2020年のJリーグカップ
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ヤマザキビスケットを冠スポンサーとして、「2020JリーグYBCルヴァンカップ」(英: 2020 J.LEAGUE YBC Levain CUP)の名称で行う。
前年までの大会方式を踏襲して開幕したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてリーグ戦を含め長期中断となったことから、大会レギュレーションや日程が変更となっている。開幕後のレギュレーション変更は大会史上初めて。
大会レギュレーション
大会の基本レギュレーションと準決勝までの開催日については2019年12月16日に[1]、グループ分けと試合日程は2020年1月16日にJリーグから発表された[2]。前年のレギュレーションを踏襲しているが、この年はリーグ戦の開幕が2月21日となり、それよりも早い開幕となった。
- 2020明治安田生命J1リーグに参加する18クラブは全クラブ参加。加えて、AFCチャンピオンズリーグ2020 (ACL) プレーオフラウンド (1月28日)の結果次第で、2019明治安田生命J1リーグ17位の松本山雅FC及び同18位のジュビロ磐田も参加する。昇格組では横浜FCが2007年大会以来13年ぶりの出場(柏レイソルは前年も出場しており、連続出場)。
- 18クラブのうち、横浜F・マリノス (リーグ戦優勝)・ヴィッセル神戸 (天皇杯優勝)は ACLグループステージに出場するため、グループステージ・プレーオフステージは免除され、プライムステージからの出場。
- FC東京と鹿島アントラーズはACLプレーオフラウンドに出場するため、ACLプレーオフラウンドに勝利してACLグループステージに進出した場合にグループステージ・プレーオフステージを免除となり、ACLプレーオフラウンドに敗退した場合はグループステージからの出場となる。この2チームのうち、1クラブがACLプレーオフに勝利した場合は松本が、2クラブともACLプレーオフに勝利した場合は松本と磐田がグループステージに参加する。その後、2020年1月28日に開催されたACLプレーオフでFC東京のみACLグループステージ出場を決めたため、ACLプレーオフを敗退した鹿島と松本の出場 (グループステージ参加)が決定した[3]。
- グループステージはACLグループステージ出場クラブを除いた16クラブを2019シーズンのJ1リーグ戦順位をもとに4組に分けて、各組2回総当たり (ホーム・アンド・アウェー)でリーグ戦を行う。
- Aグループ:鹿島アントラーズ (3位)、川崎フロンターレ (4位)、清水エスパルス (12位)、名古屋グランパス (13位)
- Bグループ:セレッソ大阪 (5位)、ベガルタ仙台 (11位)、浦和レッズ (14位)、松本山雅FC (17位)
- Cグループ:サンフレッチェ広島 (6位)、北海道コンサドーレ札幌 (10位)、サガン鳥栖 (15位)、横浜FC (J2・2位)
- Dグループ:ガンバ大阪 (7位)、大分トリニータ (9位)、湘南ベルマーレ (16位)、柏レイソル (J2・1位)
- グループステージは全試合90分 (前後半45分ハーフ、延長戦なし)とし、勝ち点の多い順にグループ内の順位を決定する。勝ち点で並んだ場合には、最終順位決定時に以下の条件で優劣を決定する。
- 各グループステージの上位クラブがプレーオフステージ進出。ACLグループステージ進出クラブ数によりプレーオフ出場クラブ数が変動する。
- ACLグループステージ進出が4クラブ:各グループステージの上位2クラブ (計8クラブ)
- ACLグループステージ進出が3クラブ:各グループステージの上位2クラブ+3位クラブの内上位2クラブ (計10クラブ)
- ACLグループステージ進出が2クラブ:各グループステージの上位3クラブ (計12クラブ)
- プレーオフステージはグループステージを勝ち上がったクラブ同士の対戦により、ホーム・アンド・アウェーでの2試合制で実施される。
- 組み合わせ:Aグループ1位 - Dグループ2位 / Bグループ1位 - Cグループ2位 / Cグループ1位 - Bグループ2位 / Dグループ1位 - Aグループ2位 (第1戦は各グループ2位クラブのホームで開催予定)
- 勝者 (勝利数の多いクラブ。同勝利数の場合は下記により決定) がプライムステージに進出。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うレギュレーション変更
第1節が行われた後の2月24日に示された新型コロナウイルス感染拡大についての国の専門家会議の見解[4] を受け、チェアマン権限により2月26日開催予定だったグループステージ第2節7試合の延期を決定[5]。2月25日午後に行われた理事会で3月15日まで開催予定のJリーグ全公式戦(ルヴァンカップはグループステージ第2節・第3節の全試合)が開催延期となった[6]。3月25日、グループステージ第4節-第6節の開催延期が決定[7]。さらに4月8日、ルヴァンカッププレーオフステージ第1戦の開催延期が決定した[8]。
このようにリーグ戦を含めた大会日程が大幅にずれ込んだことを踏まえ、2020年6月5日に開催された臨時理事会において、大会方式を以下の通り変更することが決定された[9]。
- すべての試合でU-21先発ルール(2020年12月31日において満年齢21歳以下の日本国籍選手を1人以上先発に含める)を適用しない。
- グループステージは、組み合わせを当初通りとした上で、今までの「2回戦総当たり」(各クラブ6試合)から「1回戦総当たり」(各クラブ3試合)に変更する。
- プレーオフステージを取りやめ、各グループステージの最上位クラブ+2位クラブの内最上位クラブ (計5クラブ) がプライムステージに進出。
- プライムステージはグループステージを勝ち上がった5クラブと、ACL参加の3クラブを加えた8クラブで1回戦制のノックアウトトーナメントを戦う。またプライムステージでは決勝戦を除き延長戦は実施しない(90分で同点の場合はPK戦により決着をつける)。
大会日程
各日程については2019年12月16日に発表された[2]。日曜日開催のグループステージ第1節を除き、グループステージとプレーオフステージは全てミッドウィーク(水曜日)開催となる。また、東京オリンピック期間中はリーグ戦同様に開催されないものとしていた。
その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響でグループステージ第2節以降が延期となり、レギュレーション変更に合わせて日程の見直しが行われた(前述)。変更後の日程は2020年6月15日に発表された[11]。日付は特記無き限り2020年。
| ステージ | ラウンド | 試合 | 当初予定 | 変更後 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| グループステージ | 第1節 | 2月16日 (日) | |||
| 第2節 | 2月26日 (水) 3月11日 (水) |
8月5日 (水) | |||
| 第3節 | 3月4日 (水) | 8月12日 (水) | |||
| 第4節 | 4月8日 (水) | 取り止め | |||
| 第5節 | 4月22日 (水) | ||||
| 第6節 | 5月6日 (水) | ||||
| プレーオフステージ | 第1試合 | 5月27日(水) | 取り止め | ||
| 第2試合 | 6月26日(水) | ||||
| プライムステージ | 準々決勝 | 第1試合 | 9月2日(水) | 9月2日(水) | ACL2020グループステージ出場チームの出場 1回戦制に変更 |
| 第2試合 | 9月6日(日) | ||||
| 準決勝 | 第1試合 | 10月7日(水) | 10月7日(水) | 1回戦制に変更 | |
| 第2試合 | 10月11日(日) | ||||
| 決勝 | 10月24日(土) | 11月7日(土) | 後に2021年1月4日(月)に再延期 | ||
グループステージ
プライムステージ
抽選に当たっては、全1回戦制になったことを踏まえ、ワイルドカード(グループステージ2位の最上位)の名古屋が全試合アウェーになるポジションに入り、それ以外の7チームで7つのポジションを抽選した[16]。
以下のトーナメント表では、上のチームのホームゲームとして開催される。
| 準々決勝 (9月2日) | 準決勝 (10月7日) | 決勝 (2021年1月4日) | ||||||||||||
| 北海道コンサドーレ札幌 | 1 (4) | |||||||||||||
| 横浜F・マリノス (p) | 1 (5) | |||||||||||||
| 横浜F・マリノス | 0 | |||||||||||||
| 柏レイソル | 1 | |||||||||||||
| セレッソ大阪 | 0 | |||||||||||||
| 柏レイソル | 3 | |||||||||||||
| 柏レイソル | 1 | |||||||||||||
| FC東京 | 2 | |||||||||||||
| ヴィッセル神戸 | 0 | |||||||||||||
| 川崎フロンターレ | 6 | |||||||||||||
| 川崎フロンターレ | 0 | |||||||||||||
| FC東京 | 2 | |||||||||||||
| FC東京 | 3 | |||||||||||||
| 名古屋グランパス | 0 | |||||||||||||
準々決勝
準決勝
決勝


決勝に駒を進めたのは、準決勝で前年のJ1王者である横浜FM相手に、試合序盤のコーナーキックから挙げたDF山下達也のゴールを守り切った柏と、準決勝でJ1で首位を独走する前回大会王者の川崎を相手に、少ないチャンスからFWレアンドロの2ゴールで勝ち上がったFC東京の2チーム[17]。国立競技場での決勝開催は、旧・国立競技場で開催され、柏が14年ぶりの優勝を果たした2013年大会以来7年ぶり[18] で、こちらも旧国立で優勝した2009年大会以来11年ぶりの優勝を目指すFC東京共々、3回目の優勝を目指す戦いとなった[19]。当初は、試合当日が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響により収容人員の50%で行われ、産業技術総合研究所との連携の下、場内にカメラ、レーダー、二酸化炭素計測器を設置し、入場者間の平均距離、マスクの有無、応援方法などの行動、二酸化炭素濃度の変化などを推定・測定し、大規模イベントを開催するための指針づくりに向けたデータ収集が行われる予定とされていた[20][注釈 3]。
しかし、試合前週の11月2日、柏の選手1名にCOVID-19検査の陽性反応が、さらに翌3日には監督のネルシーニョを含むチームスタッフ2名に同じく陽性反応が、さらに翌4日には選手2名とスタッフ8名に同じく陽性反応が示されたことを受け、Jリーグと両クラブが協議した結果、11月7日に予定されていた決勝の開催を一旦取りやめることとなった[22]。代替日程について改めて協議され、11月下旬からFC東京はACLが集中開催されるカタールに渡航するため、2021年元日に行われる天皇杯決勝より後も含めて検討された[23] 結果、FC東京のACLから帰国後の隔離期間や両チームの天皇杯決勝進出の可能性を勘案した場合に「確実に試合が行える日」がこの日しかないという理由で、2021年1月4日に開催されることが発表され、異例の越年開催・平日の決勝となることが決定した[24][25]。なお、同日の開催が何らかの事情で不可能となった場合は「再延期無し(中止)」「両チーム優勝扱い」「優勝賞金は準優勝賞金との合算額を折半」「MVP選出無し」とすることが決定[26]。
紆余曲折を経て迎えた決勝は、柏はMFヒシャルジソンなどJ1最終節から2人を入れ替え、J1得点王のFWオルンガを1トップに据えた4-2-3-1の布陣。一方FC東京はDF森重真人をアンカーに起用し、レアンドロ・永井謙佑・原大智の3枚のFWを前線に置いた4-1-2-3の布陣で臨んだ[27]。
序盤から攻守の切り替えの速い展開となった一戦は、16分、カウンターからセンターライン付近でボールを拾ったレアンドロが左サイドを駆け上がり、そのままペナルティエリアに侵入し、右に流れながらシュート。これが決まってFC東京が先制する。一方の柏はオルンガやMF江坂任になかなかボールが収まらず苦しい展開となるが、前半終了間際に得たコーナーキックのチャンスから、MFクリスティアーノのボールをオルンガが頭で合わせ高く浮いたボールがFC東京GK波多野豪がはじき出し損ない、そのこぼれ球を柏MF瀬川祐輔が押し込んで同点に追いつく[27]。
後半に入っても一進一退の攻防が続き両チームとも決め手を欠く中、FC東京は67分にFWアダイウトンとMF三田啓貴を同時投入。すると74分、前線へのロングボールのこぼれ球をFW永井が頭でボックス内に落とすと、駆け込んだアダイウトンがつま先でゴール右へ蹴り込み、FC東京が勝ち越しに成功する。追う展開となった柏はFW呉屋大翔・MF神谷優太・MF三原雅俊・MF仲間隼斗と次々に投入して攻勢を強めるが、FC東京の粘り強い守備にゴールを割ることが出来ず、そのままタイムアップ。FC東京が柏を2-1で破り、11年ぶり3度目の優勝を成し遂げた[27]。
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| 2020 Jリーグカップ 優勝 |
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| FC東京 11年ぶり 3回目 |