火縄銃 (江戸川乱歩)

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火縄銃』(ひなわじゅう)は、江戸川乱歩の著した短編探偵小説である。

1932年昭和7年)、平凡社版『江戸川乱歩全集』第11巻に掲載されたが、乱歩自身による自注自解、および角川文庫の解説によると、本作は乱歩が早稲田大学在学中の大正2年(1913年)から大正3年(1914年)頃に日記帳の余白に書き留めて置いたものだという。『探偵小説四十年』では、1915年頃の執筆としている[1]

登場人物

主人公で語り部の学生。
橘 梧郎(たちばな ごろう)
「私」の友人で探偵趣味のある学生。
林 一郎(はやし いちろう)
「私」の友人で、二郎の義兄。
林 二郎(はやし じろう)
一郎の義弟。義兄とは仲が悪い。
刑事
事件の捜査をしている田舎刑事。

あらすじ

冬の小春日和のある日、わたしは友人の橘と共に、林兄弟の滞在しているホテルへ遊びに来た。ところが、一郎は鍵のかかった部屋の中で、部屋にあった火縄銃で射殺されていた。その嫌疑者として義弟の二郎が勾引されたが、探偵趣味のある橘は二郎は犯人ではないと主張し、刑事に明日その証拠をお見せすると宣言する。一体何を根拠に橘はそういったのであろうか。

トリック

モーリス・ルブランの『八点鐘』(1922年)中の「水壜」や、メルヴィル・デイヴィスン・ポーストの『アブナー伯父』(1918年)の「ズームドルフ事件」と同じトリックが用いられている。桃源社版『江戸川乱歩全集』(1963年)の「あとがき」では「トリックだけではポーストや、ルブランに先んじていたわけである」と自慢しているが[2]、『探偵小説四十年』では「私の着想は西洋の犯罪実話から来たのだから、余り威張れない」[1] と述べている。なお、「ズームドルフ事件」の初出は『サタデー・イヴニング・ポスト』1914年7月18日号である[3]

出版

注釈

外部リンク

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