ヘーロピレー
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旅行家パウサニアースによると、デルポイのシビュラはヘーロピレーという名前であった。パウサニアースはデロス島の伝承を挙げ、ヘーロピレーの母はイーダー山の不死のニュムペーであり、父はイーダー山中の都市マルペーッソスの男であったと述べている[1]。マルペーッソス市はパウサニアースの時代には廃墟となっており、わずかな住人しか住んでいなかった[3]。デロス島にはヘーロピレーが作ったとされるアポローン讃歌やあるいは神託の詩句が伝わっており、この出自は神託の詩句の中でヘーロピレー自身が述べたものとされていた[4]。パウサニアースは両親の名前については言及していないものの、後段で母親の異名がイーダイアーであることを明かしている。一方、イオーニア地方の都市エリュトライは独自の説を主張しており、デロス島の伝承を否定し、ヘーロピレーをニュムペーと同地の羊飼いのテオドーロスの娘としていた[5]。

