閂 (絵画)

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製作年1774-1778年
寸法74 cm × 94 cm (29 in × 37 in)
『閂』
フランス語: Le Verrou
英語: The Lock
作者ジャン・オノレ・フラゴナール
製作年1774-1778年
種類キャンバス上に油彩
寸法74 cm × 94 cm (29 in × 37 in)
所蔵ルーヴル美術館パリ

』(かんぬき、: Le Verrou, : The Lock)は、18世紀フランスロココ美術の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが1774年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。後年の彼の代表作として著名であり、主題と構図の上で『盗まれた接吻』(エルミタージュ美術館サンクトペテルブルク)の対作品と考えられる[1]。作品は1974年に購入されて以来[2]パリルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3][4]

この絵画は、貴族であったドゥ・ヴェリ (de Véri) 侯爵がフラゴナールに依頼し制作された。しかし、本作の主題は、侯爵の制作依頼以前から画家がデッサンで試みたものである[1]。若い男女の愛の一場面というフラゴナールの得意のテーマである[4]が、本作は暴力的といえるほどの情熱に満ちている[3]

寝室の中で若い男性が嫌がっている若い女性を抱き寄せ、扉の閂(扉を開閉できないようにする棒状の道具)をかける様子が描かれている。表現されているのは、争う恋人たちの衝動的な性的欲望、抵抗、あきらめである。若者はすでに服を脱ぎかけていて、情熱的な表情で若い女性に向かい、腕をその腰に回している。女性は白と金の豪華な衣服を身に着けたまま、のけぞって相手の激しい欲求を拒もうとしているが、彼女の決意は揺らいでいる。まもなく若者は思いを遂げるであろう[1][3]

左側のベッドのカバーはめくれている。画家は、ベッドのシーツと天蓋の色に肉欲の罪を表す血のような赤を選んだ。同じく人間の罪を象徴するのが画面左側のベッドわきのテーブルに置かれたリンゴである[3]。画面は赤に加え、黄色と白というフラゴナールの最も好む3色で統一されている[1]

本作は、『奪われた下着』 (ルーヴル美術館) の自由奔放な躍動感に比べて、ベッドや衣装の質感表現などは、ずっと冷たい。このような様式は、1780年代に盛んになった新古典主義様式の強い影響を物語る[4]

関連項目

脚注

参考文献

外部リンク

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