CalyxOS
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| 開発者 | Calyx Institute |
|---|---|
| OSの系統 | Android (Linux) |
| 開発状況 | 開発凍結 |
| ソースモデル | オープンソース |
| 最新安定版 | 6.8.21[1] / 2025年6月9日 |
| リポジトリ |
gitlab |
| アップデート方式 | Over The Air, ROM焼き |
| パッケージ管理 | APKベース |
| プラットフォーム | arm, arm64 |
| カーネル種別 | モノリシック (Linux) |
| ウェブサイト |
calyxos |
CalyxOSは特定のスマートフォン、折りたたみスマホ、タブレット向けの、主にFOSSで構成されたAndroidベースのオペレーティングシステムである。Calyx Instituteによって「オンラインにおけるプライバシーやセキュリティ、アクセシビリティを守る」使命の一環として制作されている[2]。
CalyxOSはAndroidのセキュリティモデルを保持しており、オペレーティングシステムの暗号署名によるAndroidのVerified Bootシステムを用い、ロックされたブートローダーで動作する[3][4]。CalyxOSはまた、ブートローダーをアンロックし、その後再ロックする手順を案内するインストーラも備えている[5]。
Calyx Instituteの年次報告書[6]によると、CalyxOSは2018年から2019年の会計年度に一般公開された。TailsやQubes OSから着想を得、目標として「完全なオープンソース」であること、Googleによるプロプライエタリな追跡を排除すること、そしてプライバシーを強化するためにTor、Signal、およびCalyxVPNを含めることが掲げられた[7]
CalyxOSは特定のGoogle Pixel、モトローラ、フェアフォンデバイスをサポートしており、また一部の古いGoogle PixelデバイスやSHIFT SHIFT6mqに対して「拡張サポート」を提供している[8]。
2022年4月頃、CalyxOSはFairphone 4、OnePlus 8T, 9, 9 Proのサポートを発表した[9]。しかし2022年5月、CalyxOSは新しいデバイスのファームウェアにおいてブートローダーを再ロックできなくなったため、OnePlus向けビルドを取り下げると発表した[10][11]。
2024年3月、CalyxOSはFairphone 5のサポートを追加した[12]。
2025年8月1日、Calyx InstituteはCalyxOSコミュニティに宛てた文章を公開し、その中で4〜6か月間CalyxOSの保守と開発を一時停止し、プロセスを再構築・刷新する決定をしたと発表した。これは、同組織の代表兼創設者であるニコラス・メリルが退任し、さらにCalyxのテックリードであったチラユ・デサイが最近退任したことが理由として説明された[13]。
ソフトウェア
| ソフトウェア名 | 機能 | 備考 |
|---|---|---|
| Aurora Store | Google Play Storeの代替 | Aurora Storeは同じ標準的なアプリカタログを使用し、Googleのサーバーから直接スマートフォンにアプリをインストールする[14]。CalyxOSはAurora Storeに特別な権限を与え、アプリの更新を自動的にインストールできるようにしている |
| Chromium | FOSSウェブブラウザ | Bromiteのフォークであり、2022年6月に標準のウェブブラウザとしてDuckDuckGoモバイルブラウザに代わった[15] |
| F-Droid Basic | Android向けFOSSアプリケーションのリポジトリ | CalyxOSには「F-Droid Basic」と呼ばれるF-Droidのバージョンが含まれており、権限を必要とせずに効率的なアプリの更新、インストール、アンインストールを可能にしている[16] |
| MicroG | Google Play開発者サービスのFOSS実装 | Google Play開発者サービスに依存する一部のアプリはMicroGで動作しない可能性があり、MicroGの使用は任意である[17] |
| Organic Maps | プライバシー重視のナビゲーションアプリ | 自動車、ハイキング、サイクリング向けのプライバシー重視のナビゲーションアプリである。地図データにはオープンストリートマップを使用する。端末に地図をダウンロードして、インターネット接続なしで位置情報やナビゲーションに利用できる[18] |
| Seedvault | Android向け暗号化バックアップ・復元アプリ | Calyx InstituteはSeedVaultの開発を支援した[19]。年次報告書によると、2019年から2020年度に「SeedVaultを初公開した」と記載されている[20]。SeedVaultはLineageOSでも使用されている[21][22] |
| Signal | 暗号化された通話・メッセージングアプリ | 無料でプライバシー重視のメッセージング・音声通話アプリであり、CalyxOSにメッセージングアプリとしてプリインストールされている[23] |
CalyxOSはGoogle モバイル サービスのオープンソース代替としてMicroGを搭載しており、Googleが提供する位置情報サービスの代替としてMozilla Location Serviceをオプションで利用可能にしている。ただし、ユーザーにはmicroGおよびその位置情報サービスを無効化する選択肢も与えられている[24]