アントス
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このアントスは、メラネウスの子アウトノオスとヒッポダメイアの子で、エローディオス、スコイネウス、アカントス、アカンティスと兄弟[3]。
ボイオスの『鳥類の系譜』に基づくアントーニーヌス・リーベラーリスの物語によると、アントスの父アウトノオスは広大な土地の所有者であった。また馬の大群を牧場で飼育しており、妻と子供たちがその世話をしていた。とりわけ長男のエローディオスは馬をこよなく愛し、熱心に馬の世話をした。ところがあるとき、弟のアントスは馬の群れを牧場の外に追い出した。馬たちは草を食べることができず、空腹で怒り狂い、アントスを食い殺した。彼の家族はこの出来事に驚き、アントスの死を深く嘆いたため、ゼウスとアポローンは彼らを鳥に変えた。すなわち、アウトノオスをサギに、ヒッポダメイアをカンムリヒバリに、子供たちは生前と同じ名前の鳥に、エローディオス(サギ)、アントス(セキレイ)、スコイネウス(不明)、アカントス(不明)、アカンテュリス(不明)になった[3]。
なお、アリストテレースは『動物誌』の中でセキレイが馬と敵対関係にあると述べている。それによると、セキレイが草を食べ、また馬の鳴き声をまねて鳴き、馬の周りを飛んで怖がらせるため、馬はセキレイを牧場から追い出し、捕えると殺すという[4]。アントーニーヌスの物語はこの記述と関係があると見なされている[5][2]。
