フローラの王国 (ティエポロ)
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| イタリア語: L'impero di Flora 英語: The Empire of Flora | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1743年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 71.8 cm × 88.9 cm (28.3 in × 35.0 in) |
| 所蔵 | リージョン・オブ・オナー (サンフランシスコ美術館群)、サンフランシスコ |
『フローラの王国』(フローラのおうこく、伊: L'impero di Flora、英: The Empire of Flora)[1]、または『フローラの勝利』(フローラのしょうり、伊: Il trionfo di Flora、英: The Triumph of Flora)[2]は、18世紀イタリア・ロココ期のヴェネツィア出身の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1743年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。1961年にサミュエル・ヘンリー・クレスのコレクションから寄贈されて以来、リージョン・オブ・オナー (サンフランシスコ美術館群) に所蔵されている[1]。
オウディウスの『変身物語』 (第5巻) で、ローマ神話の春と花の女神[1]フローラは、自身の庭が「そよ風にゆすられ、ほとばしる泉の水に浸されている」と述べている。この庭は彼女の夫である西風のゼピュロスからの贈り物で、彼は「その園を気高い花々 (そのなかのあるものは、花々に変形した人間たち) であふれさせて、『女神よ、花々の女王たれ』といった」[3]。

17世紀には、フランスの画家ニコラ・プッサンが名高い『フローラの王国』 (アルテ・マイスター絵画館、ドレスデン) [4]を描いており、花に変身したさまざまな人物が登場している[3]。
本作は古代彫刻や糸杉のある緑豊かな庭園に設定されており、牧歌的な光景を表したものである[2]。輝くような青空の下、壁の前にいるフローラはチャリオットに乗っており、周囲の踊るニンフや翼のある天使たちが場面に動きと祝祭の感覚を添えている[1][2]。左側には2人の嘆願者がおり、1人は羊飼いの杖を持ち、もう1人は鎧を纏って跪いているが、彼らは花に変身する、死ぬ運命の人間を表す[1]。ロココ様式に特徴的な柔らかなパステルカラーと繊細な筆致が画面に天上的な性質を与え、横溢する祝祭の瞬間を捉えている[2]。