エキサイトマッチ〜世界プロボクシング
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概要
放送初期
WOWOW開局前の試験放送の目玉として1991年3月18日にマイク・タイソン対ドノバン・ラドック第1戦を中継したのがエキサイトマッチの始まりで(放送開始以降最初の生中継は1991年4月19日のイベンダー・ホリフィールド対ジョージ・フォアマン)、以来アメリカで行われた試合を中心に世界各地の試合を毎週2〜3試合(場合により4試合もしくは5試合放送する時がある[1])放送している。基本的に現地で試合が行われた実際の日から1〜2か月遅れてエキサイトマッチで放送しているが、タイソンやオスカー・デ・ラ・ホーヤ、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー・ジュニアなどスター選手が登場するビッグマッチは「エキサイトマッチスペシャル」として生中継で放送している(WOWOWプライムでの放送になる場合もある)。試合が行われた現地の映像をそのまま放送している為、ノイズや雑音が混じる事もある。現地の実況をジョー小泉が即座に翻訳するのも、この番組ならではである。現役・元ボクサーがスペシャルゲストとしてスタジオに登場する事もある。
井上尚弥を育てた大橋秀行によると、当番組の功績は非常に大きく、当番組で中継を観た選手やトレーナーたちが世界の一流の技術を見て学んだことで、放送開始からの30年間で日本人選手のレベルが飛躍的に向上したという[2]。
初期の頃はヘナロ・エルナンデス、八尋史朗、葛西裕一らが出場する帝拳プロモーション主催の日本国内興行も中継していた(2000年11月の日本フェザー級タイトルマッチ・木村鋭景対カズ有沢の一戦も帝拳プロモーションの主催ではないが地上波での放送が無かったため、録画で後日放送した)。現在も帝拳プロモーションに所属している選手の海外試合であればほぼ放送しており、帝拳プロモーションに所属していない日本人選手であっても大きめの海外試合であれば放送することがあり(上記の海外大手プロモーターもしくはそれ以外の中小プロモーター)、特に注目度の高い試合はエキサイトマッチスペシャルとして生中継される場合もある。日本国内ジム(緑ジム)所属選手として初の世界ヘビー級王座挑戦となったオケロ・ピーター(MG・ピーター)の試合も放送した。なお下述で大手配信媒体の参入から生中継が激減し2027年にテレビでの生中継が撤退、オンデマンドによる先行生配信がメインになっている影響で以前よりビッグマッチの放送が少なくなってきており2021年以降日本国内で行われた興行を出場した選手がゲスト出演して本人解説した上で適宜録画放送の形としてエキサイトマッチスペシャルとして放送している。
2010年代
2010年10月24日の西岡利晃VSレンドール・ムンロー戦では日本ボクシング中継初となる3Dで中継。3D、ウルトラスーパースロー、天井カメラなど計16台のカメラで中継し[3]、3Dカメラの他に、2Dカメラで撮影した映像をリアルタイムで3D変換できるカメラを導入して3D中継した。世界戦における3D生中継は日本初だった[4][5]。
2011年12月、スーパーミドル級トーナメントのSuper Six World Boxing Classicを予選から準決勝まで全ての試合を放送していたが、決勝戦となったアンドレ・ウォードVSカール・フローチは未放送。
2013年5月5日、放送開始から1000回目の放送を迎え、記念番組「ボクシング忘れられない瞬間ベスト100」を放送。
2013年10月6日、事前にウラジミール・クリチコ対アレクサンデル・ポベトキンは生中継で放送すると宣伝されていたが、試合当日のスタジオでディレイ放送に変更されることが告知された。
2013年10月13日、WOWOWオンデマンドでティモシー・ブラッドリー対ファン・マヌエル・マルケスを生中継、WOWOWオンデマンドでボクシングの試合が生中継されるのは初となった。
2013年11月10日の山中慎介対アルベルト・ゲバラ戦では、ネット配信で視聴者が10台のカメラから好みの角度で3〜4台を選べるという「マルチアングル配信」を採用[6]。
その他配信媒体参入による生中継減少
2019年12月7日、サウジアラビアディルイーヤにあるディルイーヤ・アリーナで行われたアンディ・ルイス・ジュニア 対 アンソニー・ジョシュア第2戦は当初日本でもDAZNで配信される予定だったが、WOWOWがDAZNの版権を取得出来た事により急遽生中継する事になった[8]。なおこの試合以降マッチルーム・スポーツの試合を生中継はしておらず一部興行を録画放送となっている。
2021年12月19日、14日に行われたWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ、井上VSケンナコーン・ルアンカイモックをエキサイトマッチスペシャルとして録画放送した[9]。以降も井上や中谷潤人の試合を中心に国内で開催されたビッグマッチ(主に日本国内で開催されたPrime Video BoxingやLemino BOXING及びU-NEXT BOXINGでライブ配信された世界タイトルマッチ)をエキサイトマッチスペシャルとして適宜録画放送を行い、興行に出場した選手をゲストに招きセルフ解説で放送を行なっている。
2018年にDAZN(マッチルーム・スポーツ(マッチルーム・スポーツ・USA)、ゴールデンボーイ・プロモーションズ、クイーンズベリー・プロモーションズ、BOXXER、リヤド・シーズン及びリングマガジン興行、トップランク、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)、2021年にLemino及びAmazon Prime Video、2022年にU-NEXT(U-NEXT BOXING及びズッファ・ボクシング)、2024年にNetflix(ジェイク・ポールのモスト・バリュアブル・プロモーションズ主催興行及び一部リングマガジン興行)が海外ボクシングの生中継に参入したため、WOWOWでの生中継は減少しており、その一環で通常放送を扱う大手プロモーションの興行が大幅減少する一方DAZNと上述のPrime Video Boxing並びにLemino BOXING及びU-NEXT BOXING(日本国内の帝拳プロモーション主催の世界タイトルマッチ興行のみ)で生中継された試合を当番組でも放送する場合がある(一例として同年11月10日にアンソニー・オラスクアガ対ファン・カルロス・カマチョともう1試合のWOWOW初放送となるリングマガジン興行及びオスカー・コラーゾ対ジェイソン・バイソンとガブリエラ・フンドラ対アレクサス・クビッキの4試合を放送)[1]。
上述の他媒体参入による生中継減少に代わりDAZN PPV(主にリングマガジン主催興行)で配信した興行をエキサイトマッチでの放送を2026年から開始した[10][11]。
テレビでの生中継事実上の撤退及びオンデマンド先行生配信切り替え
2025年7月26日、マディソン・スクエア・ガーデン内にあるフールー・シアターで行われたザンダー・ザヤス対ホルヘ・ガルシアのWBO世界スーパーウェルター級王座決定戦を持ってWOWOWオンデマンドで先行生配信で放送したESPN制作のトップランク興行の放送は終了した[12]。
同年11月16日にラファエル・エスピノサ対アーノルド・ケガイ戦をオンデマンド生配信を行いトップランク興行の放送は再開したが[13]、2026年3月18日にトップランクはDAZNと契約するも引き続きトップランク主催の興行はWOWOWオンデマンド先行生配信でのみ(テレビ中継は2023年5月20日のデヴィン・ヘイニー 対 ワシル・ロマチェンコ戦が最後)継続する形になった[14]。 しかし同年8月1日のウィリアム・セペダ対ラモン・ローチ・ジュニア及びレイモンド・ムラタラ対ロブソン・コンセイソンはトップランク及びゴールデンボーイ・プロモーションズの共同主催の為DAZNで配信された事により以降トップランク興行のオンデマンドでの生配信継続は不透明になっていたが[15]、同年10月24日のエマヌエル・ナバレッテ対オシャキー・フォスター戦からトップランク主催興行はDAZNに切り替わったと見られていたが、オンデマンド先行配信を行う事が決定し日本ではトップランク主催興行が引き続きWOWOWとDAZNによる同時配信になった[16]。
PBCの興行は出場選手によってトップランク主催興行同様オンデマンド生配信になるが、興行の試合カード次第にはなるが唯一テレビ中継(WOWOWプライムまたはWOWOWライブ)を継続していたが、同年7月8日にPBCは新たにDAZNと複数年契約を結んだ事を発表した[17]。
2026年7月25日にシドニーのアフターペイ・アリーナで行われたエロール・スペンス・ジュニア対ティム・チューは以前からAmazon Prime Video独占PPVとして案内されていた事もありエキサイトマッチでの生中継が実現したが(同じDAZN PPVでも同時配信された[18])[19]、同年8月22日に行われたロランド・ロメロ対テオフィモ・ロペスからWOWOWが日本国内で続けてきたPBC PPV興行の生中継はDAZNによるPPV独占生配信が決まり[20]、同年9月19日にサンディエゴのペチャンガ・アリーナでのイサック・クルス対ネストール・ブラボーの非PPV興行がDAZN独占配信に切り替わった事により、PBC興行におけるオンデマンド生配信及び唯一継続していたテレビによる生中継も上述のスペンス・ジュニア対チューを最後に終了、毎週の録画放送を除くと日本国内の地上波及び衛星放送によるボクシングの生中継は事実上消滅した[21]。
2026年8月29日のレスター・マルティネス対ルカ・プランティック戦よりPBC興行の生中継終了に代わってPro Box・プロモーションズ興行のオンデマンド生配信(トップランクから選手をPro Box・プロモーションズ興行に派遣された場合も同様)を開始した[22]。
放送日時
- WOWOWライブ・WOWOWオンデマンド・WOWSPO(Amazon Prime Videoチャンネル) - 月曜21:00 - 23:00、土曜8:00 - 10:00(再放送)
- WOWOWプラス - 木曜19:00 - 21:00
- ABEMA de WOWSPOでの配信はなし。
出演者
- ジョー小泉(マッチメイカー)
- 浜田剛史(帝拳プロモーション代表。元WBC世界スーパーライト級王者)
- 高柳謙一(1998年3月まではWOWOWアナウンサー)
- 岡本桃香(WOWOW専属契約アナ、アシスタント。2025年4月- )
- 飯田覚士(元WBA世界スーパーフライ級王者)
- 西岡利晃(WBC世界スーパーバンタム級名誉王者)
- 長谷川穂積(元WBC世界バンタム級・フェザー級・スーパーバンタム級王者)
- 亀海喜寛(元東洋太平洋ウェルター級王者)
- 赤平大(主に海外からの生中継時のスタジオ進行役として不定期出演)
- 鈴木健(日本テレビエグゼクティブアナウンサー。赤平同じくスタジオ進行役として不定期出演)
過去の出演者
テーマ曲
- SKYSCRAPER(堀井勝美PROJECT)
備考
- 2025年5月5日(日本時間)にラスベガス・T-モバイル・アリーナで行われた井上尚弥 vs ラモン・カルデナスの4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチはAmazon Prime Videoでの生配信であったが、番組はWOWOWがプロデュースしており、歴代最長5年間アシスタントを担当し当番組卒業後テレビ神奈川に移籍した増田美香が進行MCを務めた。
- 2025年9月14日にIGアリーナで行われたトリプル世界戦はLeminoプレミアムにて「NTTドコモPresentsエキサイトマッチ×Leminoボクシング~トリプル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs ムロジョン・アフマダリエフ~」のタイトルで限定配信された[23][24]。この配信では現地とWOWOWスタジオを繋いで番組進行した。
- 2025年12月27日にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブドゥー・アリーナで開催された「ナイト・オブ・ザ・サムライ」は、LeminoでのPPV生配信にWOWOWが制作協力として関与した。11月にWOWOWはLeminoを運営するNTTドコモとのコンテンツ分野に関する業務提携を結んでおり、その一環とされる。