ガラテイア
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海神ネーレウスの娘ネーレーイスの1人。オウィディウスの『変身物語』によれば、ガラテイアはシケリア島で川のニュンペーの息子である青年アーキスと恋に落ちた。しかし、かねてよりガラテイアを恋慕していたキュクロープスのポリュペーモスがこれに嫉妬し、巨石を投げつけられたアーキスは殺される。死んだアーキスの血はエトナ山のそばを流れる川となり、彼は川の神となった[1]。
アッピアノスは『イリュリア戦争』において、ガラテイアはポリュペーモスの子を産み、その息子たちはケルトス、イリュリオス、ガラースと名付けられ、それぞれケルト人、イリュリア人、ガラティア人の祖となったとしている[2]。
ラファエロの作品にファルネジーナ荘のためのフレスコ画『ガラテイアの勝利』(ローマ、1512年)がある。これはアンジェロ・ポリツィアーノの詩『馬上槍試合』に基づいており、ネーレーイデスの姉妹たちやトリートーンらに囲まれながら、自分に対するポリュペーモスの無骨な愛を笑うガラテイアが描かれている[3]。
ガラテイア、アーキス、ポリュペーモスの物語を題材にした音楽作品は数多くある。
ピュグマリオーンの妻

元はキュプロス島のピュグマリオーンが女神アプロディーテーの姿に似せて彫刻した象牙の女性像。自らが作った彫像に恋焦がれるピュグマリオーンの祈りを聞き届けたアプロディーテーによって、彫像は人間となりピュグマリオーンと結ばれた。二人の間にはパポスという息子が生まれ、これが現在のキュプロス島の地名パポスの由来とされる[4]。
オウィディウスは『変身物語』の中でこの彫像の名前について言及していない。後世の人々が美貌で知られたニュンペーのガラテイアの名を彫像に与えたものである。キュプロス島におけるアプロディーテー崇拝の一端をうかがわせる神話である。

