二人の姉妹 (フラゴナールの絵画)
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| フランス語: Les deux sœurs 英語: The Two Sisters | |
| 作者 | ジャン・オノレ・フラゴナール |
|---|---|
| 製作年 | 1769-1770年ごろ |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 71.8 cm × 55.9 cm (28.3 in × 22.0 in) |
| 所蔵 | メトロポリタン美術館、ニューヨーク |
『二人の姉妹』(ふたりのしまい、仏: Les deux sœurs、英: The Two Sisters)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが1769-1770年ごろにキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1953年にジュリア・A・バーウィンド (Julia A. Berwind) 氏から寄贈されて以来[1]、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2]。

本作に触れた最初の史料は、フラゴナールが存命していた1785年にパリで行われた個人財産の競売カタログである。フラゴナールは作品に制作年を記載せず、題名も付けていなかった。しかし、このカタログでは「年齢に応じたゲームに興じる二人の少女、年下の子は車輪のついた張り子の馬に乗り、姉は妹を抱きかかえながら乗り物を押している」と記述されている[2]。
当時、本作は現在のおよそ倍の大きさで[1][2]、少女たちの周囲には古代風の室内空間が広がっていた[2]。ジェラール・ヴィダル (Gérard Vidal) が制作した複製版画には当初の構図全体が示されており[1][2]、「二人の姉妹」という題名はこの版画に記されていた題名に由来する[2]。

画面の子供たちは、18世紀の富裕階級の典型的な成人用ドレスのミニチュア版に身を包んでいる。姉の首元で取り外しできる襞襟は、演劇の役者たちによく用いられたものである[2]。ジャン・シメオン・シャルダンがよく子供たちを絵画に描いたように[1]、当時、勉強したり、遊んだりする子供たちは特に人気のある主題であった。そのため、画中の少女たちが肖像画として描かれたのか、また実際に姉妹であったどうかを決定づける確証はない[2]。
少女たちが乗っている馬は贅沢な玩具で、サーモンピンクの手綱が付き、轡はバラの花飾りで装飾されている。本作は切断されているため、馬の玩具は部分的にしか見えない[1]が、馬の底板の上に置かれた人形 (画面下部左端) はイタリアの即興喜劇「コンメディア・デッラルテ」の登場人物プルチネッラで[1][2]、とんがり帽子を被り、頬と唇と目の窪みが赤く塗られている。大胆な筆触と柔らかなパステル調の色彩はフラゴナールの絵画様式に特徴的なもので、当時の人々から絶賛された。しかしながら、構図が不自然であったため、後にキャンバスが切断されたのであろう[2]。