1993年の全日本F3選手権
From Wikipedia, the free encyclopedia
前年はコーナリング最速マシンを持ちながらシーズン序盤のマシン熟成の遅れでチャンピオンを逃したトムス・トヨタ陣営だったが、ナビコネクションよりトム・クリステンセンを獲得し、フォーミュラ・トヨタからステップアップしてきた高木虎之介と、クリステンセンと入れ替わるかたちでナビコネクションへ移籍したリカルド・リデルにもニューマシン033Fを準備し開幕から必勝態勢で臨んだ。クリステンセンはトムスの期待に応え開幕から3連勝、強敵・リデルが終盤戦を病欠となったためプレッシャーをかける相手もいなくなり、最終的にシーズン5勝を挙げる圧勝で制した[2]。
エンジンでは、これまでのトヨタ対無限の対決に加え、新たにオペルがアストラのエンジンをベースにして開発したC20エンジンで参入を開始。前年チャンピオンのアンソニー・レイドと東名スポーツがこのオペルエンジンをダラーラ製シャシーに搭載して徐々に戦闘力を高めると、第5戦仙台ハイランドで初勝利、終盤戦にも連勝と計3勝を挙げ全日本F3参戦初年度にしてランキング3位を獲得した[2]。
シャシー勢力ではヨーロッパではすでに多数派となっていたダラーラ勢シャシーが計4勝を挙げ、日本でもついに戦闘力を発揮し始めた。シーズン前からユーザーの増加は明らかになっており最大勢力となった。レイナード勢も勝利こそなかったが堅調だった一方で、前年失敗作RT36で不評を買った[3]ラルト製シャシーはごく少数派となり、ダラーラと入れ替わるように少数派となった。
このシーズンも前2シーズン同様に外国籍選手が強いシーズンであったが、光貞秀俊が第6戦TIラウンドで待望のF3初勝利を挙げ、ランキング4位と日本人最上位に食い込んだ。中野信治は2位表彰台3回と安定して結果を残し、ランキング5位に入った[2]。
エントリーリスト
| 車 番 |
ドライバー | シャシー | エンジン | エントラント/チーム |
|---|---|---|---|---|
| 2 | ラルト・RT36 | トヨタ・3S-G | WILL RACING | |
| 3 | ダラーラ・F393 | オペル・C20 | TOMEI SPORTS OPEL | |
| 4 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | SUPER NOVA | |
| 5[注釈 1] | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | ||
| 6 | ACTIVE・TA31 | トヨタ・3S-G | ACTIVE | |
| 7 | トムス・033F | トムス-トヨタ・3S-G | TEAM TOM'S | |
| 8 | トムス・033F | トムス-トヨタ・3S-G | ITOHAM TOM'S | |
| 9 | トムス・033F | トムス-トヨタ・3S-G | BR SPORTS | |
| 10 | レイナード・923 → レイナード・933 |
無限・MF204 | I..P.A PRO | |
| 11 | → |
ダラーラ・F393 | 無限・MF204(- Rd.5) → フィアット・Tipo16V (Rd.6-) |
ダラーラ・ジャパン |
| 12 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 (- Rd.7) → フィアット・Tipo16V (Rd.8-) | ||
| 14 | ラルト・RT36 | 無限・MF204 | 5ZIGEN | |
| 16 | ラルト・RT36 → レイナード・933 |
無限・MF204 | SAS JUST TOMEI Racing | |
| 18 | → |
トムス・033F | トムス-トヨタ・3S-G | ALEXEL NAVI CONNECTION RACING |
| 19 | → |
ダラーラ・F392 | 無限・MF204 | GIZA HOUSE RACING |
| 24 | トムス・032F | トムス-トヨタ・3S-G | 三協 | |
| 25 | レイナード・933 | 無限・MF204 | Team Le Mans | |
| 26 | ラルト・RT37 → レイナード・933 |
無限・MF204 | マガジンハウス Racing | |
| 27 | ボウマン・BC2 | 無限・MF204 | 狭山観光 フナキレーシング | |
| 28 | ボウマン・BC2 | 無限・MF204 | 井村屋 Yamamori | |
| 29 | ラルト・RT36 | 無限・MF204 | フーセンウサギ | |
| 30 | ラルト・RT36 → トムス・033F (Rd.8-10) |
無限・MF204 → トムス-トヨタ・3S-G (Rd.8-10) |
HOSHINO RACING → QueenS Land HOSHINO RACING (Rd.8-10) | |
| 31 | ダラーラ・F392 →レイナード・923 (Rd.4) |
無限・MF204 | クラブビーグル | |
| 31 | レイナード・933 | ガレージオートルック | ||
| 33 | トムス・032F → トムス・033F |
トムス-トヨタ・3S-G | Daiichi NOW MOTOR SPORTS | |
| 34 | ラルト・RT36 | 無限・MF204 | SUNTEC | |
| 35 | ボウマン・BC4 | 無限・MF204 | 狭山観光 フナキレーシング | |
| 36 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | エンドレス・プロジェクト | |
| 37 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | オーイズミ | |
| 37 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | エンドレス・プロジェクト | |
| 38 | トムス・033F | トムス-トヨタ・3S-G | BP Team Lance | |
| 39 | レイナード・923 | トムス-トヨタ・3S-G | スポーツカーズ | |
| 45 | ダラーラ・F393 | 無限・MF204 | 山本勝巳 | |
| 50 | ラルト・RT36 | トムス-トヨタ・3S-G | MORISAWA | |
| 51 | ダラーラ・F392 | 無限・MF204 | AAN・mova DANDELION RACING PROJECT | |
| 55 | レイナード・933 | 無限・MF204 | テクノスジャパンレーシングチーム | |
| 62 | トムス・032F → トムス・033F |
トムス-トヨタ・3S-G | スリムビューティーハウス | |
| 69 | ボウマン・BC2 | 無限・MF204 | ||
| 70 | レイナード・923 | 無限・MF204 | ステラ インターナショナル | |
| 71 | レイナード・923 | 無限・MF204 | ||
| 73 | レイナード・923 → ダラーラ・F393 |
無限・MF204 | ASAHI KIKO | |
| 77 | トムス・032F | トムス-トヨタ・3S-G | ||
| 93 | ボウマン・BC2 | 無限・MF204 | ||
| 95 | ボウマン・BC3 →ダラーラ・F393 → レイナード・933 |
無限・MF204 | BOSCH RACING | |
| 97 | ダラーラ・F392 | |||
| 99 | ダラーラ | オペル・C20 | ダラーラジャパン |
スケジュールおよび勝者
| 決勝日 | 開催イベント | 優勝者 | 優勝マシン | ポールポジション | ファステストラップ | 典拠 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1戦 | 3月21日 | ミリオンカードカップRd.1 鈴鹿 | トム・クリステンセン | トムス・トヨタ | T・クリステンセン | T・クリステンセン | [4] |
| 第2戦 | 4月18日 | 筑波チャレンヂカップ | トム・クリステンセン | トムス・トヨタ | T・クリステンセン | T・クリステンセン | [5] |
| 第3戦 | 5月3日 | 富士1000km F3 | トム・クリステンセン | トムス・トヨタ | T・クリステンセン | T・クリステンセン | [6] |
| 第4戦 | 5月23日 | ミリオンカードカップRd.2 鈴鹿 | リカルド・リデル | トムス・トヨタ | R・ディーン | T・クリステンセン | [7] |
| 第5戦 | 6月13日 | 仙台ハイランドFORMULA | アンソニー・レイド | ダラーラ・オペル | A・レイド | 光貞秀俊 | [8] |
| 第6戦 | 6月27日 | TI英田F3チャンピオン | 光貞秀俊 | トムス・トヨタ | 光貞秀俊 | 光貞秀俊 | [9] |
| 第7戦 | 7月11日 | MINEレース of フォーミュラ | トム・クリステンセン | トムス・トヨタ | T・クリステンセン | T・クリステンセン | [10] |
| 第8戦 | 9月12日 | SUGOフォーミュラカップ | トム・クリステンセン | トムス・トヨタ | 中野信治 | T・クリステンセン | [11] |
| 第9戦 | 9月26日 | ミリオンカードカップRd.3 鈴鹿 | アンソニー・レイド | ダラーラ・オペル | A・レイド | T・クリステンセン | [12] |
| F1日本GP | 10月24日 | 鈴鹿サーキット | アンソニー・レイド | ダラーラ・オペル | A・レイド | A・レイド | [13] |
| 第10戦 | 11月14日 | ミリオンカードカップ ファイナル鈴鹿 | アンソニー・レイド | ダラーラ・オペル | A・レイド | 中野信治 | [14] |
※10月24日開催のF1日本GPサポートレース(10周)は全日本選手権に含まれないスペシャルカップとして行われた[15]。
