松柏村の村人がブルドーザーで池の泥を取り除いていた際、偶然に古墓葬を発見したため、荊州博物館は2004年7月に緊急発掘をおこない、松柏1号墓と命名した。木牘63枚(有字牘57枚)で、うち31枚は片面だけに、26枚は両面ともに記されている。内容は「遣策」・「簿冊」・「牒書」・「律令」・「暦譜」、周偃の功労記録、前漢の景帝から武帝期にかけての周偃の昇進記録と昇進文書などの公文書の抄録の7種に分類できる。
漢の武帝の年号である建元から元光年間の干支が記された「暦譜」の出土によって、松柏1号漢墓の下葬年代は漢武帝の前半期になると考えられる。墓主の名は「周偃」、官職は江陵西郷の有秩・嗇夫であり、爵位は漢爵第4級にあたる公乗である。墓主の周偃は司法・税収を管理する地方役人であったと考えられる。
両面に書写されている木牘の内容は、漢代の労役に関するもので、「南郡新傅簿」・「南郡免老簿」・「南郡罷癃簿」に分けられる。