アクシオム ミッション4
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ISSに接近するクルードラゴン | |
| 名称 | Ax-4 |
|---|---|
| 任務種別 | 民間宇宙飛行 |
| 運用者 | アクシオム・スペース、スペースX |
| COSPAR ID | 2025-136A |
| ウェブサイト | www |
| 任務期間 | 124日 1時間 34分(進行中) 14日から21日(計画) |
| 特性 | |
| 宇宙機 | クルードラゴン グレイス |
| 宇宙機種別 | クルードラゴン |
| 製造者 | スペースX |
| 乗員 | |
| 乗員数 | 4 |
| 乗員 | |
| 任務開始 | |
| 打ち上げ日 | 2025年6月25日 06:31:52 UTC (2:31:52 am EDT) |
| ロケット | ファルコン9ブロック5 B1094-2、Flight 495 |
| 打上げ場所 | ケネディ宇宙センターLC-39A |
| 打ち上げ請負者 | スペースX |
| 任務終了 | |
| 回収担当 | MVシャノン |
| 着陸地点 | ロサンゼルスないしサンディエゴ近海の太平洋 |
| 軌道特性 | |
| 参照座標 | 地球周回軌道 |
| 体制 | 低軌道 |
| 傾斜角 | 51.66° |
| 国際宇宙ステーションのドッキング(捕捉) | |
| ドッキング | ハーモニー 天頂側 |
| ドッキング(捕捉)日 | 2025年6月26日 10:31 UTC |
| ドッキング時間 | 122日 21時間 35分(進行中) |
左から:カプ、ウィットソン、シュクラ、ウズナンスキ=ヴィシニェフスキ | |
| COSPAR ID | 2025-136A |
|---|---|
アクシオム ミッション4(Axiom Mission 4、Ax-4とも)はスペースXとNASAとのパートナーシップのもとにアクシオム・スペースが運用した国際宇宙ステーション(ISS)への民間宇宙飛行[1]。このミッションでは、クルードラゴン グレイスを低軌道に投入するためにスペースXのファルコン9ブロック5ロケットが使用された。このミッションは、クルードラゴンの5機目であり、最終号機となる宇宙船C213「グレイス」の初飛行となる[2][3]。
このフライトは2025年6月11日にケネディ宇宙センターLC-39Aから打ち上げられる予定だったが、液体酸素の漏洩のために中止された [4]。ISSのズヴェズダ・モジュールでの無関係なリークのために[4]、2回目の打ち上げの試みは2週間延期され、2025年6月25日 06:31:52 UTC(東部夏時間午前2時31分52秒)に打ち上げが成功した[5]。
正規クルー
このフライトのクルーはアクシオム社の従業員で元NASA宇宙飛行士のペギー・ウィットソン、ISROの宇宙飛行士シュバンシュ・シュクラ、ポーランドの宇宙飛行士スワヴォシュ・ウズナンスキ=ヴィシニェフスキ、ハンガリー宇宙局の宇宙飛行士カプ・ティボールで構成されている[6]。シュバンシュ・シュクラは宇宙を飛行したインドの宇宙飛行士団の最初のメンバーである。
このミッションは、インド、ハンガリー、ポーランドにとって40年以上ぶりの政府主導による有人宇宙飛行であり、ソ連時代のインターコスモス・ミッションに参加した経験を持つ3カ国にとって、全体では2度目の有人宇宙飛行となる[7]。インターコスモス・ミッションはサリュート6号およびサリュート7号にドッキングしたが、これらの国々にとって、政府主導によるISSへのミッションは今回が初めてとなる[注釈 1]。
| 地位[8] | 宇宙飛行士 | |
|---|---|---|
| 宇宙船指揮官 | 5回目の宇宙飛行 | |
| 操縦士 | 1回目の宇宙飛行 | |
| 第1ミッションスペシャリスト | 1回目の宇宙飛行 | |
| 第2ミッションスペシャリスト | 1回目の宇宙飛行 | |
予備クルー
| 地位 | 宇宙飛行士 | |
|---|---|---|
| 宇宙船指揮官 | ||
| 操縦士 | ||
| 第2ミッションスペシャリスト | ||
ガガンヤーン
Ax-4は、インドのインド有人宇宙飛行計画にとって画期的な出来事であり、ISROのガガンヤーン計画との統合を表している。ガガンヤーンがインドの独立した有人飛行計画である一方で、Ax-4はインド人宇宙飛行士シュバンシュ・シュクラがISSへの民間ミッションで飛行する最初の機会を提供する。シュクラはISROとインドの研究機関によって開発されたスクリーン使用時の認知的影響、微生物適応、筋萎縮、微小重力下での作物の回復力に関する研究などの実験を実施する予定となっている[9][10][11]。
実験
実験はインド宇宙研究機関(ISRO)によって調整されている。
- 宇宙微細藻類(国際遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(ICGEB)およびインド国立植物ゲノム研究所(NIPGR))— ISSにおける微小重力と放射線が食用微細藻類に与える影響[12][13]
- 筋形成(幹細胞科学・再生医療研究所(InStem)、インド)— 微小重力下における代謝サプリメントの筋再生への影響[12][13]
- スプラウト(ダーワッド農業科学大学およびインド工科大学ダーワッド校)— 宇宙におけるサラダ用種子の発芽:乗組員栄養との関連性[12][13]
- ボイジャー・クマムシ(インド理科大学院)— 宇宙における真クマムシ綱Paramacrobiotus属BLR株の生存、復活、繁殖、およびトランスクリプトーム[12][13]
- ボイジャー・ディスプレイ(インド理科大学院)— 微小重力下における電子ディスプレイと人間の相互作用の分析[12][13]。この研究では、ISO 9241ポインティング課題、空間2バック課題、知覚ストレス、WHOメンタルウェルビーイングテストに関して、機内乗務員と地上乗務員のパフォーマンスを比較する
- 微小重力下における藍藻(国際遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(ICGEB))— 微小重力下における尿素および硝酸塩に対する藍藻の増殖とプロテオミクス反応の比較[13]
- 微小重力下における食用作物種子(インド宇宙科学技術研究所およびケララ農業大学)— 食用作物種子の生育と収量パラメータに対する微小重力の影響
HUNOR
Ax-4には、ファルカシュ・ベルタランにつぐ2人目のハンガーリー人宇宙飛行士であるカプ・ティボールも搭乗した。カプはソ連崩壊後初の、そして国際宇宙ステーションに搭乗した初めてのハンガリー人宇宙飛行士となった。ハンガリーはESAの一員でもあるが、HUNORミッション(HUNgarin to ORbit)はESAから完全に独立してハンガリー宇宙局(HSO)によって開発された[14]。HUNORは2021年に初めて発表され、2022年7月にハンガリー外務省がアクシオムと飛行の予備契約を結び[14]、2023年9月に最終的な契約が結ばれた[14]。カプ・ティボールは247人の応募者の中からこのミッションの飛行士に選ばれ、予備飛行士にはチェレーニ・ジュラが選ばれた[15]。カプは機械技師で趣味のスカイダイバーであり、ジュラは電気技師でアマチュアの障害物競走選手である[16]。両名は2025年4月にNASAでの訓練を完了した[17]。HUNORミッションには、アクシオム ミッション4のパッチとは別に、チョダシャルヴァシュ兄弟と最終的な宇宙飛行士候補者を表す4つの星が描かれた独自のパッチが用意されている[14]。
イグニス
ポーランドにとって、Ax-4は1978年依頼の有人ミッションである。ポーランド宇宙機関(POLSA)と欧州宇宙機関(ESA)は、スワヴォシュ・ウズナンスキ=ヴィシニェフスキ宇宙飛行士のためにイグニス(Ignis)・ミッションで協業している。彼は、ESAの宇宙飛行士として民間有人宇宙飛行ミッションに参加した2人目の宇宙飛行士となった。彼の搭載貨物には技術および生命科学に関する実験が含まれている[18][19][20][21]。
ミッションパッチ
イグニス・ミッションには、アクシオム ミッション4のパッチとは別に翼がオルラ・ペルチ山麓の輪郭を象ったポーランドカラーの鷲が描かれ、ラテン語で「火」を意味するミッション名「イグニス」(Ignis)の上にたて座(星座を命名したヨハネス・ヘヴェリウスへのオマージュ)が様式化して描かれた独自のパッチがある[22]。
訓練
ミッションに先立って、ウズナンスキ=ヴィシニェフスキはヨーロッパ、日本およびアメリカ合衆国の施設で訓練を受けた。ケルンの欧州宇宙飛行士センターで、彼自身が行う実験とESAのコロンバス実験室モジュールに焦点を当てた。日本のJAXA筑波宇宙センターでは、日本の実験モジュールきぼうでの作業をカバーする訓練を受けた。アメリカ合衆国では、さまざまなNASAや、スペースXとアクシオム・スペースの施設で訓練を受けた。彼の訓練には放物線飛行も含まれていた[23]。
実験
- AstroMentalHealth(シレジア大学)— 孤立、テクノロジー、そして自然との接触の制限が宇宙飛行士の精神的健康に与える影響[24]
- AstroPerformance (Mollis Textus)(Smarter Diagnostics)— 宇宙飛行が筋骨格系の軟部組織に与える影響を研究する[25]
- EEG Neurofeedback(グダニスク体育スポーツアカデミー)— 宇宙飛行士の精神的回復力と集中力をサポートするための脳波測定[26]
- Human Gut Microbiota(ポーランド軍事工科大学)— 宇宙飛行中の腸内細菌の変化に関する研究[27]
- Immune Multiomics(ポーランド軍事工科大学)— 宇宙環境が無顆粒白血球における遺伝子発現とDNAメチル化に及ぼす影響[28]
- Leopard Data Processing Unit(KP Labs)— 地上施設への要求レベルを怪訝するための軌道上でのAIベースのデータ処理の実証[29]
- MXene in LEO(AGH科学技術大学) — MXene型ナノマテリアルの宇宙環境下での安定性とウェアラブルデバイスへの利用[30]
- PhotonGrav(Cortivision)— NIRS脳計測装置をもとにした脳-コンピューターインターフェイスの試験[31]
- RadMon-on-ISS(SigmaLabs)— スケーラブルな放射線検出器[32]
- Space Volcanic Algae(Extremo Technologies)— 宇宙環境における極限環境性火山性微細藻類の生存と適応[33][34]
- Stability of Drugs(ポーランド科学アカデミー)— 宇宙環境における高分子薬剤放出システムの安定性[35]
- Wireless Acoustics(Svantek)— 音響メーターと個人線量計を使用したESAのコロンバス・モジュールでの雑音測定[36]
- Yeast TardigradeGene(シュチェチン大学、アダム・ミツキェヴィチ大学、シレジア大学)— 宇宙環境におけるクマムシ遺伝子を注入した酵母の生存とエネルギー状態[34][37]

