百面相役者

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百面相役者』(ひゃくめんそうやくしゃ)は、1925年(大正14年)に発表された江戸川乱歩の短編探偵小説

報知新聞社の旬刊誌『写真報知』の1925年7月15日号、25日号に掲載された。乱歩は、『写真報知』には『盗難』や『疑惑』など掲載を続け、同じく息抜きの拙作だったと述べているが、間もなく同誌自体が廃刊となってしまった。また、だいぶ経ってから報知新聞社の顧問であった野村胡堂が乱歩を高く評価し、同誌への掲載を指図していたことを知ったという[1]。本作は、『盗難』と共に後の怪人二十面相の影が見えると山前譲は述べている[2]

あらすじ

「僕」は新聞社の編集部に勤めている先輩のRに誘われて、芝居を見に行った。そこで見たのは、老若男女どんな役も演じこなす百面相役者だった。芝居を見終わった後にRから「又しても首泥坊」という古新聞の記事を見せられた。その記事の写真にはさっき見た百面相役者の変装の一つと、寸分違わない老婆が写っていた。Rは百面相役者が盗んだ首から、様々な人肉の面を製造したのではないかという。人肉の面の話にとらわれた「僕」は、芝居を見た翌々日にまたRを訪問して百面相役者について尋ねた。Rは「そんな事実があったら愉快だろうという僕の空想に過ぎないのだ。」と笑いながら言った。老婆の写真は、百面相役者自身の変装姿を古い台紙にはりつけたのだという。

収録作品

脚注

外部リンク

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