恋文 (フラゴナールの絵画)
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| フランス語: La Lettre d'amour 英語: The Woman with a Dog | |
| 作者 | ジャン・オノレ・フラゴナール |
|---|---|
| 製作年 | 1770年代初め |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 83.2 cm × 67 cm (32.8 in × 26 in) |
| 所蔵 | メトロポリタン美術館、ニューヨーク |
『恋文』(こいぶみ、仏: La Lettre d'amour、英: The Love Letter)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが1770年代初めにキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1949年にジュール・バッシュから寄贈されて以来[1][2]、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている[1][2][3]。
フラゴナールの絵画は、仕上げが作品によって異なっている。本作では、キャンバス全体を褐色に塗った上で暗褐色で構図を決め、筆先や異なる太さの筆により線描や立体感を表している。褐色以外の色と白の使用は、化粧をした若い女性の顔、ドレスと帽子、机、腰掛、花、犬など作品の中心の明るい光が当たっている部分に限られている[1][2]。
本作は、フラゴナールの色彩感覚、光の効果の繊細な扱い、闊達な技巧を典型的に示している。優美な青色のドレス、レースの帽子、女性の髪形は、この絵画が描かれた当時、流行の先端を行くものであったに違いない[3]。
女性は花束を受け取ったところで、それに付随しているカードを読んでいる。カードに書かれている文字は読み取れず、モデルが誰であるかも不明なため、この著名な作品は肖像画とも風俗画とも解釈することができる[1][2]。一方、もし文字が「Cuvillier (キュヴィリエ)」と読めるとすれば、フラゴナールの師フランソワ・ブーシェの娘ということになるであろう[3]。1740年に生まれたマリー・エミリー・ブーシェ (Marie Émilie Boucher) は1769年に未亡人となり、1773年にブーシェの友人であった建築家シャルル・エティエンヌ・ガブリエル・キュヴィリエ (Charles Étienne Gabriel Cuvillier) と再婚した[3]。