灰神楽

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灰神楽』(はいかぐら)は、江戸川乱歩が発表した短編探偵小説

1926年(大正15年)3月、『大衆文藝』に掲載された倒叙形式の作品。『大衆文藝』には『お勢登場』『鏡地獄』『灰神楽』と三篇寄稿したが、『灰神楽』は他の二編ほど評判が良くなかったと語っている[1]

あらすじ

河合庄太郎は友人の奥村一郎を、部屋にあった拳銃で衝動的に射殺する。庄太郎は指紋を拭き取るなど、証拠隠滅を図り家を出ようとしたところ、外に人の気配を感じる。一郎の弟、二郎が隣接する広場で野球をしており、ボールが庭に飛び込んできたため、それを探しに来たのだった。二郎は庄太郎には気づかず、ボールを見つけて去っていった。

後日、庄太郎は一郎の家を再び訪れ、あらかじめ用意していた野球のボールを、一郎が殺害された部屋の火鉢の灰の中に隠す。そして、二郎に「飛び込んできた野球のボールに驚いた一郎が、たまたま手にしていた拳銃を暴発させてしまったのではないか」という事故説を唱える。その証拠として、火鉢の中から例のボールを取り出してみせた。自分の投げたボールが兄の死の原因になったかもしれないと思い込んだ二郎の顔は青ざめた。

しかし火鉢は、殺された時のとは別の火鉢だった。灰神楽の為に灰が固まったから、婆やが別の新しい火鉢と取り替えていたのだった。一度も使ってないのに、ボールが火鉢に落ち込む道理がなかった。二郎は警察に火鉢のことを話し、ボールの購入先を調べた警察によって庄太郎は逮捕された。

収録作品

脚注

外部リンク

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