カランダガン

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欧字表記 Calandagan
性別
カランダガン
第45回ジャパンカップ優勝時(2025年11月30日)
欧字表記 Calandagan
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2021年1月27日(5歳)
Gleneagles
Calayana
母の父 Sinndar
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Haras de Son Altesse l'Aga Khan Scea
馬主 アーガー・ハーン4世
→アーガー・ハーン・スタッド
調教師 フランシス・グラファール仏国
競走成績
タイトル ワールドベストレースホース(2025年)
カルティエ賞年度代表馬(2025年)
最優秀古馬(2025年)
JRA賞特別賞(2025年)
生涯成績 15戦9勝[1]
獲得賞金 10,465,039[2]
+US$3,000,000(褒賞金)
(2026年3月28日現在)
WBRR I125 / 2024年[3]
I130 - L129 / 2025年[4]
勝ち鞍
G1サンクルー大賞2025年
G1KGVI & QES2025年
G1チャンピオンS2025年
G1ジャパンカップ2025年
G1ドバイSC2026年
G2キングエドワードVII世S2024年
G3ノアイユ賞2024年
G3オカール賞2024年
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カランダガンCalandagan2021年1月27日 - )は、アイルランド生産・フランス調教の競走馬[5]。馬名の由来は、フィリピンの島の名前より[6]

主な勝ち鞍は、2025年サンクルー大賞キングジョージVI世&クイーンエリザベスステークスチャンピオンステークスジャパンカップ2026年ドバイシーマクラシック。2025年に、アルカセット以来20年振りとなる海外調教馬によるジャパンカップ優勝を果たした。

2025年のカルティエ賞年度代表馬[7]

2歳(2023年)

8月12日にドーヴィル競馬場で行われた未勝利戦でデビューするのも3着に敗れる。そのレースあと、去勢された。次走は10月31日にシャンティイ競馬場で行われた未勝利戦では勝利を収めてシーズンを終えた。

3歳(2024年)

3月16日にサンクルー競馬場で行われたリステッド競走で始動するも2着に敗れる。しかし、次走のノアイユ賞では直線で馬群を突き抜けて勝利、重賞初制覇を飾った[8]。続いて出走したオカール賞でも、最後の直線で先に抜け出していたトラファルガースクエアを差し切って快勝した[9]。さらに、イギリスに遠征して挑んだロイヤルアスコットのG2キングエドワード7世ステークスでは、大外に持ち出して加速すると後続勢を突き放し6馬身差で圧勝して重賞3連勝を飾った[10]。続くインターナショナルステークスでは、逃げ粘りを図るシティオブトロイをとらえきれず2着に惜敗[11]。さらに、続く英チャンピオンステークスでは伏兵アンマートに差し切られてG1戴冠を逃した[12]

4歳(2025年)

4月5日メイダン競馬場で行われたドバイシーマクラシックで始動。レースでは後方で脚を溜め、最後の直線では大外から懸命に追い込むもダノンデサイルを捕らえきれずに2着に敗れる。次走のコロネーションカップでも、最後の直線で猛烈な追い上げをみせたがヤンブリューゲルに差し返されてまたもや2着に敗れた[13]

しかし、フランスに帰国して挑んだサンクルー大賞では、残り200mでアヴァンチュールを捕らえるとそのまま突き抜けて3馬身半差で勝利、悲願のG1初制覇を飾った[14]

陣営は次走をキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに定め[15]、7月26日に予定通り出走した。5頭立ての小頭数となったレースでは最後方で脚を溜めながら道中を進み、最後の直線では先に抜け出したカルパナを外から差し切って優勝した。フランス調教馬及びグラファール調教師にとっては前年のゴリアットに続く同レース連覇となった[16]

7月30日、フランスの競馬専門紙であるパリチュルフ電子版が伝えたところによれば、予定していたイギリスのヨークで8月20日に開催されるインターナショナルステークスを回避したうえで、11月30日に東京競馬場で行われるジャパンカップに参戦することになった[17]。このカランダガンのオーナーサイドのレーシングマネジャーはパリチュルフの取材に対して「(前走後の)回復は順調ですが、来月のヨークへの出走は見送りました。カランダガンはG1レースを3つ、比較的短い間隔で走っています。年末のビッグレース、特にジャパンCを狙いたいと考えています」とコメントした[17]

その後、カランダガンはアスコット競馬場で行われるチャンピオンステークスに出走した。レース前、オーナーであるアガ・カーンスタッドのN.ラウス氏は「彼の状態には非常に満足している。昨年のこのレースを最後に10ハロン(のレース)を走っていない点には疑問符がつくかもしれないが、彼は万能な馬だ。絶好調で、アスコット競馬場を好み、非常に信頼できる。いつもいいレースをしてくれる」と英競馬メディア「At The Races」にコメントした[18]。レースにはオンブズマンドラクロワと言った強豪が出走したが、最後の直線で早めに先頭に立つと、オンブズマン以下を退けてGⅠの大舞台で3連勝を飾った[19]

レース後、英競馬メディア「attheraces.com」などで、アガ・カーンスタッドのフランス担当レーシングマネージャーを務めるN.ラウス氏は「(次走は)ジャパンカップに行くよ。私たちはジャパンカップへの準備(となるレース)を探していて、フランシス(グラファール調教師)がここでチャンピオンホースにしようと決めた」と来日を明言。「まずは日本へ行って、それからドバイ、そして旅を続けることになるでしょうね」と言及している。

また、カランダガンを管理する調教師であるグラファールは「レース前は戦略がどうなるか見えず、非常にストレスを感じたか、でも上手く行ったしチャンピオンがいれば簡単だ。去年は内回りコースで内枠だったから、レースがとても戦略的であらゆる物が我々に向かなかった。私は騎手(S・パスキエ)に与えた指示と私に非常に腹が立ったが、今なら彼のことを分かっているし、彼もファンタスティックな馬であることを見せてくれた」と声を弾ませた[20]

10月18日、英国競馬統括機構(BHA)はチャンピオンステークスを圧勝したカランダガンのレーティングを130ポンドと発表した。これはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの127ポンドを超える自己ベストの数字となる。チャンピオンステークスでは最新の世界ランキングで単独1位のオンブズマンに2馬身4分の1差をつけて勝利。オンブズマンはインターナショナルステークス(1着)でレーティング128ポンドを獲得しているが、2着に敗れたチャンピオンステークスでは125ポンドの評価にとどまっている。

日本への遠征

11月10日、正式にカランダガンがジャパンカップの招待を受諾した[21]

11月13日、ロンジン・ワールド・レースホースランキングが更新され、カランダガンのレーティングはBHAが発表した数字通り130と発表された。この数字は2025年のランキングで世界単独1位の数字で、名実ともに世界最強馬がジャパンカップに出走するということになる[22]

カランダガンは日本時間の11月20日の夜に、東京競馬場内の国際厩舎に帯同馬のルノマドと共に到着した[23]

11月26日、同馬はダートコースを早めのキャンターで調整。カランダガンを2歳時から担当するロベル助手も「緊張を高めるために強めのキャンターをしたけど、非常にいい動きだった」とコメントし、同馬を管理するグラファール師も「動きはフランスにいるときと変わらない」と手応え十分に取材に応じた[24]

迎えたジャパンカップは、発走直後、11番人気のアドマイヤテラに騎乗する川田将雅がバランスを崩し落馬し、競走中止となるという波乱の展開でスタートした。カランダガンは、スタートから中位につけ、そのまま最後の直線へ向かう。最後の直線では、空馬となったアドマイヤテラが先頭となり、スタンドが再び騒然となる中、単勝1番人気のマスカレードボールと併せ馬の形で鋭く伸びた。これによりマスカレードボール、カランダガン、空馬のアドマイヤテラと並び3頭が競り合う形になり、一旦はマスカレードボールに前に出られたが、バルザローナの激しいアクションに応えた。空馬アドマイヤテラが先頭でゴール板を通過する中、ゴール寸前でマスカレードボールとカランダガンが並んでゴール板を通過した。写真判定の末、最終的にカランダガンがアタマ差で振り切り、G1競走4連勝を飾った[25][26]。ジャパンカップで外国馬が優勝するのは2005年のアルカセット以来20年ぶり、フランス調教馬による優勝は1987年のルグロリュー以来38年ぶり2頭目、さらに騸馬による優勝は1994年のマーベラスクラウン以来31年ぶり4頭目の快挙となり[27]、勝ち時計の2分20秒3は2018年の同レースでアーモンドアイがマークした2分20秒6を上回る芝2400mの世界レコードとなった[28]。鞍上のバルザローナは、2016年にネロ京阪杯を優勝して以来、約9年ぶりのJRA重賞制覇かつJRA・GI競走初勝利、管理するグラファールはJRA・GI競走初勝利を飾った。なお、ジャパンカップはJRAの褒賞金制度の対象レースであるため、このレースを勝利したカランダガンには、1着賞金5億円に加えて、300万米ドル(約4億6500万円)がボーナスとして上乗せされ、獲得賞金がドゥーナデン英語版の527万1584ユーロを上回りフランス調教馬の歴代最多となった[27][29]

優勝後、バルザローナはインタビューで「最高の気持ちです。序盤から予定通りうまく運べて、直線もしっかりスピードに乗ることができた。ペースが速いのもこの馬には問題なかったです。直線の競り合いでは最後まで馬の力を出し切ることができました。自分にとっても記念すべきレースとなりました」とコメントした[27]。また、英競馬メディア「attheraces.com」などで、アガ・カーンスタッドのフランス担当レーシングマネージャーを務めるN.ラウス氏は「信じられないほど素晴らしいレースだった」「1.5マイルのレースとしては史上最速だったと聞いている。アーモンドアイ (2018年・2020年の優勝馬) の記録を更新したようだ」とコメントしている[30]

今後のスケジュールについてグラファールは、12月の香港カップは回避したうえで「ドバイシーマクラシックは選択肢になるけど、まだ具体的なことは決まっていません。ただ、カランダガンは国外への遠征が多くなるのではないでしょうか。ダリズは欧州のG1に照準を合わせると思います」と見通しを語っており[31]、実際に12月1日に香港ジョッキークラブより香港カップの辞退が発表された。

2026年1月6日、2025年度のJRA賞が発表され、「第45回ジャパンカップ(GI)において、外国調教馬として20年ぶりとなる勝利を挙げ、カルティエ賞の年度代表馬としての実力を国内外のファンに存分に示した」として「特別賞」の受賞が発表された。JRA所属馬以外のJRA賞受賞は2004年にホッカイドウ競馬所属のコスモバルクが「特別敢闘賞」を受賞して以来2頭目である[32]

5歳(2026年)

次走(始動戦)として2026年3月28日に開催されるドバイシーマクラシックに出走することを表明した[33][34]

3月28日、予定通りドバイシーマクラシックに出走。好スタートで発走すると、ウエストウインドブローズを先頭に最後方から2番手を追走。最後の直線に入ると、外に回して先頭で逃げ粘るウエストウインドブローズを差し切って優勝。G1・5連勝とした[35][36]

次走については未定としながらも、休養後に様々なレースを視野に入れて考えているという。その後はブリーダーズカップ・ターフコックスプレート、ジャパンカップなどのいずれかのレースの出走を検討していることも明かした[37]

競走成績

以下の内容は、JRA-VAN Ver. World[38]、Racing post[5]の情報に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)頭数着順タイム着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
2023.8.12 ドーヴィル 未勝利戦 芝1600m(重) 9 3着 - 3馬身 M.バルザローナ 58 Metropolitan
10.31 シャンティイ 条件戦 AW1900m(良) 6 1着 1:55.18 10馬身 S.パスキエ 58 (Silver Spur)
2024.3.16 サンクルー フランソワマテ賞 L 芝2100m(不) 6 2着 - 3/4馬身 S.パスキエ 58 Bright Picture
4.14 ロンシャン ノアイユ賞 G3 芝2100m(重) 7 1着 2:13.56 1 3/4馬身 S.パスキエ 58 (Bright Picture)
5.23 ロンシャン オカール賞 G3 芝2200m(不) 5 1着 2:27.48 1 3/4馬身 S.パスキエ 58 (Trafalgar Square)
6.21 アスコット キングエドワードⅦS G2 芝11f211y(良) 14 1着 2:29.11 6馬身 S.パスキエ 58 (Space Legend)
8.21 ヨーク インターナショナルS G1 芝10f56y(良) 13 2着 - 1馬身 S.パスキエ 57.5 City of Troy
10.19 アスコット 英チャンピオンS G1 芝10f(重) 11 2着 - 1/2馬身 S.パスキエ 58.5 Anmaat
2025.4.5 メイダン ドバイSC G1 芝2410m(良) 9 2着 2:27.24 0.19秒 M.バルザローナ 57 Danon Decile
6.6 エプソム コロネーションC G1 芝12f6y(稍) 7 2着 - 1/2馬身 M.バルザローナ 58 Jan Brueghel
6.29 サンクルー サンクルー大賞 G1 芝2400m(稍) 5 1着 2:28.28 3 1/2馬身 M.バルザローナ 58.5 (Aventure)
7.26 アスコット KGVI & QES G1 芝11f211y(良) 5 1着 2:29.74 1馬身 M.バルザローナ 61 (Kalpana)
10.18 アスコット 英チャンピオンS G1 芝9f212y(良) 11 1着 2:03.19 2 1/4馬身 M.バルザローナ 60.5 (Ombudsman)
11.30 東京 ジャパンC G1 芝2400m(良) 17 1着 R2:20.3 アタマ差 M.バルザローナ 58 (マスカレードボール)
2026.3.28 メイダン ドバイSC G1 芝2410m(良) 6 1着 2:27.88 0.13秒 M.バルザローナ 57 (West Wind Blows)
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
  • 競走成績は2026年3月28日現在

血表

脚注

外部リンク

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