ヴォクスホール・ガーデンズのグランド・ウォーク
From Wikipedia, the free encyclopedia
| イタリア語: Grand Walk, Vauxhall Gardens 英語: Grand Walk, Vauxhall Gardens | |
| 作者 | カナレット |
|---|---|
| 製作年 | 1751年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 51 cm × 76 cm (20 in × 30 in) |
| 所蔵 | コンプトン・ヴァーニー美術館、ウォリックシャー (イギリス) |
『ヴォクスホール・ガーデンズのグランド・ウォーク』(伊: Grand Walk, Vauxhall Gardens、英: Grand Walk, Vauxhall Gardens)は、18世紀イタリアの画家カナレットが1751年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である[1]。現在、ウォリックシャー (イングランド) にあるコンプトン・ヴァーニー美術館に所蔵されている[2]。
カナレットとその甥ベルナルド・ベッロットが確立した地誌学的風景画「ヴェドゥータ」(都市景観画) は、18世紀ヨーロッパ各地で広く好まれた。寸分狂いのない線遠近法と明瞭な明暗効果の中に捉えられたヴェネツィアなどの都市風景の広がりは、時代精神と共鳴するところがあったと思われれる[3]。
1725年までにヴェドゥータの専門家になっていたカナレットが描いたヴェネツィアの風景は、とりわけグランド・ツアーに出かけた上流階級のイギリス人子弟の間で非常な人気を博し[4]、彼らが帰国する際にはヴェネツィアの絵葉書、お土産代わりに購入された[5]。1741年にオーストリア継承戦争が勃発すると、外国人によるイタリアへの旅行が危険となり、カナレットは自身の絵画の顧客が最も多かったイギリスに赴くこととなった[6]。しかし、彼がイギリスを描いた風景画は人気がなかったので[4]、1756年までには故郷のヴェネツィアに帰還した[6]。
作品

本作は、カナレットがイギリス滞在中に描いた作品の1つである。ヴォクスホール・ガーデンズはロンドンのテムズ川の南河岸ケニントンに位置していた流行のプレジャー・ガーデン (公共の遊興施設) で[2]、チェルシーのラニラ・ガーデンズ(カナレット作『ロンドン: ラニラのロタンダの内部』を参照) とともに18世紀のロンドンにおける主要なプレジャー・ガーデンであった[7]。1785年まではニュー・スプリングズ・ガーデンズ (New Springs Gardens) の名で知られ、音楽演奏の場となった。ここで開かれた演奏には、1749年に12,000人以上の観衆を集めたゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「Music for the Royal Fireworks」が含まれる[2]。本作に描かれているのは並木のある遊歩道で、それは、ヴォクスホール・ガーデンズの東端にあったアウローラの彫像まで続いている[8]。カナレットは、誇張した遠近法を用いている[9]。