アポロンとマルシュアス (ティエポロ)
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| イタリア語: Apollo e Marsia 英語: Apollo and Marsyas | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1720-1721年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 103.5 cm × 137.3 cm (40.7 in × 54.1 in) |
| 所蔵 | アカデミア美術館、ヴェネツィア |
『アポロンとマルシュアス』(伊: Apollo e Marsia、英: The Rape of Europe)[1][2]、または『ミダース王の審判』(ミダースおうのしんぱん、伊: Giudizio di Mida、英: The Judgement of Midas)[3]は、18世紀イタリア・ロココ期のヴェネツィア出身の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1720-1721年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。現在、アカデミア美術館 (ヴェネツィア) に所蔵されている[1][2][3]。
本作はおそらくベッルーノ[2]の貴族の邸宅を装飾するためのものであったと思われ[3]、やはりアカデミア美術館蔵の同様のサイズ作品『ディアナとアクタイオン』、『ディアナとカリスト』、『エウロペの略奪』とともに連作をなしていた[2][3]。
本作はオウィディウスの『変身物語』にある逸話を表している[3]。散歩中にサテュロスの1人であるマルシュアスは、女神アテナが捨てた笛を拾った。持ち前の器用さから、マルシュアスは笛の吹き方を会得し、いつしか自分こそが世界一の音楽家であり、アポロンの竪琴より素晴らしいと吹聴するまでになった。それを聞いたアポロンは怒り、オリュンポスの神々の立ち合いのもと音楽比べを行う。アポロンは難なくマルシュアスを打ち負かし、罰としてマルシュアスを松の木にぶらさげると、生きたまま彼の全身の皮を剥いだ[4]。
光輪のある左側の人物がアポロンであり、彼の足元には困惑し、従属するマルシュアスが座っている。アポロンが指差している、画面上部の岩上に腰かけた人物は、2人の音楽比べの審判でアポロンの勝利に同意しなかったミダース王である。暗い空と岩がちの土地が場面の感情的ドラマを高めている[1]。本作と上記のほかの作品は、1720年代に円熟するティエポロの様式的変貌を示している。彼は、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピアッツェッタの様式に典型的なテネブリスムの暗い色調とキアロスクーロの強烈なコントラストを放棄し、色彩をより明るくしていく。そして、パリとロンドンでの滞在を終え、ヴェネツィアに戻ったばかりのセバスティアーノ・リッチのより軽い雰囲気の作風に近づいていくのである[3]。
ティエポロの連作 (アカデミア美術館蔵)
- 『ディアナとアクタイオン』
- 『ディアナとカリスト』
- 『エウロペの略奪』