ロレートのサンタ・カーサの運搬
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| イタリア語: Il trasporto della Santa Casa di Loreto 英語: The Transport of the Holy House of Loreto | |
| 作者 | ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ |
|---|---|
| 製作年 | 1743年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 126 cm × 86 cm (50 in × 34 in) |
| 所蔵 | アカデミア美術館、ヴェネツィア |
『ロレートのサンタ・カーサの運搬』(ロレートのサンタ・カーサのうんぱん、伊: Il trasporto della Santa Casa di Loreto、英: The Transport of the Holy House of Loreto)は、18世紀イタリア・ロココ期のヴェネツィア出身の巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが1743年ごろにキャンバス上に油彩で制作した絵画である。ヴェネツィアのサンタ・マリア・ディ・ナザレット教会の天井装飾画 (第一次世界大戦中の1915年に破壊された) の習作として描かれた[1][2]。作品は1930年に購入されて以来[1]、アカデミア美術館 (ヴェネツィア) に所蔵されている[1][2]。

本作の題名となっているロレートは、1294年に天使がナザレ (現在のイスラエル) から「サンタ・カーサ (聖なる家)」 (イエス・キリストが育った聖母マリアと聖ヨセフの家) を運んだと伝えられる町である[3]。ロレートには、カルメル会修道士の保護の下、サンタ・カーサを覆う聖堂が建てられた[1][3]。
上述のように、本作は現存しないサンタ・マリア・ディ・ナザレット教会の天井画用に制作された最初の下絵 (2番目の最終的な下絵[4]は現在、ロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館蔵) であった。画家は、1743年9月13日に作品の支払いを受けている[2]。
天上画の建築的枠組みは、ジェロラモ・メンゴッツィ・コロンナにより[1][2]下からまっすぐ仰ぎ見られたかのように描く「クアドラトゥーラ」と呼ばれる様式で制作された[1]。ティエポロも同様に下から見上げられたかのように構図を描いた[4]が、この構図は非常に躍動感に満ちたものであり、力強い幻視的効果を示している[1]。
画面下部のバルコニーから見上げている人々によって目撃されている光景は、大きな動きの印象によって生き生きとしており、あたかもサンタ・カーサを支え持つ天使たちの一群が鑑賞者の方に向かってくるかのようである。聖母が「受胎告知」のポーズで描かれる一方、ユリの花を持った天使が聖母の方に舞い降りてきている[1]。サンタ・カーサは、聖母が大天使ガブリエルと最初に出会った場所であった[2]。