黒後愛
日本の女性バレーボール選手 (1998-)
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来歴
栃木県宇都宮市出身。2人姉妹の次女(5つ上の姉がいる)。家族全員がバレーボールに取り組むバレーボール一家に生まれる。小学3年生のとき、両親と姉の影響を受け地元のジュニアチーム「サンダース」でバレーボールを始めた[3][4]。
宇都宮市立若松原中学校では2年生で全日本中学選抜に選出され、3年生では全国都道府県対抗中学バレーボール大会の栃木県代表チームに選出。結果は2回戦敗退だったが、優秀選手賞を獲得[5][6]。
下北沢成徳高等学校 時代
下北沢成徳高等学校へ進学した2014年6月、日本バレーボール協会が立ち上げた「Project CORE」のメンバー8名に選出され、「東京オリンピックに相応しい選手になっていきたい」と抱負を語っている。なおメンバーには後にチームメイトとなる伊藤望や、日本代表でチームメイトになる古賀紗理那(NECレッドロケッツ)がいた[7]。
翌2015年には全日本ユース代表に選出され、8月に開催された第14回世界ユース選手権に出場、ベストサーバーに選出された[8]。国内大会では2015年の春高バレーでベスト8、2016年の同大会では優勝の原動力となりMVPを獲得[9]。続く5月開催の第65回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会では、グループ戦敗退ながらデンソーにフルセット勝ちし[10]、新人賞にあたる若鷲賞を受賞[11]。同年夏のインターハイでも優勝の原動力となり、ベスト6及び優勝選手賞を獲得した[12]。2017年の春高では、決勝で後に同期入団となる小川愛里奈のいる就実高校を下し、大会連覇を果たすと共にMVPに耀いた[13]。
東レアローズ 時代
2017年1月26日、東レアローズへの入団内定が発表され[14][15]、続く3月には2017年度の日本代表登録メンバー26名にも選出された[16]。9月開催の2017年ワールドグランドチャンピオンズカップの出場メンバーにも登録されたが[17]、最終的にメンバーから外れている[18]。一方ジュニア代表としては同年7月にメキシコのベラクルス州コルドバおよびボカ・デル・リオで開催された第19回世界ジュニア女子選手権大会(U-20)の全試合にスターティングメンバーとして出場し、エースとして日本ジュニア代表の銅メダル獲得に貢献した[19]。
Vリーグデビューは2017年10月22日のVプレミアリーグ開幕戦(トヨタ車体クインシーズ戦)。スタメン出場で13得点(スパイク12得点、ブロック1得点)を挙げデビューを飾る[20]と、シーズンを通して東レの攻守の中心として活躍、最優秀新人賞に輝いた[21]。
翌2018年は、世界選手権の前哨戦として初めて開催されたネーションズリーグで日本代表デビューを果たし、タイ戦で29得点を挙げるなどの活躍で一躍注目を集める[22]。迎えた9月の世界選手権では、1次リーグのオランダ戦で両チーム最多の25得点を挙げる活躍を見せるも2次リーグより調子を落とすなど苦戦。それでも古賀紗理那に次ぐ107点を挙げ、前回大会から順位を一つ上げた6位に押し上げる原動力となった[23]。一方東レではヤナ・クランに次ぐ551得点を挙げ、チームを準優勝に導いた[24]。
2019年では9月のワールドカップ直前に右足首を痛めて出遅れたが、27日のセルビア戦で復帰[25][26][27]。この負傷の影響もあり2019/20のVリーグでは開幕からは出場せず[28]、11月16日の埼玉上尾メディックス戦でスタメン復帰[29]。なお、このシーズンは菅野幸一郎監督の方針もあり、代表から継続する形でオポジットでプレーした[30]。17試合に出場したがチームは6位に終わった。
2020年は、代表では2020東京五輪の延期が3月に決定[31]する一方、チームではキャプテンに就任[32][33]。8月に行われた日本代表合宿での会見では「『絶望』みたいな感覚はなかった」「この1年で課題をクリアし、パワーアップしたい」「(キャプテン就任について)ありのままの自分でいいのかなと思えている自分がいます」と抱負を語っている[31]。2020/21のVリーグは、レギュラーラウンドを21戦全勝で終え、ファイナルでJTマーヴェラスに敗れ皇后杯と共に準優勝に終わったものの、キャプテンとしてチームを牽引。チームの地元・滋賀県における運動・スポーツ実施率向上啓発ポスターにも起用されるなど、チームの顔としての活動も目立った[34]。なおこのシーズンはNHK『スポーツ×ヒューマン』がシーズンを通して密着取材。チーム事務局の伊東都が持つビデオカメラだけの映像(ナレーションもない)で、好調なチームの一方で「横棒(キャプテンマーク)だけのキャプテンだなって思ってた」と、キャプテンとしてのあり方に悩む姿がドキュメンタリー形式で放送されている[35]。
2021年6月30日、2020東京五輪の出場メンバー12名に選出され[36][37]、五輪に初出場。監督の中田久美からエースに指名されていたが[38]、チームは25年ぶりとなる予選敗退に終わる[39]。続く9月27日、体調を崩したことによる休養入りがチームより発表され[40]、2021/22シーズンはリーグ戦、皇后杯、黒鷲旗含め一切の出場がなかった。なおチームキャプテンは副キャプテンの白井美沙紀に引き継がれた[41][42]。シーズン不在の影響もあって2022年度の代表メンバーから外れた[43]。
休養発表後の動向が一切不明だったが、1年3か月ぶりに更新された2022年6月11日の自身のインスタグラムで、チームに合流していることを明かした[44]。
2023年、2022-23シーズン終了をもって東レアローズを退団し[45][46]、埼玉上尾メディックスに移籍した[47][48]。
人物・エピソード
球歴
ユース代表(2015年)
- 2015年 第14回世界ユース選手権:9位[58][59]
ジュニア代表(2016-2017年)
- 2016年 第18回アジアジュニア選手権(U-19):2位[60]
- 2017年 第19回世界ジュニア選手(U-20):3位[61]
日本代表(2017-2021年、2024年-)
所属チーム
- 下北沢成徳高等学校(2014-2017年)
- 東レアローズ(2017-2023年)
- 埼玉上尾メディックス(2023年-)
受賞歴
- 2013年 第27回全国都道府県対抗中学大会:優秀選手
- 2015年 アジアジュニア選手権(U-19):ベストサーバー
- 2016年 第68回全日本高等学校選手権大会:優秀選手賞 / 最優秀選手賞
- 2016年 第65回黒鷲旗全日本選抜大会:若鷲賞
- 2016年 平成28年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会:優秀選手賞 / ベスト6
- 2017年 第69回全日本バレーボール高等学校選手権大会:最優秀選手賞
- 2018年 2017/18Vプレミアリーグ:最優秀新人賞
- 2021年 2020-21 V.LEAGUE DIVISION1:敢闘賞
個人成績
| 大会 | チーム | 出場 | アタック | バックアタック | アタック 決定本数 | ブロック | サーブ | サーブレシーブ | 総得点 | |||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 数 | セ ッ ト 数 | 打 数 | 得 点 | 失 点 | 決 定 率 | 打 数 | 得 点 | 失 点 | 決 定 率 | セ ッ ト 平 均 | 得 点 | セ ッ ト 平 均 | 打 数 | ノ 丨 タ ッ チ | エ 丨 ス | 失 点 | 効 果 | 効 果 率 | 受 数 | 成 功 ・ 優 | 成 功 ・ 良 | 成 功 率 | ア タ ッ ク | ブ ロ ッ ク | サ 丨 ブ | 得 点 合 計 | ||
| V1 2017-18 | 東レ | 26 | 98 | 851 | 297 | 53 | 34.9 | 70 | 19 | 9 | 27.1 | 3.03 | 14 | 0.14 | 381 | 5 | 25 | 55 | 126 | 12.5 | 843 | 339 | 206 | 52.4 | 297 | 14 | 30 | 341 |
| V1 2018-19 | 33 | 126 | 1351 | 489 | 81 | 36.2 | 193 | 50 | 17 | 25.9 | 3.88 | 35 | 0.28 | 457 | 8 | 19 | 37 | 123 | 10.6 | 1073 | 472 | 237 | 55.0 | 489 | 35 | 27 | 551 | |
| V1 2019-20 | 17 | 63 | 472 | 167 | 25 | 35.4 | 43 | 3 | 7 | 7.0 | 2.65 | 17 | 0.27 | 173 | 0 | 2 | 11 | 48 | 6.5 | 583 | 297 | 127 | 61.8 | 167 | 17 | 2 | 186 | |
| V1 2020-21 | 23 | 78 | 671 | 284 | 25 | 42.3 | 75 | 19 | 9 | 25.3 | 3.64 | 23 | 0.29 | 254 | 4 | 10 | 33 | 69 | 9.1 | 483 | 214 | 130 | 57.8 | 284 | 23 | 14 | 321 | |
| V1 2022-23 | 37 | 105 | 132 | 40 | 10 | 30.3 | 3 | 1 | 0 | 33.3 | 0.38 | 5 | 0.05 | 156 | 3 | 3 | 9 | 38 | 8.5 | 226 | 107 | 56 | 59.7 | 40 | 5 | 6 | 51 | |
| 通算:5シーズン | 137 | 470 | 3477 | 1277 | 194 | 36.7 | 384 | 92 | 42 | 24.0 | 2.72 | 94 | 0.20 | 1421 | 20 | 59 | 145 | 404 | 10.1 | 3208 | 1429 | 756 | 56.3 | 1277 | 94 | 79 | 1450 | |