盲獣
江戸川乱歩による日本の小説
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『盲獣』(もうじゅう)とは、江戸川乱歩の小説である。
概要
あらすじ
浅草歌劇の踊り子である水木蘭子は、ある日恋人の使いと偽る自動車によってかどわかされ、見知らぬ地下室へと連れ込まれる。その薄暗い地下室で見たのは奇矯なオブジェの林であった。オブジェは女性のありとあらゆる部位をかたどり、色彩は奇妙だが手触りにおいては様々な器材を使った巧妙なもので、腕なら腕、唇なら唇とまとめて無数に並べられている。その地下室の主は蘭子の前に度々現れる「盲目の男」であった。
生まれながらの全盲である彼はそのなぐさみとして「触覚」の世界を見い出し、父の莫大な遺産を使ってそれを満足させる芸術を造らせ続けているという。やがてこの触覚の世界に没頭し、彼と共にこの地下室で暮らすようになる蘭子。しかし、蘭子に飽きはじめた男は、その本性を現し始める。
収録作品
- 日本小説文庫『盲獣』、春陽堂、1932年
- 『盲獣』、文芸図書出版社、1952年
- 江戸川乱歩全集3『蜘蛛男・指・盲獣』、桃源社、1963年
- 江戸川乱歩文庫『十字路・盲獣』、春陽堂書店、1988年 ISBN 4394301300
- 江戸川乱歩推理文庫『盲獣』、講談社文庫、1988年 ISBN 4061952137
- 現代日本推理小説叢書『盲獣 - 乱歩傑作選 14』、創元推理文庫、1996年 ISBN 4488401147
- 『江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男』、光文社文庫、2005年 ISBN 4334738206
- 江戸川乱歩全集『蜘蛛男・指・盲獣』、沖積舎(桃源社版の覆刻版)、2007年 ISBN 4806066311
映画
テレビドラマ
漫画
- 作画:久木田高明。2017年販売、電子書籍のみ。書き下ろし作品。
- 原作沿いながらも原作3人目の被害者、麗子が探偵役となり謎を解き明かす推理作品となっており漫画独自のストーリー展開を辿る。