メアリー・ゲインズバラの肖像
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| 英語: Portrait of Mary Gainsborough | |
| 作者 | トマス・ゲインズバラ |
|---|---|
| 製作年 | 1777年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 77.5 cm × 64.8 cm (30.5 in × 25.5 in) |
| 所蔵 | ナショナル・ギャラリー、ロンドン |
『メアリー・ゲインズバラの肖像』(メアリー・ゲインズバラのしょうぞう、英: Portrait of Mary Gainsborough)は、18世紀イギリスの巨匠トマス・ゲインズバラが1777年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。ゲインズバラの長女メアリー・ゲインズバラを描いている[1][2][3]。1780年に彼女はドイツの音楽家ヨハン・クリスティアン・フィッシャーと結婚したが、すぐに離婚した。長年ゲインズバラの子孫の所有であったこの肖像画は1945年にオットー・バイト卿から遺贈されて以来、ロンドンのテート・ブリテンに所蔵されている[1][4]。2025年からは、ナショナル・ギャラリー (ロンドン) に展示されている[1]。

『メアリー・ゲインズバラの肖像』を制作した当時、ゲインズバラは温泉の町バース (イングランド) から移ってきたロンドンで、上流階級の人物たちを描く代表的な画家となっていた。本作とほぼ同時期に、画家はメアリーの妹の肖像『テオルボを持つマーガレット・ゲインズバラ』 (ロンドン・ナショナル・ギャラリー) も描いている。本作と『テオルボを持つメアリー・マーガレット』は19世紀の間ずっとゲインズバラ家に相続されたが、それは一家にとって両作品が重要であったことを物語る[1]。
ゲインズバラとしては異例なことに、本作にはモデルのメアリーの名が記され、彼の署名も記されているが、そのことは作品が完成作であることを示している。とはいえ、本作よりさらに未完成である『テオルボを持つマーガレット・ゲインズバラ』ともども、やはりナショナル・ギャラリー蔵の『蝶を追いかける画家の娘たち』、『猫と遊ぶ画家の娘たち』のように明快に未完状態である。これらの作品すべてに見られる緩い筆致と実験的技法はゲインズバラと娘たちとの間の親密な関係を反映しており、画家が家族を描く際の特有のアプローチを示している[1]。
なお、ゲインズバラはオールド・マスター (近代以前の画家) を称賛したが、本作はフランドルの巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスの妻の肖像を参照したものとして知られている[1]。