丘を下る羊の群

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製作年1759年ごろ
寸法52 cm × 73 cm (20 in × 29 in)
『丘を下る羊の群』
フランス語: Paysage avec bergers et troupeau de moutons
英語: Landscape with Shepherds and Flock of Sheep
作者ジャン・オノレ・フラゴナール
製作年1759年ごろ
素材キャンバス上に油彩
寸法52 cm × 73 cm (20 in × 29 in)
所蔵国立西洋美術館東京

丘を下る羊の群』(おかをくだるひつじのむれ、: Paysage avec bergers et troupeau de moutons: Landscape with Shepherds and Flock of Sheep)は、18世紀フランスロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが1763-1765年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画で、20点ほどにのぼる画家の風景画のうちの1点である[1]。2001年にパリで購入されて以来、東京国立西洋美術館に所蔵されている[1][2]

フラゴナールは1756-1761年にイタリアへ留学し、ルネサンス美術を研究するとともにローマや近郊で古代遺跡や自然風景を瑞々しい素描に残した。ローマからフランスに帰国すると、彼はジョヴァンニ・ベネデット・カスティリオーネらのイタリア絵画に加え、17世紀オランダフランドル絵画の影響をも示す一連の風景画を描いた[1]

本作は画家がイタリア滞在から戻った時期の作品で、全体を覆う晴朗な雰囲気はイタリアで学んだ成果である[2]。一方、高い空の表現にはヤーコプ・ファン・ロイスダールなどのオランダ風景画の影響が色濃く見られる。しかし、透明感のある明るい色彩や、動きのある素早い筆遣いはフラゴナール独自のものである。空には白い雲が沸き立ち、その晴れ間から射し込む強い光が画面下部の馬上の人物と家畜の群を照らしだしている。光はまた、寒色が大部分を占める画面に男の赤いマントの色を効果的に浮かび上がらせている[1]

画面の大半は逆光の中に暗く見える岩山や木々が占め、上部右側には急な坂道を羊飼いとともに下りてくる羊の群が見える。鑑賞者の視線は、この上から下へ下りる動きと、上空へ沸き立つ雲の動きの間を行き来する。ここには、フラゴナールがイタリアで経験した自然の感興を十分に見ることができる[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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