聖アントニウスの誘惑 (ティエポロ)
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| イタリア語: Le tentazioni di Sant’Antonio Abate 英語: The Temptations of St. Anthony the Abbot | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1724-1725年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 40 cm × 47 cm (16 in × 19 in) |
| 所蔵 | ブレラ美術館、ミラノ |
『聖アントニウスの誘惑』(せいアントニウスのゆうわく、伊: Le tentazioni di Sant’Antonio Abate, 英: The Temptations of St. Anthony the Abbot)は、イタリアのロココ期の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロがキャンバス上に油彩で制作した絵画である。青年時代の画家が、1726年に司教宮殿 (ウーディネ) の装飾のために招聘される前の1724-1725年に描いた[1]。作品は1929年以来[2]、ミラノのブレラ美術館に所蔵されている[1][2][3]。
聖アントニウスは、251年にコマで生まれた。20代で財産を放棄した後、苦行の道に入り、286年からピスピル山の砦跡に住む。修道士アントニウスは悪魔の仕掛けるいくたの罠に苦しみつつも打ち勝ち、この逸話が彼の図像の源泉となっている。アントニウスは356年まで長寿を全うし、当時の司教聖アナスタシスが彼の伝記を著した[4]。
本作は、年老いたアントニウスが直面した試練を表している[3]。深く瞑想している聖人は、誘惑を象徴する美しい裸体の女性像に苦しめられている[1][3]。彼女は、右横にいる蝙蝠の翼を持つ悪魔がもたらした存在である。アントニウスは、誘惑を避けるために大きな本を盾のように抱えている[1]。
ティエポロの巧みな光と影の使用に特徴づけられる構図は劇的で、聖人の感情の強さと思索的雰囲気を強調している。人物像は優雅さと劇的性格を併せ持ち、ロココの装飾的様式に典型的なものとなっている[3]。風景は、ティエポロの非常に豊かな想像力の産物である[1]。場面はおそらく黄昏時に設定されているが、それが画家の巧みな筆致によって生き生きと捉えられている精神的葛藤の物語をさらに濃密なものとしている[3]。