(3人) 7着 2:28.57 1.52 坂井瑠星 57 Danon Decile 計不
9.13 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 芝2000m(GY)[注 5] 8 1 3 5.8(3人) 6着 2:06.1 1.5 坂井瑠星 61 Delacroix 計不
11.30 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 8 16 28.9(7人) 8着 2:21.4(34.7) 1.1 坂井瑠星 58 カランダガン 498
12.28 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 1 2 26.6(6人) 14着 2:32.6(36.0) 1.1 坂井瑠星 58 ミュージアムマイル 496
2026.2.14 KAA ネオムターフC G1 芝2100m(GF)[注 6] 11 4 7 5.5(3人) 4着 2:07.26 1.04 坂井瑠星 57 Royal Champion 計不
  • 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
  • 海外のオッズ・人気は現地主催者発表のもの(日本式のオッズ表記とした)
  • サウジアラビアのオッズ・人気はRacing Postのもの(日本式のオッズ表記とした)
  • 競走成績は2026年3月18日現在

血統表

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI