踵返

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分類 投技
下位分類 手技
返し技 蟹挟
踵返
踵返の変化技のイラスト
分類 投技
下位分類 手技
返し技 蟹挟
講道館
技名
英語 One-hand reversal

踵返(きびすがえし)は、柔道投技手技の一つ。講道館国際柔道連盟(IJF)での正式名。IJF略号KIG

相手の踵を掴んで倒す技。踵ではなくて脚部を掴むと朽木倒になる[1]

踵を取っていても、瞬間的ではなく押し進みながら倒した場合も朽木倒となる。これは講道館技研究部会で1984年11月29日に検討し、確認された。本来は審判は「マテ」とすべきだが、それがなく技の効果が発生したとしての議論である[2]

基本形は引き手で袖を掴み、釣り手で相手の踵を内側から掴んで、しゃがみ込みながら、相手の足をスライドさせてに引き倒す様に投げる技[3]

講道館では三船久蔵が編み出した技とされている。古流柔術の諸流派では昔から同様の技が用いられていた。

変化

釣り手で襟を掴み、引き手で相手の踵を外側から掴んで、引き倒す踵返もある[4]。しゃがみ込みながら、相手の足をスライドさせてに引き倒す様に投げてもよい。釣り手で相手の前帯を取ってもよい。

柔道形講道館護身術にある「前蹴」の様に両手で相手の踵を掴んで掬い上げながら押し倒す技[5]は、講道館機関誌『柔道』での柔道家醍醐敏郎の個人的見解によるとこれも踵返である[6]

指捕

指捕(さしどり、ゆびとり)は受が両手で両胸襟を掴んで来た場合、右手で相手の右手首を取り左手で相手の右腕の下から左襟を取って腕挫手固襟捕腕挫で肘関節を極め、相手が浮き上がった瞬間に左足を踏み込みながら右手で相手の右踵を外から掬って後ろに倒す[7]踵返。

楊心古流柔術で用いられた技。

幕末に楊心古流を学んだ今田正儀によると、相手の腕が強くて肘関節を極めることができない場合は右膝を突いて右手で相手の右踵を内側から掬って倒すという変化技があったと記している[8]

戸塚彦介の高弟の今田正儀の系統では襟の取り方から「さしどり」と呼んでいるが、神道六合流に取り入れられた系統では「ゆびとり」という名前になっている。楊心古流では一番初めに学ぶ技であり起合の一本目となっている。

突倒

突倒(つきたおし)は屈みながら両手で相手の両足の踵を掬いながら頭で股を押して倒す、または、屈みながら左手で右足の踵を掬って右手で股の上部を突いて倒す踵返[9]。別名隙捕(すきとらい)。ともに神道六合流での名称。

神道六合流の1905年(明治38年)と1909年(明治42年)の教授書に紹介されているが、それ以降は削除された技である。初期の教授書には、この技は自分が相手より下にいて相手が傍らに立っている場合、起きながら掛ける時は百発百中で実に面白く簡易な技であると記されている[10]

また、野口清が制定した制定基本型に返切直入(かえしぎりじきいり)という刀で切ってくる相手に対して踵返から足挫を掛ける技がある。分派の一技道にも伝わっている。

受が右足を踏み込み上段から刀で切ってくる場合、出足に飛び込んで左手で踵を握って引くと同時に拳で太股陰嚢を突いて仰向けに倒し、相手が刀を捨てない場合は両手で足先を捻じって俯けにして足挫を掛ける[11]

掬引

掬引(すくいびき)は、相手の体が右前隅に崩れた時、左手で敵の右袖を引きながら左足を後ろに退いて膝を突いて左に向き、右手を返して外から相手の右足の踵を後方に払い上げて倒す[9]踵返。通常の踵返の基本形とは手の向きが異なっている。

神道六合流の技。1909年(明治42年)天津租界で活動していた天津武術会で野口清が教えていた技の一つであるが、日本で出版された教授書では削除されている。

連絡技

脚注

外部リンク

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