毒草 (江戸川乱歩)
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あらすじ
「私」と友人は散歩中に、ある丘の小川の側のじめついた所に生えていた植物に気がついた。それはどこにでも生えていて、別に毒草という訳でもないが、この植物は堕胎の妙薬だった。友人へ植物の説明していると背後に気配がして、振り返ると一人の妊婦がつっ立っていたのである。その女は「私」の家のすぐ裏に住んでいる、貧乏で子だくさんの老郵便配達夫一家の女房だった。
それから数日のち、彼女にまた出逢ってしまった。彼女のお腹はペチャンコになっていた。それから一月ばかりたったある日のこと、今月だけで一町内で三人も流産があったと噂を聞く。もう一度例の丘の所へ行ってみると、その植物はどの茎も半分位の所から折り取られていた。